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人はセイウチなのではないか?


今回ご紹介する映画:『Mr.タスク』
原題:『TUSK』
製作:2014年アメリカ、カナダ
日本公開日:2015年7月18日
上映時間:1時間42分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)



予告編動画




『Mr.タスク』のあらすじ

ポッドキャストで低俗な番組を運営しているウォレスは、取材のためにカナダへ赴くものの、取材対象が亡くなってしまい途方にくれる。酒を飲むために立ち寄ったバーのトイレで、ある広告を目にしたウォレスは、早速、その広告主に連絡をとり、指定の場所へと向かう。

広告は部屋を貸すというものだったが、ウォレスは部屋ではなく、広告主である老人に興味を持ったのだ。ウォレスは、ハワードと名乗る老人から、数々の冒険譚を聞くうちに、強烈な眠気に襲われ、そのまま眠ってしまう。

目覚めたウォレスは、なんともいえない違和感に襲われる。足が動かないのだ。ハワードは毒クモに噛まれたと言って治療の過程で足が動かないと主張するが、自分の足にかけてある毛布を取ると、なんと自分の足が無くなっていた。ハワードは、一体、ウォレスに何をするつもりなのか?




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本作の続編、というかスピンオフ作品である『コンビニ・ウォーズ〜バイトJK VS ミニナチ軍団〜』を鑑賞するため、Netflixで配信されていた『Mr.タスク』を視聴しました。

一時、映画界では〜人間シリーズが色々と輸入されておりましたが、本作も、そのうちのひとつとして日本へ入ってきましたね。

ひっそりと公開した本作ですが、ホラー映画が好きな人々の間では、そこそこの知名度があるようです。

ちなみに、本作と『コンビニ・ウォーズ』、そして次回作で、「カナダ三部作」と呼ばれているようです。次回作はどんな感じになるのやら。

という事で、今回は『Mr.タスク』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス

Netflix



『Mr.タスク』のスタッフとキャスト

監督・脚本・編集:ケヴィン・スミス
製作:シャノン・マッキントッシュ、サム・イングルバート、ウィリアム・D・ジョンソン、デヴィッド・S・グレートハウス
製作総指揮:ジェニファー・シュウォールバック
音楽:クリストファー・ドレイク
撮影:ジェームズ・R・ラクストン
出演者:マイケル・パークス、ジャスティン・ロング、ジェネシス・ロドリゲス、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ギー・ラポワンテ、ラルフ・ガーマン、ハーレイ・クイン・スミス、リリー=ローズ・メロディ・デップ




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『Mr.タスク』の感想

うーむ。

他の〜人間シリーズと同様に、結構、悪趣味な映画かと思いきや、意外と手堅くストーリーを作っているような感じです。いやまぁ、充分に悪趣味ではあるんですが、「セイウチ人間」というアイデアだけで突っ走った印象があり、いまひとつ、突き抜けなかったという感じ。

前半は不気味さがあって、そこそこ面白いのですが、後半はイマイチ。肝心の部分で面白みがないという致命的な映画でございました。

なんとも微妙な作品ですな。




『Mr.タスク』の良いところ

前半は良い

映画の途中までは、結構、いい感じに仕上がっております。ハワードと名乗る老人の冒険譚もなかなかいいですし、この老人が主人公に対し、どのような事をしようと企んでいるのか、イマイチ、掴めない不気味さがあってグッドでございました。

聡明である印象のハワードですが、「この人、大丈夫か??」と思わせる奇怪で意味不明な言い訳により、じょじょに、観客の不安を煽っていくスタイルは、なかなか良かったのではないでしょうか。



脱力系JKがユニーク

次回作の主人公に抜擢されたコンビニバイト女子高生二人組みのやる気なさには、笑ってしまいました。なるほど、確かに人気でちゃいますな、この二人。ひとりは、ジョニー・デップの娘さんで、不思議な魅力を持つ美人さんです。


意外とグロテスク

後半では、早々にタスク氏が登場するんですが、これがかなり気持ち悪い。「マジで??」と目が点になりました。このタスク氏の造形は、かなり手が込んでいて、CGとかではない分、気持ち悪さが半端ありません。うげぇ。グロテスクなデザインが苦手な人は要注意です。



『Mr.タスク』の悪いところ

回想シーンはいらない

この映画、観る前から、どうやって100分の映画にするんだろうと、すごく疑問だったんですよね。それこそ60分程度でまとめる事ができてしまうくらい、ストーリー構成が難しいと思ったんですよ。

そしたら、ところどころに回想シーンがインサートされるんですね。これが、ちょっとよくわからない。伏線になっているようでなっていないし、冒頭のシーンで、主人公の人となりは、ある程度、わかってしまう。それなのに、わざわざ、改めて紹介する必要性があったのかどうか。

どういう意図でこれらのシーンが存在しているのか、イマイチわかりません。この回想シーンがあるおかげで、映画の展開が遅く感じてしまうのでした。



タスク氏はなんとなく滑稽

Mr.タスクは確かにグロいのですが、所詮はセイウチな訳で、どことなく滑稽に映ります。恐怖もナッシング。そして、そこからストーリーとしては特に発展性がないという、かなり致命的な構造ミスを露呈してしまいます。心配していた事が、そのまま目の前に登場してしまった感じで、「あちゃー」ってなってしまいましたな。


終盤はもはやコント

ラスト付近のシーンは、もはや出来の悪いコントですよ。いやまぁ、Z級映画ですからね、ちょうどいいのかもしれませんが、ハワードにね、言いたいんですよ。「本当にそれでいいのか??」ってね。長い年月を費やした計画のエンディングが、コレかい!って、突っ込まずにはいられない。マッドサイエンティストだからって、そりゃないぜ!



『Mr.タスク』のまとめ

本作最大のホラーはハワードというキーマンが、実は何も考えていない雑な人間だった、というところでしょうか。もっと頭のキレる人物だと思っていたのですが、違う意味でキレてましたな。

あまり期待しないで鑑賞したのですが、それでも、ちょっと辛い作品。飛び抜けている訳でもないし、オススメはできないですなぁ。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『Mr.タスク』ネタバレあり感想

「人はセイウチなのではないか?」という長年の疑問を解消するために、なぜ人をセイウチにして、さらに自分と戦わせるのか。色んな意味でぶっ飛んでいるのですが、そこにひとつの筋が全く通っていないため、マッド感もなく、映画のテンションと観客のテンションが食い違うというダメな展開に陥りました。しかも、自分もセイウチスーツを着込むって。

あっけなくセイウチ人間になったのにも拍子抜け。じょじょに、人ではない何かに改造されていく過程を描くのかと思いきや、そうではなかったので、見所は、本当にセイウチ人間のデザインだけなのでございます。

アイデアは良いですが、それを上手に料理できなかったという見本のような映画。猛烈に暇な人はチャレンジしてみては、いかがでしょうか。




『Mr.タスク』のレビューや評価

とにかく、話の前置きが長くセイウチになる人だけが見たいのなら早送りにして見た方がいいと思いました。最後の戦闘シーンは必見です。

調子のったお兄さん(ジャスティンロング)が痛い目にあってざまあみやがれでした。
セイウチ人間はキモすぎて吐き気がします。でも調子のったお兄さんだったので全然かわいそうじゃありません。
途中でだいたい気づいていましたが、これはコメディです。ホラーではありません。

ビーチボールで笑えちゃったんだけど、疲れてたのかな


YAHOO!JAPAN映画『Mr.タスク』