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なんとアメリカでは大コケしてしまったらしい『ザ・サークル』。

初登場5位という結果でスタートして、期待していた興行成績にも達する事ができなかったようです。

世界公開して、ようやく制作費をペイできたらしいです。

もっとヒットしても良かったんでしょうが確かに、ヒットするには、盛り上がりに乏しく、物語も大胆さが足りない作品です。

それでも、スリラー作品としては、及第点以上の作品だと、おっさんは感じましたけどね。

公開時期が悪かったのかもしれません。

という事で、今回は「ザ・サークル』のネタバレあり感想を書いていくんだぜ?

未見の方は、今回の感想はスルーしてください。




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『ザ・サークル』予告編動画





『ザ・サークル』のあらすじ

サークルという会社に就職する事になったメイ。メイは最初、サークルのやり方や社員たちの異常な熱に圧倒されていた。

だが、じょじょにサークルの楽しさにハマってしまい、サークルに夢中となる。だが、その結果、大切な友人を傷つけてしまい、メイは深く悩む事となった。

一人で考えたかったメイは、夜に趣味のカヤックに乗り込んで夜の海へでる。その時、暗闇から船が現れ、メイは海へ投げ出されてしまう。

間一髪のところで、メイは、上空を飛んでいた救助隊に助けられるのだった。偶然かと思われた救助隊の出現は、実はサークルが発売した小型カメラで海を見ていた人が通報してくれたために実現したものであった。

その日から、メイはサークルの理念に心酔するようになり、次々とプロジェクトを立ち上げる。




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『ザサークル』ネタバレなし感想

『ザ・サークル』のネタバレなし感想:単純にイイネ!って言えないね


『ザ・サークル』ネタバレあり感想

利便性をとる事のリスク

本作は、IDに紐付いていく個人情報の取り扱いについての危うさをテーマにしていると、おっさんは感じました。

現実では、ひとつのIDだけで全人類が情報を登録していく事はないでしょうけど、それでも、なんともいえない怖さがありますよね。

IDを管理している会社が正しい会社であるという前提でみんな利用している訳ですが、もし、それが水面下でとんでもない事に加担しているとしたら?

それも、その会社が悪意なく、加担しているとしたら?

国益のためだとしたら?

便利になる事に、人は貪欲ですし、だからこそ、日々、様々なプロジェクトが進行し、生活が豊かになっていきます。

だから便利になる事は決して悪い事ではないと思うんですよね。

だからこそ、バランスが必要なんじゃないかなって感じました。そのバランスとは、一体なんなのか。それをこれから考えていかないといけないんじゃないかなぁ。




可視化とは何なのか

もうひとつ気になったのは、「透明化」についての話題です。

映画では、最初は小型カメラからスタートします。これは、誰もがいかなる人物でも、見ることができる、またどのような人物でも常に見られている、という問題を含んでいます。

本来なら、これは大問題になる訳ですが、サークルが手を回して、サークルの罪になる事なく、事件が起きたら個人の罪になるように仕組んでいます。

そして、サークルが掲げる「全ての情報の透明化」を目標に、サークルは着実に計画を進めていくのですが、これは映画の中だけの話ではないのですよ。

色んな事に関する「可視化」は、日本でも時折話題になります。まるで「可視化」されれば、すべての不正は防げるかのように、テレビでも話題になりますよね。

しかし、これは性善説に則った非常に楽観的な危うい考えです。「見られていない」事を悪用する者もいれば、「見られている」事を悪用する者も当然いる訳です。そこをスルーして、「可視化」の議論をしても、根本的な問題にはならないんですよね。

本作では、その事を改めて考えさせられる作品となっています。そして、プライベートと透明化についてのバランスというものについても、もっと議論しないといけない。

知る権利も大切ですが、それと同じくらい事実を明らかにするため、間違いを起こさないための議論を、もっともっとしないといけないって、そんな風に感じましたね。

日本では、色んな規制や決定が結論ありきで進められているような気がします。

そうではなく、簡単な結論に飛びつく事なく、常にベターな選択をしていかないといけないです。人はベストな選択なんてできないんですから、都度、修正していかないとダメですからね。




『ザ・サークル』のレビューや評価

ツマラナイ映画にヘキヘキした。

正直内容がイマイチわからない。

ちょっと行き過ぎた感はあるものの、これからのSNSに対して警鐘を鳴らすような作品に仕上がっています。


YAHOO!JAPAN映画『ザ・サークル』




『ザ・サークル』のまとめ

ラストは、結局、サークルの経営陣が水面下で色んな事をしていた、というありきたりなものでした。

そして、主人公は社外秘扱いの書類もオープンにしてしまいました。

これでは、サークルという会社そのものの経営が危うくなります。劇中の世界ではサークルという会社がなくてはなりたたなくなっているくらい、サークルに依存した世界なのです。

それを破壊するというのは、主人公は一体なにを考えた結果だったんだろう。

サークルの経営理念は否定しないけど、みんな嘘は一切つかないようにしよう、という事なのかしら?

それって、もう監視社会だし、魔女狩りめいたものを感じますね。




人によって、どこに怖さを感じるのかが多様な作品となっている『ザ・サークル』。

今を生きる方には、ちょっと見て欲しい。そんな映画です。




という事で、『ザ・サークル』のネタバレあり感想でした。

それでは、しーゆー!!




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