今回ご紹介する映画:『追憶の森』(原題:THE SEA OF TREES)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『追憶の森』のあらすじ

人生に深く絶望したアメリカ人男性アーサー(マシュー・マコノヒー)は、死に場所を求めて富士山麓の青木ヶ原樹海を訪れるが、森の奥深くでけがを負った日本人男性タクミ(渡辺謙)と出会う。アーサーと同じく死のうとして樹海に来たものの考え直し、妻子のところへ戻るため助けを求めてきたタクミと互いのことを語るうちに、二人はこれまでの人生を見つめ直し、生きるため樹海からの脱出を模索するようになり……。by シネマトゥデイ


公式ホームページ


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このブログで以前『追憶の森』の記事を書いたのですが、今月半ばくらいから、その記事を読みに訪れて頂いている人が多いようでしたので、公開日のレイトショーで観に行ってきました。人間ドラマ中心だから、観るかどうか、正直悩んでいたのですが、自分に合わなくてもネタになると思い、丁度、家の近くで上映している映画館があったので、そこに足を運びました。

今回は『追憶の森』の感想を<ネタバレなし>で書いていきます。



『追憶の森』の概要

『ミルク』などのガス・ヴァン・サント監督が、「The Black List 2013」(製作前の優秀脚本)に選出された脚本を映画化。死に場所を求めて青木ヶ原樹海にやって来たアメリカ人男性が、自殺を思いとどまり樹海からの脱出を試みる日本人男性と出会ったことで、人生を見つめ直すさまを描く。『ダラス・バイヤーズクラブ』などのオスカー俳優マシュー・マコノヒーと、『インセプション』などで国際的に活躍する渡辺謙が初めて共演を果たし、『インポッシブル』などのナオミ・ワッツも出演。by シネマトゥデイ


『追憶の森』のスタッフとキャスト

スタッフ
製作:クリス・スパーリング、ケン・カオ、ギル・ネッター、ケヴィン・ハロラン、F・ゲイリー・グレイ、ブライアン・ドビンズ、アレン・フィッシャー
共同製作:タミー・ゴールドマン、サッチ・ワタナベ、トレイシー・マクグラス
監督:ガス・ヴァン・サント
脚本:クリス・スパーリング
協力製作:トーマス・パトリック・スミス
撮影監督:キャスパー・タクセン
音楽監修:クリス・ドーリダス
編集:ピエトロ・スカリア
音楽:メイソン・ベイツ
衣装デザイン:ダニー・グリッカー
プロダクションデザイン:アレックス・ディジェルランド

キャスト
アーサー・ブレナン:マシュー・マコノヒー
ジョーン・ブレナン:ナオミ・ワッツ
ナカムラ タクミ:渡辺謙
エリック:ジョーダン・ガヴァリス
ガブリエラ・ラフォルテ:ケイティ・アセルトン
タカハシ医師:ジェームズ・サイトウ
アンナ:アンナ・フリードマン
精神衛生士:アイ・ヨシハラ
救急隊員:リノ・タナカ
森林監視員:イクマ・アンドウ、ジュウゾウ・ヨシダ
医師:スティーヴン・ハウィット
日本人の看護師:ロイ・Y・チャン



『追憶の森』の感想

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ウィキペディア先生によると、『追憶の森』は、2015年5月16日、第68回カンヌ国際映画祭で初めて上映されたそうですが、自殺するためだけに日本の富士・樹海へ足を運ぶというストーリーがよく伝わらず、観客からブーイングが起きたそうです。でも、日本での評価は高い方ですね。日本人なら、すんなり受け入れやすい物語です。

個人的には大好きな映画でした。面白かった。けれど、全体的に地味な映画なので、万人受けしない映画だなと感じました。人によっては、おすすめできないタイプの作品。好きな人には、たまらなく好きというタイプの映画ですよ。

予告編を見ると、お涙頂戴の人間ドラマのような雰囲気ですが、どちらかというとミステリー色のある作品です。原作はなく、オリジナル脚本のようですが、脚本のクオリティーが高く、演出も素晴らしい。俳優の演技で物語を引っ張っていき、全てのスタッフとキャストの仕事が見事にカチリとハマった作品です。


『追憶の森』の良いところ

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樹海での物語とアメリカでの物語が交互で描かれているので、飽きさせないストーリー構成になっています。上映時間110分の映画ですが、個人的には、あっという間の110時間でした。

マシュー・マコノヒーと渡辺謙、そしてナオミ・ワッツの演技が素晴らしく、ぐいぐい物語に引きこまれていきます。いきなりマシュー・マコノヒー演じるアーサーが前置きなく、樹海に行き、彼の身になにが起こって日本にやってきたのかは謎、徐々に明らかにされていくので、退屈なところはありません。人間ドラマではあるんですが、アーサーの謎、そして渡辺謙演じるナカムラタクミがミステリアスで、エンターテインメント作品に仕上がっています。

また日本人が樹海をテーマに映画を製作すると、どうしても「心霊」「ホラー」「死」というイメージで作り上げてしまうのですが、海外の人が樹海をテーマにした時、描写したのは「生」「人生」という前向きなテーマでした。これは面白い発見です。昔、リドリー・スコット監督が大阪を舞台に製作した『ブラック・レイン』でも感じましたけど、日本人とは異なる見方で、日本を見ているんですよね。新鮮な発見があって面白い。この発見があっただけでも、『追憶の森』を鑑賞した甲斐がありました。

エンターテインメント作品を好むが私が好きな映画ですから、まぁ、直球の感動ドラマを期待して鑑賞しにいくと、ハズレになってしまう事になると思います。


『追憶の森』の悪いところ

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マシュー・マコノヒー、渡辺謙、ナオミ・ワッツの三人芝居なので、彼らの演技に引き込まれなければ、ひたすら退屈な映画になると思います。特に、日本人は日本人の話す英語を受け入れる事ができない人が割りと多いようなので、今までの海外作品での渡辺謙さんの演技に引き込まれなかった人は、映画館での鑑賞はスルーした方が良いかも。

そして、映画の結末ふくめ、いろいろな部分が曖昧になっています。しっかりとした説明が欲しい人には、この映画は、ちょっと受け入れられないかもしれないです。私は、この点は説明過多になってなくて良いと感じたのですが、人によってはマイナスポイントになるかと。


『追憶の森』のまとめ

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いやまぁ、正直、期待しないで観に行ったんですが、良い意味で裏切られました。あぁ、ブルーレイが発売されたら買いたい。何箇所か、うるうるきたところもあり、ハラハラするところもあって、面白い映画でした。日本人でも、樹海を舞台にして前向きなエンターテインメント映画を作れないかなぁ?

5月には邦画『世界から猫が消えたなら』が公開されます。こちらも予告編ではガンガンに感動作として宣伝されていますから、果たして、どのような作品に仕上げているのか、比べてみたいと思っています。はい。


↓ネタバレあり感想↓

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