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今回ご紹介する映画「U.M.A. 2014 フォレスト・モンスター」(原題:Willow Creek)
オススメ度:UMAにあまり浪漫を感じない人向け
        
予告編動画

それは実在するのか、それとも・・・
1967年、“ビッグフット"を世界で初めて映像に捉えた研究家のパターソンとギムリン。その映像は「パターソンフィルム」と呼ばれ、ビッグフットの存在を証明し、世界中を震撼させた。しかし、その映像は研究家の間で真偽が問われ、今なお物議を醸している。現在、ビッグフットの存在を信じるジムは、パターソンとギムリンと同じ道をたどりビッグフットを映像に捉えるため、恋人のケリーと共にカリフォルニア州ウィロー・クリークを訪れた。近隣の住人たちに聞き込みを行い、ある森へと足を踏み入れた2人。キャンプ気分で自然を堪能する2人だったが、ある夜、不気味な足音とともに彼らのテントを何かが攻撃してきたのだった…。 by Amazon商品ページ

今回はNetflixで配信されていた洋画「U.M.A. 2014 フォレスト・モンスター」の感想を書きたいと思います。モンスターホラーかと思いきや、雰囲気ホラー作品です。

あらすじのところにも書いているのですが、ビッグフットにまつわる物語です。POV形式で撮影されており、主人公二人は、ビッグフットをカメラに収めるため、過去にビッグフットが撮影されたとされる曰くのある場所へ向かうというお話し。そのため、前半はビッグフットにまつわる街の住人のインタビューがメインとなります。二人は恋人同士で、若干の下ネタが入りつつ、様々な人へインタビューしていきます。その過程で、ビッグフットを知らない人に、ビッグフットとは何ぞやとわかりやすく説明しています。このあたりの流れは、ぶっちゃけ「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と同じです。

アメリカではビッグフットは、割とメジャーな都市伝説または怪談なのでしょうかね。私は正直いうと、UMAにはあまり興味がないため、いまいちピンときませんでした。「パターソンフィルム」などのキーワードは知らなかったので、その辺りは新鮮に観る事ができました。

しかし、この流れの映画の宿命といいますか、前半が長い。とにかく長い。この映画の場合、約80分程度の上映時間だったと思うんですが、ラスト30分前にして、ようやく本編に突入するんです。それまではビッグフット談義が展開されます。ですので、ビッグフット談義の最中に挫けてしまう可能性が高い。これから鑑賞する人は、その辺を覚悟してください。

さて、本編が突入しても、結局「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」なんですよね。この辺りは詳しく書くとネタバレになるので書けないですが、正直、目新しいものはありません。手法そのものは、やっぱり優秀なパターンのものなので、割と不気味なんですけどね。

最後まで「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」から抜け出せなかった作品。最後にヘンな生物が一瞬だけでてきますので、クリーチャーを期待しないように。そこだけはご注意ください。

ちなみに、UMAやビッグフットにロマンを感じていたり興味のある人は、この映画の鑑賞はオススメしません。スルーしてください。

この映画、題材の選択を間違えたと思います。ラストに「あれ」が出てくるのであれば、もう少し違う都市伝説を作りだせば良かったと思うんですよね。「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」に類似してしまうかもしれませんが、それでも架空の怪談や都市伝説の方が、まだ良かったと思います。ラストに「あれ」を持ってくるのであれば。

せめて前半を半分くらいにすれば、評価はまた違ったと思います。待たされた挙句の「あれ」は、ちょっと酷い……。

暇な人は鑑賞しても良いと思います。忙しい人は、もうスルーして時間に余裕が出てきてからの鑑賞をオススメします。



まぁ、この映画、配給がトランスフォーマーというオチがありますが……。推して知るべし。