映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年6月15日に公開した記事を再編集したものとなっております。



公開当時、あまり評価が良くなかった『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』。

好きな映画なだけに切なくなりました。

ゴシックホラー映画を現代に復活させたということで、若い方にとって、あまり新鮮味ののない作品なのかもしれませんね。

まぁ、仕方がない感じでございます。



そんな思い出のあるゴシックホラー映画『ウーマン・イン・ブラック』のネタバレあり感想を今回は書いていきます。

もし、まだ見ていないという方は、今回はスルーでお願いします。







ネタバレなし感想

<ネタバレなし感想>では、予告編動画や簡単なあらすじなどを紹介しております。




ネタバレあり感想

ラドクリフの存在感が凄い『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』

ダニエル・ラドクリフが、愛する妻を亡くし、子供を男手ひとりで育てている、悲哀に満ちた弁護士を熱演しています。

作品全体を包み込む深い悲しみの空気感を、ラドクリフの演技により、上手に描いている映画ですね。




映画のテーマについては、観る人により変わると思いますが、私は「喪失」と「再会」というテーマを感じました。

黒衣の亡霊は息子を二重に奪われています。

最初は理由はあれど姉が子供を引き取り、二度目は沼に落ちて目の前で息子が亡くなってしまいます。

そのあと、世の中を恨みながら、首をくくり、亡霊となり果てますが、主人公により、愛する息子とついに再会することができます。




主人公も、妻を亡くし、ラストで妻に再会しています。

このラストは賛否があるとは思いますが、全体を通して、「喪失」「再会」というテーマを繰り返し描写しています。

すごく切ない物語なのですが、ダニエル・ラドクリフのお芝居により、後味の悪い作品にはなっておらず、不思議な印象の映画に仕上がっています。




余韻の残るラストの『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』

息子の亡骸を見つけ、黒衣の亡霊と再会させた後、一緒の墓に埋葬。

これで助かるかと思いきや、結局、主人公とその息子は黒衣の亡霊に誘われ命を落とします。




一見、バッドエンドかと思われるのですが、個人的には、そうは思いませんでした。

むしろ「死」を招くことしかできない彼女の唯一のお礼とも取ることができます。




子供を「死」へ誘うことしかできない黒衣の亡霊は、主人公のために、主人公の前で息子の命を奪おうとします。

列車の線路の上を歩いている息子に気づき、息子の元へ駆け寄ったところで、列車に轢かれてしまい、命を落とします。

しかし、そのあと、いつも主人公の側にいた奥さんと再会し、光に包まれた世界へ歩みを進めるところで映画は終わります。




主人公たちの背中をじっと見守る黒衣の亡霊の姿も、見送っているとも取れる、観客に解釈を委ねるものになっていて、観終わった後、心地よい余韻が脳裏を支配する、良い映画でした。



口コミレビューや評価

下記サイトで『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』でレビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com

Movie Walker




今回のネタバレあり感想のまとめ

ネットでの評価は、割と真っ二つに分かれていて、好きな人は好きだけどって感じみたいですね。

ハマると、この映画の持つ雰囲気や余韻に冒され、抜け出せなくなる、不思議な魅力のある作品です。




という事で、今回は『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




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