最後の敵は、神。

今回ご紹介する映画:『X-MEN:アポカリプス』(X-MEN:APOCALYPSE)
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)


予告編動画




『X-MEN:アポカリプス』のあらすじ

数千年前。強大な力を持つ王が、魂を転送している最中に謀反が起き、瓦礫の中に埋もれ、永い眠りにつく。

それから、膨大な時間が流れ。

1983年。プロフェッサーXは「恵まれし子らの学園」を設立し、幼いミュータントたちが一般社会でも生活できるよう、育て、守っていた。そんな中、英雄となったミスティークは、マグニートーが再び動き出した事を知り、プロフェッサーの元を訪れる。

その頃、ミュータントの祖であるアポカリプスが、長い眠りから目覚めた。蘇ったアポカリプスは、数千年ぶりに目にした人間とその文明に失望。マグニートー、ストーム、エンジェル、サイロックの強力なミュータント4人を集め、自分の力を分け与え、自らの部下とし、世界を崩壊させるべく、行動を起こすのだった。

アポカリプスの存在を知ったプロフェッサーたちX-MENは、アポカリプスたちを阻止すべく、出撃する。果たして、X-MENは、あらゆるミュータント能力を持つ最強の敵・アポカリプスを倒すことができるのか?




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2000年に公開された「X-メン」から始まったX-MEN実写映画シリーズ。「X-MEN2(2003年公開)」「X-MEN:ファイナル ディシジョン(2006年公開)」「ウルヴァリン:X-MEN ZERO(2009年公開)」「X-MEN:ファースト・ジェネレーション(2011年公開)」「ウルヴァリン:SAMURAI(2013年公開)」「X-MEN:フューチャー&パスト(2014年公開)」とシリーズが続いていますが、X-MENシリーズ6作目の『X-MEN:アポカリプス』は新三部作完結編という位置づけで製作されました。

本作の続編として、おそらく『ウルヴァリン3』があり、その後にはチャニング・テイタム主演の『ガンビット』が製作を控えています。続編の製作が決定している『デッドプール』については、X-MENの流れを汲んでいるのか不明です。

そんな一大プロジェクトとなったX-MENシリーズもいよいよ完結ということで、実写版エックスメンを成功に導いたブライアン・シンガーが監督と脚本を担当。キャストも『ファースト・ジェネレーション』『フューチャー&パスト』から続投し、X-MEN再結成についてのエピソードが描かれています。

TOHOシネマズなんばで、字幕通常版を鑑賞。相変わらず『シン・ゴジラ』のMX4Dが好調で、本作のMX4D版が20時30分の回しかありませんでした。公開日が8月11日なのに、1回しかないって、どういう事なんだ!!すげぇなぁ、『シン・ゴジラ』。ちなみに、吹き替え版もありますよ。

今回は『X-MEN:アポカリプス』の感想を書いていきます。



『X-MEN:アポカリプス』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督・ストーリー・製作:ブライアン・シンガー
脚本・ストーリー・製作:サイモン・キンバーグ
ストーリー:マイケル・ドハティ、ダン・ハリス
製作:ハッチ・パーカー、ローレン・シュラー・ドナー
製作総指揮:スタン・リー、トッド・ハルウェル、ジョシュ・マクラグレン
撮影監督:ニュートン・トーマス・サイジェル
プロダクションデザイナー:グラント・メイジャー
編集:ジョン・オットマン、マイケル・ルイス・ヒル
VFXデザイナー:ジョン・ダイクストラ
音楽:ジョン・オットマン
コスチュームデザイナー:ルイーズ・ミンゲンバック

キャスト
チャールズ・エグザビア/プロフェッサーX:ジェームズ・マカヴォイ
エリック・レーンシャー/マグニートー:マイケル・ファスベンダー
レイブン/ミスティーク:ジェニファー・ローレンス
エン・サバー・ヌール/アポカリプス:オスカー・アイザック
ハンク・マッコイ/ビースト:ニコラス・ホルト
モイラ・マクタガート:ローズ・バーン
スコット・サマーズ/サイクロップス:タイ・シェリダン
ジーン・グレイ:ソフィー・ターナー
サイロック:オリヴィア・マン
アレックス・サマーズ/ハボック:ルーカス・ティル
カート・ワグナー/ナイトクローラ:コディ・スミット=マクフィー
オロロ・モンロー/ストーム:アレクサンドラ・シップ
ピーター/クイックシルバー:エヴァン・ピータース
ウォーレン・ワーシントン III/エンジェル:ベン・ハーディ
ウィリアム・ストライカー:ジョシュ・ヘルマン
ジュビリー:ラナ・コンドール



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『X-MEN:アポカリプス』の感想

安心して鑑賞する事ができる、王道のアメコミ映画でした。144分という長さを感じさせない構成になっていて、それなりに楽しめました。

シリーズをずっと追いかけている人にはオススメできる一方、新三部作はもちろん、一部旧三部作の内容も入っているため、シリーズを鑑賞していない人は、大変なんですが、ウルヴァリンシリーズ含めて、一度、通して鑑賞しないと楽しめないというストーリーになっています。

私は、結構、好きですが、好みとしては前作の『X-MEN:フューチャー&パスト』の方が好きでしたね。



『X-MEN:アポカリプス』の良いところ

ド派手なVFXを駆使して迫力あるシーンが展開する、普通に楽しめるエンターテインメント映画になっているので、頭を空っぽにして観ることができる作品です。

<黙示録>の意味を持つアポカリプスという強力なミュータントの造詣は、格好良くて、良かった。

新三部作では登場していなかったサイクロップスやジーンらが登場し、それぞれが活躍しているシーンもあり、シリーズ通して鑑賞した人間としては、それなりに楽しめました。



『X-MEN:アポカリプス』の悪いところ

奇跡的なまとまりを見せた前作『フューチャー&パスト』に比べ、本作は、物語を消化するために、急ぎ足の印象が否めませんでした。これは、プロフェッサー側とアポカリプス側が、それぞれのストーリーを進行させているためでしょう。また、アポカリプスが集めるフォー・ホースメンのメンバーに新しいキャラクターを投入したのが失敗だったような気がします。原作のコミックはどういう展開なのかわからないのですが、X-MENメンバーの誰かをフォー・ホースメンに引き入れたりするなど、決まった人数で、もう少し練った物語を作って欲しかったです。

キャラクターが多くなってしまったため、一人一人のドラマが薄くなり、結果、駆け足になっちゃったのも残念。マグニートーが再び悪に染まる場面や、クイックシルバーとあるキャラクターのやり取りなど、一部、素晴らしい人間ドラマが展開されているからこそ、もう少し、ストーリーを掘り下げて欲しかった。



『X-MEN:アポカリプス』のまとめ

個人的には『フューチャー&パスト』のクオリティーが良かったため、本作は、正直、ちょっとイマイチかなぁという感じです。長くなるであろう物語を144分にまとめるのが大変だったであろう事が想像できます。おそらく二部作にした方が、もっと高いクオリティーになったはず。前半でアポカリプスがメンバーを集め、プロフェッサーはX-MEN結成の布石。後半で全面戦争を描いた方が、もっとドラマが描写できたはず。

シリーズ完結編ということなんですが、不完全燃焼で、いまいち盛り上がりに欠けてしまった。面白いのだけど、うーん。。。

まぁ、かなり派手ではありますから、興味のある人は映画館で観ると、迫力ある映像を楽しむことができますよ。

それより、どうして、『ドクター・ストレンジ』の新しい予告編が流れなかったんだろう? マーベル作品だから、きっと流れると楽しみにしていたのに……。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『X-MEN:アポカリプス』ネタバレあり感想

『ファイナル ディシジョン』では、はっきりと描写されなかったフェニックスことジーン・グレイの凄まじい能力が発揮されたり、ウルヴァリンが登場したり、『X-MEN2』で登場したストライカー大佐の施設が登場したり、シリーズを通して、いろいろなネタが仕込まれているのが良かったです。

一方で、アポカリプスの凄さが、いまいち描写できていなかったようにも感じました。前作のセンチネルは、短い時間で絶望的なシーンを構築していたので、それと比べると、いまいち、強さがわかりにくい風になっていましたね。ちょっと残念。

さて、本作のエンドロール後にもお楽しみがあります。が、今回の映像は、原作を知っている人にしか、わからないものになっています。おそらく『ウルヴァリン3』への伏線なんだろうなぁくらいしかわかりませんでした。X-MENそのものは終わったけれど、世界観は生き続けるようです。アベンジャーズとは異なる世界軸で描かれるヒーローたちの物語。今後の展開が楽しみです。



『X-MEN:アポカリプス』のレビューや評価

前作とのつながりで、細かいところであれ?と思うところがありました。が、そんなところがXMEXぽいでしょうか

今作は3部作の完結編にふさわしい完璧な出来上がりである。アクション映画ではあるものの、人間ドラマが大きな比重をしめている。

みんなの若い頃がわかって良かった。
普通に楽しめた。
ヒュージャックマンがちょっとしかでないのが、残念。


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