今回ご紹介する映画「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋‐」
オススメ度:ホラーではなくミステリー色が強いよ
予告編動画
公式ホームページ:http://zang-e.jp/
スポンサーリンク
風邪を引く前にチケットを購入してしまったため、金曜日に思い切り寝て、症状が軽くなった状態で、MOVIX堺まで「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋‐」を鑑賞しに行きました。
今回は<ネタバレなし>で感想を書きます。
【関連記事】
残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋‐ ネタバレあり 独特の恐怖
http://ossan.ossan999.com/archives/zang-e-bare.html
『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』の感想 Blu-rayレンタルして再鑑賞
http://ossan.ossan999.com/archives/zang-e-blu-ray.html
小野不由美さん著『残穢(ざんえ)』を読んだので感想書くよ!
http://ossan.ossan999.com/archives/zang-e-novel.html
小野不由美さんといえば「悪霊シリーズ」「十二国記」「屍鬼」などで有名なホラー作家さんですね。ライトノベル作家でしたが、「悪霊シリーズ」がライトノベルにしてはあまりにも怖いと評判で、後に一般小説の方に身を移されています。
「残穢」は同時発売された「鬼談百景」と連動している、実話怪談集をテーマにした小説です。
映画本編で、佐々木蔵之介さん演じる平岡芳明という人物がいて、「おや?」と、もしかして平山夢明さんをモデルにしているのかなと思ったのですが、原作本のWikipediaを見てみると、東雅夫さんや平山夢明さんなどが登場しているそうで、納得。
竹内結子さん演じる「私」や「私」の旦那さん、上記で触れた二人など、実在の人物を扱いながらも、フィクションを取り交ぜている、そんな作品です。
私は、がっつりハマり、とても面白かったです。
ホラー映画で有名になってしまった「リング」の原作と同じで、ミステリー色の強い作品でした。そのため、視覚的なホラーを期待すると、がっかりしてしまいます。「何かいるかもしれない」という空気に対して、恐怖を感じる人にはオススメです。
久保さんからの投稿から始まり、次々に明らかになっていく怪奇現象を調べていく内に、いつしか、その土地の歴史を調べていく事に。その過程で、様々な事実が明らかになっていく様は、ホラーではなく、ミステリーですね。
ババァーンと幽霊が登場して、アクティブに絡んでくるのをイメージして期待すると、肩透かしをくらいます。
個人的には、こういったミステリー要素の強いホラー映画も大好きですので、最後まで飽きる事なく、しっかり鑑賞する事ができました。
また、俳優さんたちが素晴らしい人たちばかりで、山場のないストーリーで淡々と進んでいく物語なのに、俳優さんたちのお芝居と絶妙な間で、ラストまで魅せる映画に仕上がっています。中村義洋監督の手腕もきらりと光っていますね。
中村義洋監督は元々「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズの演出・監修・構成を務めた事のある監督さんで、劇中で登場する幽霊の描写は、Vシネマに似た独特の演出で不気味なものに仕上がっています。ちなみに中村義洋監督は、2016年5月14日公開予定の「殿、利息でござる!」で監督を務めています。
気味の悪い、または気色の悪い粘着質的なホラー映画で、想像力を利用した恐怖で、観客を怖がらせる作品となっています。
またミステリー色の強い映画なので、せっかくなら、幽霊もほとんど登場させないという手もあったのかなと思います。
伝聞で知る怪談の中だけに幽霊を登場させた方が、より不気味な映画に仕上がったかもしれません。
映画の内容よりも、映画の構成方法により人を選ぶ映画ではありますが、ホラー映画好きじゃない人の方が楽しめるかもしれません。
また竹内結子さんと橋本愛さんが可愛いですよ。佐々木蔵之介さんも、なんだかすごくイキイキしていて、楽しそうで、見ているこちらも、にやにやしてしまいました。怪談好きな人間を見事に好演されています。
風邪のため、「鬼談百景」を見る前に本作を鑑賞しましたけど、問題ありませんでした。気になる方は、ぜひ映画館へ足をお運びください。
「残穢」「鬼談百景」のどちらも文庫版が発売しているので、早速購入しようと思います。
あと、今年の風邪はやはり喉からやってきます。違和感を感じたら、暖かくして安静にしてください。
2016年2月2日追記:
ホテルを舞台にしたホラー謎解きイベント『残穢 -泊まってはいけない宿-』というものが、東京で開催されているようです。
東京だけなので私は参加できませんが、秋葉原ワシントンホテルで行われているとの事で、興味のある方は、参加されてみてはいかがでしょうか?
イベントの雰囲気や概要などホラー通信さんが詳しいので、詳細はホラー通信さんをご覧ください。チケットは完売必至だと思います。
【体験レポ】『残穢』の怪死事件を自ら調査せよ! ホテルを舞台にしたホラー謎解きイベント『残穢 -泊まってはいけない宿-』
http://horror2.jp/13525
大阪だと手軽に謎解きを楽しむ事ができる「なぞともカフェ」なるものが、なんばパークスにあるようで、そちらで「残穢【ざんえ】―開けてはいけない匣(ハコ)―」というコラボ企画がある模様。早速チェックしてみよう!
http://nazotomo.com/
この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆
人気ブログランキングへ
オススメ度:ホラーではなくミステリー色が強いよ
予告編動画
公式ホームページ:http://zang-e.jp/
<あらすじ>
ミステリー小説家である私(竹内結子)に、読者の女子大生・久保さん(橋本愛)から自分が住んでいる部屋で変な音がするという手紙が届く。早速二人で調べてみると、そのマンションに以前住んでいた人々が自殺や心中、殺人などの事件を起こしていたことが判明。久保さんの部屋で生じる音の正体、そして一連の事件の謎について調査していくうちに、予想だにしなかった事実がわかり……。by シネマトゥデイ
スポンサーリンク
風邪を引く前にチケットを購入してしまったため、金曜日に思い切り寝て、症状が軽くなった状態で、MOVIX堺まで「残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋‐」を鑑賞しに行きました。
今回は<ネタバレなし>で感想を書きます。
【関連記事】
残穢(ざんえ)-住んではいけない部屋‐ ネタバレあり 独特の恐怖
http://ossan.ossan999.com/archives/zang-e-bare.html
『残穢【ざんえ】-住んではいけない部屋‐』の感想 Blu-rayレンタルして再鑑賞
http://ossan.ossan999.com/archives/zang-e-blu-ray.html
小野不由美さん著『残穢(ざんえ)』を読んだので感想書くよ!
http://ossan.ossan999.com/archives/zang-e-novel.html
◆残穢について
読み方は「ざんえ」。小野不由美さんが2012年に発表したホラー小説。2013年に第26回山本周五郎賞を受賞しました。この選考会で、唯川恵さんが「そばに置いておくだけでも怖い」とコメントされています。小野不由美さんといえば「悪霊シリーズ」「十二国記」「屍鬼」などで有名なホラー作家さんですね。ライトノベル作家でしたが、「悪霊シリーズ」がライトノベルにしてはあまりにも怖いと評判で、後に一般小説の方に身を移されています。
「残穢」は同時発売された「鬼談百景」と連動している、実話怪談集をテーマにした小説です。
映画本編で、佐々木蔵之介さん演じる平岡芳明という人物がいて、「おや?」と、もしかして平山夢明さんをモデルにしているのかなと思ったのですが、原作本のWikipediaを見てみると、東雅夫さんや平山夢明さんなどが登場しているそうで、納得。
竹内結子さん演じる「私」や「私」の旦那さん、上記で触れた二人など、実在の人物を扱いながらも、フィクションを取り交ぜている、そんな作品です。
◆感想
原作を読んでいなかったので、どのような作品なのか、予想できなかったのですが、幽霊などがしっかり登場して怖がらせるものではなく、雰囲気を重視したホラー映画です。私は、がっつりハマり、とても面白かったです。
ホラー映画で有名になってしまった「リング」の原作と同じで、ミステリー色の強い作品でした。そのため、視覚的なホラーを期待すると、がっかりしてしまいます。「何かいるかもしれない」という空気に対して、恐怖を感じる人にはオススメです。
◆良いところ
先にも書きましたが、ミステリー色の強い作品です。久保さんからの投稿から始まり、次々に明らかになっていく怪奇現象を調べていく内に、いつしか、その土地の歴史を調べていく事に。その過程で、様々な事実が明らかになっていく様は、ホラーではなく、ミステリーですね。
ババァーンと幽霊が登場して、アクティブに絡んでくるのをイメージして期待すると、肩透かしをくらいます。
個人的には、こういったミステリー要素の強いホラー映画も大好きですので、最後まで飽きる事なく、しっかり鑑賞する事ができました。
また、俳優さんたちが素晴らしい人たちばかりで、山場のないストーリーで淡々と進んでいく物語なのに、俳優さんたちのお芝居と絶妙な間で、ラストまで魅せる映画に仕上がっています。中村義洋監督の手腕もきらりと光っていますね。
中村義洋監督は元々「ほんとにあった! 呪いのビデオ」シリーズの演出・監修・構成を務めた事のある監督さんで、劇中で登場する幽霊の描写は、Vシネマに似た独特の演出で不気味なものに仕上がっています。ちなみに中村義洋監督は、2016年5月14日公開予定の「殿、利息でござる!」で監督を務めています。
気味の悪い、または気色の悪い粘着質的なホラー映画で、想像力を利用した恐怖で、観客を怖がらせる作品となっています。
◆悪いところ
本作は、淡々とした物語運びのため、ハマらないと退屈な映画になってしまいます。山場になるような劇的なシーンもありませんし、映画をあまり見慣れていないと、眠気に襲われて負けてしまう可能性が高いです。またミステリー色の強い映画なので、せっかくなら、幽霊もほとんど登場させないという手もあったのかなと思います。
伝聞で知る怪談の中だけに幽霊を登場させた方が、より不気味な映画に仕上がったかもしれません。
◆まとめ
個人的には非常にクオリティの高い映画でした。思っていたホラー作品とは違いましたが大満足な映画。映画の内容よりも、映画の構成方法により人を選ぶ映画ではありますが、ホラー映画好きじゃない人の方が楽しめるかもしれません。
また竹内結子さんと橋本愛さんが可愛いですよ。佐々木蔵之介さんも、なんだかすごくイキイキしていて、楽しそうで、見ているこちらも、にやにやしてしまいました。怪談好きな人間を見事に好演されています。
風邪のため、「鬼談百景」を見る前に本作を鑑賞しましたけど、問題ありませんでした。気になる方は、ぜひ映画館へ足をお運びください。
「残穢」「鬼談百景」のどちらも文庫版が発売しているので、早速購入しようと思います。
あと、今年の風邪はやはり喉からやってきます。違和感を感じたら、暖かくして安静にしてください。
2016年2月2日追記:
ホテルを舞台にしたホラー謎解きイベント『残穢 -泊まってはいけない宿-』というものが、東京で開催されているようです。
東京だけなので私は参加できませんが、秋葉原ワシントンホテルで行われているとの事で、興味のある方は、参加されてみてはいかがでしょうか?
イベントの雰囲気や概要などホラー通信さんが詳しいので、詳細はホラー通信さんをご覧ください。チケットは完売必至だと思います。
【体験レポ】『残穢』の怪死事件を自ら調査せよ! ホテルを舞台にしたホラー謎解きイベント『残穢 -泊まってはいけない宿-』
http://horror2.jp/13525
大阪だと手軽に謎解きを楽しむ事ができる「なぞともカフェ」なるものが、なんばパークスにあるようで、そちらで「残穢【ざんえ】―開けてはいけない匣(ハコ)―」というコラボ企画がある模様。早速チェックしてみよう!
http://nazotomo.com/
この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆
人気ブログランキングへ