ども、映画好きな四十郎のおっさんでございます。


Amazonプライムビデオで『ペットセメタリー』が配信されていたので、視聴しようと思ったのですが、字幕版を選んだにも関わらず、字幕が出ない仕様になっていて諦めることに。

仕方なく、何かないかなぁーと探していると、カーペンター版『遊星からの物体X』を発見。

もう何回も観ていますが、そういえば、このブログでは、まだ感想を書いていないなぁと思い至り、改めて視聴することに。



有名であり、名作なので、もはや、このブログで感想書かなくても良いくらいの作品ですけれど、今回は『遊星からの物体X』の感想を書いていきます。



今回ご紹介する映画:『遊星からの物体X』(JOHN CARPENTER'S THE THING)

オススメ度:★★★★★(五つ星!)



予告編動画



『遊星からの物体X』のあらすじ

1982年の南極。ノルウェー隊のヘリが、1匹の犬を追ってアメリカ南極観測隊第4基地へ現れた。銃や手榴弾を使い執拗に犬を狙うが失敗し、手違いからヘリは爆発。一人生き残ったノルウェー隊員は基地内へ逃げた犬を追って銃撃を続け、基地の隊員を負傷させるが基地の隊長により射殺される。

殺害するべく犬を追っていたノルウェー隊を恐慌に陥らせたのは何か?

真相を究明すべくノルウェー基地へ向かったヘリ操縦士のマクレディらが見つけたものは、自殺し凍りついた隊員の死体、何かを取り出したと思しき氷塊、そして異様に変形し固まったおぞましい焼死体だった。


by Wikipedia 『遊星からの物体X』


『遊星からの物体X』映画情報

1951年製作の白黒映画『遊星よりの物体X』をB級映画の帝王、ジョン・カーペンター監督の手により、リメイク。



南極基地に現れた謎の宇宙生物とそれに立ち向かう隊員達を描く。

クリーチャーのビジュアルと演出が衝撃的で、公開当時、多くの人にトラウマを植え付けるほどに話題となった。

1951年のオリジナル版に比べ、より原作に近いストーリーになっております。



『遊星からの物体X』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:ジョン・カーペンター
製作:デヴィッド・フォスター、ローレンス・ターマン、ラリー・フランコ
原作:ジョン・W・キャンベル・Jr 『影が行く』
脚本:ビル・ランカスター
撮影:ディーン・カンディ
特撮:アルバート・ホイットロック
特殊効果:ロブ・ボッティン
音楽:エンニオ・モリコーネ

キャスト
カート・ラッセル
A・ウィルフォード・ブリムリー
リチャード・ダイサート
ドナルド・モファット
T・K・カーター
デヴィッド・クレノン
キース・デヴィッド
チャールズ・ハラハン
ピーター・マローニー
リチャード・メイサー
ジョエル・ポリス
トーマス・G・ウェイツ
ノーバート・ウェイサー
ラリー・フランコ






『遊星からの物体X』の感想

私は1981年生まれで、この映画は1982年の作品。

初めて観た時は、幼稚園児の頃でしたよ。

きっちりトラウマを植え付けられましたぜ。

正直なところ、今でも、苦手な映画なんですけどね。



でも、大人になって、改めて見てみると面白かった訳で。

今では定期的に鑑賞する作品のひとつになりました。



とにかく不気味で気持ち悪くて、そして、面白い!

今、観ても目を背けずにはいられない、グロテスクな「それ」の造詣ふくめ、クオリティーの高い素晴らしいホラー映画です。



『遊星からの物体X』の良いところ

オリジナル版へのオマージュのような、タイトルが、シュワシュワシュワと出てくるところから、すでに不気味で、ラストまで、気味の悪い雰囲気ただようSFホラー。

ストーリーのテンポは、とても早くて、あっという間に映画が終わってしまいます。



この映画で一番良いのは、なんといっても、前半のキーマン改めキーワン。

シベリアンハスキーくんが登場するんですが、このワンコの演技が凄いんですよね。

表情や動作が、すごく理知的で、どことなく不気味な雰囲気をまとっているお芝居をしています。

本作で、間違いなく一番凄まじい演技を見せている出演者ですよ。ただ、この後がすごいので、ワンコ好きは要注意です。



さて、この映画は後に、前日譚を描いた作品『遊星からの物体X ファーストコンタクト』が製作されています。

こちらでは、現代の映画らしく、CGを多用した作品になっていますが、本作では、ロボットや特殊技術によって「それ」が描写されています。

この「それ」が、とてつもなく気持ち悪い。



私的には、今まで鑑賞した映画の中で、最もおぞましい造詣をしています。

気持ち悪いんじゃなくて、おぞましい。

この言葉がピッタリ合うクリーチャーです。



そんなクリーチャーが出てくる訳ですが、この映画は「それ」に頼らず、誰が寄生されているのか、「それ」がこの中に紛れ込んでいるのか、そんな疑心暗鬼な状況で、ハラハラ・ドキドキさせる映画になっています。

誰が「それ」になっているのか等、推理して鑑賞する楽しみもありますね。

ホラー映画ではあるんですが、スリラー作品の側面もあるので、オススメの映画です。



『遊星からの物体X』の悪いところ

間違いなく、名作なんですけど、とにかくグロテスクなんで、そういう系統の映画が苦手な人には、非常に不向きな作品。

ある程度、耐性があって、鑑賞したことがない人は、ぜひチャレンジしてみてください。



先ほども書いたのですが、「それ」そのものは、あまり登場しないんですね。

お互いを疑って仲間割れしてしまうストーリーがメインです。

だから、クリーチャーメインで鑑賞すると、ちょっと拍子抜けしちゃうかもしれません。

まぁ、インパクトは凄いので、登場回数が少なくても、満足できるかもしれないですけどね。



『遊星からの物体X』のまとめ

今観ても、全く見劣りしないクオリティーの「それ」。

デザイン・ビジュアルは、のちの映画たちに多大な影響をもたらしており、間違いなく映画史に革命を起こした作品の一つです。



昔の映画だから観ていないというホラー映画好きの人は、ぜひ、鑑賞してみてください。

好きになると、私のように定期的に鑑賞しないといけない体になってしまいますよ。ふふ。


<2021年6月30日追記>
メインブログで『遊星からの物体X』のネタバレなし感想を投稿しました。改めて鑑賞しての感想となります。ご興味のある方はぜひぜひ。





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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『遊星からの物体X』ネタバレあり感想

ラストに登場する「それ」について、ワンコの姿が垣間見えるのですが、ここは、コピーしてきた人間の趣があるものにして欲しかったなぁと思ったりしました。

確か『リヴァイアサン』って昔の映画に人間に寄生するクリーチャーが出てきましたけど、あれのイメージなんですよね(観ていない人には申し訳ない)。

この部分だけが残念。

でも、それは私のワガママな訳で、トータルで見ると、文句なしの名作映画ですね。



この映画、私は、あまり気にならなかったのですが、昔から考察がされていて、ラストで生き残る二人は人間なのか、それとも、どちらかが「それ」なのか等、敢えて、はっきり描写していない部分が、ちらほらありまして、みんな議論しているようです。

私は難しいことは考えないタイプの映画好きなのですが、鑑賞した人と意見を言い合いたい人には、ピッタリの映画かもしれませんねぇ。



それにしても、ワンコの演技がすごい。

劇中では、このワンコはすでに「それ」に取って代わられている訳ですが、じっと様子を伺って、近寄ってもよい人間を選別したり、音を聞いて人を探す時の動きなど、とてもお利口な姿を垣間見る事ができます。

このワンちゃんの演技は、本当にトップクラス。

このわんちゃんの演技により、序盤から観客の不安を煽ることに成功しています。



『遊星からの物体X』のレビューや評価

造形美術が凄い。

ファーストコンタクトを先に見てしもたが、こっちを先に見た方がファーストコンタクト見た時にリンクするシーンでなるほど感が倍増。

あと邦題が無駄に長い。原題のままで良かったんでは。。


カーペンターのパワー全開!
CGなんてメじゃありません。


これ程までに一つの作品に様々な要素が凝縮された映画もそうはないと思っています。





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