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今回ご紹介する映画:『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』
原題:『THE WITCH』
製作:2015年アメリカ
日本公開日:2017年7月22日
上映時間:1時間33分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)



予告編動画




『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』のあらすじ

1630年代のアメリカ・ニューイングランド。

敬虔であるが故に、堕落したキリスト教徒たちを批判し続けてきたウィリアムは、植民地を追われる事となる。ウィリアムは、家族とともに旅をした先に、森の近くに住居を構える決意をし、そこでの生活をスタートさせるのであった。

ある日、長女トマシンがあやしていた赤ん坊が、突然、姿を消してしまう。数日間、赤ん坊を探し続けたが、結局、見つからず、家族の間には不穏な空気が流れる。

徐々に家族の間には亀裂が入り始め、両親はトマシンに対し、冷たい態度をとっていくのだった。




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海外の映画祭で、やたら評判の良かった本作。一体どんな映画なのか、すごく楽しみにしておりました。

大阪では、シネ・リーブル梅田で上映しておりますな。早速、劇場へ足を運んでみました。いやぁ、人が多かった。ほんと、みんな好きだねぇ。

本作の舞台は開拓時代。当時の記録や文献を参考にして脚本を書き上げたらしく、劇中で使用されている言語も、極力、当時のものを再現したようです。すごい。

そんな作り込み半端ない映画『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』の感想を、今回は書いていくんだぜ?



今回利用した映画館

シネ・リーブル梅田



『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』のスタッフとキャスト

監督・脚本:ロバート・エガース
製作:ジェイ・ヴァン・ホイ、ラース・カスダン、ジョディ・ レドモンド、ダニエル・ベッカーマン、ロドリゴ・テイクセラ
撮影:ジェイリン・ブラシケ
編集:ルイーズ・フォード
音楽:マーク・コーヴェン
キャスティング:カーメル・コクラン
美術:クレイグ・レイスロップ
衣装:リンダ・ミューア

出演者:
トマシン:アニヤ・テイラー=ジョイ
ウィリアム:ラルフ・アイネソン
ケイト:ケイト・ディッキー
ケイレブ:ハービー・スクリムショウ
マーシー:エリー・グレーンジャー
ジョナス:ルーカス・ドーソン




thevvitch-anewenglandfolktale


『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』の感想

予備知識をほとんど入れない状態での鑑賞でございましたが、予想外のストーリー展開とアイデアに脱帽しました。いやぁ、面白かった!

派手さはなく、雰囲気映画であるため、好き嫌いがはっきりと分かれてしまう作品ではありますが、映画好きであれば、ハマってしまう、そんな不思議な映画でございました。

ゴシック・ホラーですが、同時にダークファンタジーでもあります。




『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』の良いところ

とにかく不気味

最初から最後まで、作品を支配しているのは雰囲気。セリフが少なめで、不快感募る音楽。一体なにが起きているのか、観ている人間の心を不安にさせる演出とストーリー構成が素晴らしい。

物語とは裏腹に、映像は美しく、一体どうなるのか、次はどうなるのかと、続きが気になるように、丁寧に製作されている作品です。

わかりやすいクリーチャーとかは登場しないため、ホラー映画や様々な映画を観ていない人には、本作の面白さはわからないでしょうね。特に怪人が登場しないとホラーではないと考える人には、がっつり不向きの作品でございます。



魔女誕生の物語

クリーチャーなどが登場しないと書きました。そう。本作は「いかにして魔女が生まれるのか」という部分にスポットを当てた作品なんですね。

普通の映画であれば、呆気なく魔女になって、ドロドロのホラー展開を描くところを、本作では丁寧に「なぜ魔女にならなければいけなかったのか」という部分を描写しております。

魔女になるまでの経緯が、個人的にはショッキングでございましたな。日本における怪談を聞いているような心地よさもあり、本作が海外の映画祭で絶賛された理由がわかるような気がしました。




『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』の悪いところ

イマジネーションがないと怖くない

本作最大の難点は、なんといっても、想像力がないと面白くないという点ですな。イマジネーションがないと、そもそも、なにが怖いのか、さっぱりわかりません。そのため、雰囲気重視の東洋ホラーに対して、ちゃんと恐怖を感じる事が出来る人でないと楽しめません。西洋的なホラーにしか恐怖を感じない人には、がっつり不向きでございます。ご自身の映画の趣味と相談の上、ご鑑賞くださいまし。



『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』のまとめ

派手さは全くありませんし、物語の起伏も富んでいるとは云い難い。けれど、なんともいえない味わい、趣があって、個人的には大満足な映画でした。万人受けするような作品では決してありませんが、古き良きゴシックホラーを堪能する事ができますよ。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』ネタバレあり感想

敬虔であればあるほど、そして母親が女を捨てきれない家庭であると、魔女が生まれやすくなるという皮肉を描いた本作。

最終的にはトマシンが魔女になる訳ですが、その前に母親にも魔女になる一歩手前までいった事が面白かったですね。結局、母親は魔女になるには、おそらく素質が備わっていなくて、結果的に発狂してしまうという展開には、なんともいえない不気味さがありました。一度、悪魔に魅入られると、逃げる事ができないのか。

オカルト展開ではなく、人が疑心暗鬼になり、精神崩壊によって、魔女へ結実するという展開は、見たことのない設定でしたね。この部分が面白いと思うか否かによって、本作の評価が分かれるかと。

魔女を題材にした作品は数あれど、本作のように「いかにして魔女は生まれるのか」のみに焦点をあてた作品は珍しいのではないでしょうか。普通のホラー映画では味わえない、なんとも言えない不気味さと恐怖、そして、そこはかとなく感じる後味の悪さ。非常にクオリティーの高い作品でございました。




『ウィッチ THE VVITCH:A NEW-ENGLAND FOLKTALE』のレビューや評価

初めから終わりまで意味不明で、何とも言い難いかな・・・

怖さのようなものはあまりないが、意外性のあるホラーといった感じ

開拓時代のハブかれ者が一家族だけ森にさまよい出たら、森の暗闇の奥にこれくらいの想像力は働くよな、と思えるほどの意外に見たことのない「悪魔」映画だった


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