どうして、わたしをよみがえらせたの?

今回ご紹介する映画:『ラザロ・エフェクト』 / 原題:『THE LAZARUS EFFECT』 / 製作:2015年アメリカ / 上映時間:1時間23分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『ラザロ・エフェクト』のあらすじ

フランクとゾーイが指揮する研究チームは、死者を蘇らせる「ラザロ血清」の研究を数年間かけて続けていた。長年、良い成果は出せなかったが、とあるアイデアにより、両目の視力を白内障で無くし安楽死した犬の復活に成功する。ロッキーと名付けられたワンちゃん。だが、どうも様子がおかしい。調べてみると、脳内が異常な状態である事が判明。これからロッキーの状態を究明しなければならないはずだった。だが、巨大製薬会社が突如、フランクたちの研究成果を横取り。今までの苦労が全て水の泡になってしまう。

意気消沈する一同だったが、このままでは引き下がれない。もう一度、実験を再現し、記録すれば、起死回生のチャンスはあるかもしれない。チームは閉鎖された研究所へ侵入し、実験をおこなう。だが、その実験中、不注意からゾーイが感電してしまい、命を落としてしまう。

自分が言いだした事もあって、婚約者ゾーイの死をどうしても受け入れる事ができないフランクは、ついに越えてはいけない一線を越える。みんなの静止を振り切り、フランクは「ラザロ血清」をゾーイに投与。そして、ゾーイは奇跡的に息を吹き返す。だが、それは人が触れてはいけない禁忌でもあった。




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日本での公開は、2016年6月11日でしたが、大阪の難波では公開している劇場はなく、DVDでの鑑賞を決めていた作品。ついにレンタルしましたよ。

本作は、未だ解明されていない謎の現象<ラザロ徴候>を題材にした映画です。<ラザロ徴候>というのは実際にある現象で、「脳死とされた患者が、脳死判定時、またはその後に、手足を動かす現象」の事だそうです。今のところ、発生する状況やタイミングが様々で、よくわかっていないらしいですよ。そんな現象があったなんて、知りませんでした。

さて、DVDを観始めてからわかったのですが、あのジェイソン・ブラムが製作に参加しています。ブラムといえば『フッテージ』『インシディアス』など、ホラー映画ではジェームズ・ワンと並ぶ、ヒットメーカーです。ブラムハウス・プロダクションズの映像が流れた時、反射的に「うぉ!!」って声を上げてしまいました。

ではでは、今回は『ラザロ・エフェクト』の感想を書いていくんだぜ?




『ラザロ・エフェクト』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:デヴィッド・ゲルブ
脚本・製作総指揮:ルーク・ドーソン
脚本:ジェレミー・スレイター
製作:ジェイソン・ブラム、ジミー・ミラー、コーディ・ジーグ
製作総指揮:マット・カプラン、ジャネット・ヴォルトゥルノ=ブリル、グロリア・ファン
共同製作:マット・ライリー、リック・A・オーサコ
撮影:マイケル・フィモナリ
プロダクションデザイン:メラニー・ペイジス=ジョーンズ
編集:マイケル・N・クヌー
音楽:サラ・シャシュナー
キャスティング:メアリ・ヴァーニュー、ヴィーナス・カナニ

出演者
キャスト
フランク:マーク・デュプラス
ゾーイ:オリヴィア・ワイルド
エヴァ:サラ・ボルジャー
クレイ:エヴァン・ピーターズ
ニコ:ドナルド・グローヴァー




ラザロ・エフェクト(字幕版)
using あまらく



『ラザロ・エフェクト』の感想

タイトルとあらすじだけみて予告編を視聴していなかったため、予想外のストーリー展開にビックリしましたけど、かなり楽しめました。

ホラー映画ではありますが、不気味な雰囲気で恐怖を煽っていくタイプの作品なので、好きと嫌いがはっきり分かれてしまいますね。雰囲気だけでも映画を楽しめる人にはオススメ。クリーチャー的な恐怖を求めている人には、あまりオススメしませぬ。



『ラザロ・エフェクト』の良いところ

前半はオカルト的なストーリー、後半はSF的物語と、ジャンルが変化して、ラストまで飽きることなく楽しむ事ができました。

先ほども書きましたけど、映画全体は雰囲気ホラーですが、前半と後半で、絶妙にジャンルだけでなく雰囲気を変化させています。前半は特に不気味な空気感を大切にした作りになっています。後半は、クリーチャー的なホラー映画になっていて、観客を楽しませようという気持ちが、すごく伝わってきます。

ゾーイ役の女優さんが素晴らしく、基本は可愛いのだけど、復活した後の無表情と不気味な表情の演技が素晴らしい。美人で可愛いので、余計、その演技が映えますねぇ。



『ラザロ・エフェクト』の悪いところ

人によっては、すごく中途半端に感じてしまうかもしれません。もっとホラーしていても良いという意見や、科学者なんだから、もう少しサイエンスして欲しいという意見。両方出てきても仕方がないかなっていう仕上がりになっていますね。個人的には、そのあたりは、あまり気にならなかったんですが、気になる人は、とことん気になるはず。

個人的には、<死後の復活>という題材であれば、もっとガッツリホラー映画が、SFホラーを観たかったかな?それでも、本作は大好きですけどね。



『ラザロ・エフェクト』のまとめ

DVDが欲しいホラー作品でした。この不気味な雰囲気と、突然登場するビックリシーンが、すごく心地よいです。

あ、ビックリシーンが結構あるんで、苦手な人は要注意ですよ。

意味深なラストも含めて、なかなか面白かった『ラザロ・エフェクト』。おっさん的には、大好きな映画でございました。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ラザロ・エフェクト』ネタバレあり感想

ラストは、絶命したメンバー全員を、ゾーイの中にある「ラザロ血清」によって、復活させようとするところで終わります。このゾーイは、一体何を考えているのか。観た人によって、解釈がいろいろと出来てしまうエンディングでしたね。

自分の仲間を増やすためなのか。
自分と同じ苦しみを与えるためなのか。
研究のためなのか。
それとも「ラザロ血清」そのものの意思なのか。

最初から最後まで不気味な映画でございましたね。

また大手製薬会社が主人公たちの手柄を全部横取りしている訳ですが、これについて真相は最後まで明かされませんでした。劇中で説明されているものが全部なのかもしれないですが、ここはもうひと捻りあるんじゃないかなぁって、ちょっと深読みしてしまいました。フランクが情報を横流ししていたんじゃないかってね。映画では明かされていないので、謎のままですが、期待通りの面白いホラー映画でした。



『ラザロ・エフェクト』のレビューや評価

タイトルと予告編がかっこよかったので観に行ったら、とんだ駄作でびっくり。

復活させるまでは面白い、復活した後は、うーんイマイチ。

フランケンシュタイン+ペットセメタリーにルーシー(スカヨハのやつ)の超能力設定をざっとまぶして出来上がり、みたいな映画で、良くも悪くも予告編通りの映画でそれ以上のものは出てきません。

作品の中では物を動かす念動力や、聴力の飛躍、そして夢の具現化等々が行われているが、どうも夢の具現化はかなり飛躍しすぎているような気がしてしまった。
もっともコレが重要なポイントとなってはいるんだけどね。

死んだ人間を生き返らせるという、人類の禁忌に手を染めてしまったフランク達研究チーム。そんな彼らに、復活したはずのゾーイの変異が刻一刻と襲いかかってくるのが、非常に怖くてハラハラさせられます。クライロニス製薬の担当者が語る、「ルールを破れば、報いを受ける。」という言葉が、とても皮肉で心に残ります。


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