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電柱が未来を切り開く!


今回ご紹介する映画:『電柱小僧の冒険』
製作:1987年日本
日本公開日:1995年10月21日
上映時間:45分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)



冒頭動画





『電柱小僧の冒険』のあらすじ

背中から電柱が生えている少年、電柱小僧は、自分が作ったタイムマシーンで鋼鉄に身を包んだ吸血鬼が支配する近未来へタイムスリップしてしまう。未来で電柱小僧を待っていたのは、吸血鬼たちと単身で戦う謎の女性教師・サリバ先生だった。サリバ先生から近未来の状況を聞く電柱小僧。サリバ先生は電柱小僧を「救世主」として待ちわびていたらしいが、なぜ自分が救世主なのか、電柱小僧自身はわからない。電柱小僧はサリバ先生とともに、吸血鬼たちが作ろうとしている超大型暗黒兵器<アダムスペシャル>の起動を阻止すべく、行動を開始するのだった。



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Huluで配信されていた、塚本晋也監督の初期作である『電柱小僧の冒険』を視聴しました。ずっと気になっていた作品なんですよねぇ。本当は『鉄男』の原型とも言われている『普通サイズの怪人』も鑑賞したいのですが、今のところ、鑑賞する手段はないようです。残念。Huluで配信されないかな??

自主製作映画で、俳優陣がそのままスタッフとしてもクレジットされているんですよね。このあたり、演劇ととても似ている環境です。自主製作映画と書きましたけど、ちゃんと面白く作る!という事を意識されている映画なので、どちらかというと、インディペンデント映画、といった印象を感じました。

という事で、今回は『電柱小僧の冒険』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス

Hulu




『電柱小僧の冒険』のスタッフとキャスト

製作・監督・脚本・撮影・美術・照明・編集・特殊効果・道具・イラスト:塚本晋也
製作:海獣シアター

出演者
電柱小僧:仙波成明
サリバ先生:叶岡伸
未来のイヴ:藤原京(現/不二稿京)
近藤:塚本晋也
土方:タグチトモロヲ
沖田:佐賀充
坂本龍馬:奈佐健臣




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『電柱小僧の冒険』の感想

いやぁ、怪作にして快作ですよ、ほんと。すんげぇー楽しい映画でございました。

映像のテイストとしては『鉄男』で、作品のノリは『妖怪ハンターヒルコ』ですね。超絶グロテスクSFホラーコメディーといったところでしょうか。

これぞ、邦画!という感じの作品で、映画好きにはオススメしたい一品。グロ描写があるので、要注意でございますけどね。

あと、自主製作作品なので、そういうのが苦手な人はスルーした方が良いかもしれませぬ。




『電柱小僧の冒険』の良いところ

映像が斬新すぎ

映像は『鉄男』の演出と似ている、というかそのまんまですね。本作の方が先に製作されているため、この映画での試行錯誤が、後の『鉄男』に繋がったのかもしれません。とにかく映像がすごい。鋼鉄の吸血鬼たちが移動するシーンは、まんま『鉄男』での鉄男VSやつ、の演出なんですが、『鉄男』よりもスタイリッシュなように感じました。直立不動で移動する田口トモロヲさんとか、かなりシュールですけどね。

鋼鉄の吸血鬼たちのデザインや、物語のキーとなる<アダム・スペシャル>のデザインは、サイバーパンク的なもので、個人的には、かなり良かった。人間と機械が<無理矢理>融合している感じが、とてもグッドなんですよね。このデザイン、好き嫌いが分かれるところではあると思いますが、許容できれば、かなり楽しめる映画です。



シリアスと笑いの配合が絶妙

本作の基本ストーリーはシリアスなんです。鋼鉄の吸血鬼が世界を支配していて、人々は喰われるだけの存在。かなりの絶望感。そこに、ちょっと能天気な電柱小僧が過去の世界からやってきた事により、ちょっとした笑いが生じるというのが、個人的には良かったですね。吸血鬼とサリバ先生が真面目にやり取りしているのに、オチを電柱小僧が持っていく。この構造は大好きです。最初は笑いの方が多いのですが、物語が進むにつれて、シリアスの度合いが増していくので、映画としてはとても観やすい構造になっていました。



『電柱小僧の冒険』の悪いところ

理由はない、感じろ!

とにかく理由なんてものは、本作にはありません。そもそも、なんで電柱を生やしているのか、とか、吸血鬼がなんで半分鉄で出来ているのか、とか、気にし始めたら、キリがありません。なので、そのあたりは、がんがんスルーしましょう。

スルーできないというそこの貴方、残念ながら、そんな貴方には本作は向いておりませぬ。残念っ!



後半は何が起きているのか不明

映画の終盤、クライマックス。一番の盛り上がりで、登場キャラクターたちもかなりのハイテンションなんですが、あまりにもスピーディーすぎるカット割りのため、一体何が起きているのかが、わからないという致命的な部分がありました。「う、うん??」ってなりましたよ、わたしは。なんとなくわかるんですが、もう少し、わかりやすい映像で観たかった。このあたりも、あれですかね、「察しろ!」って感じなのでしょうか。



『電柱小僧の冒険』のまとめ

なんだかんだ言いながら、かなり製作陣がかなり楽しそうに作っているのでは?という雰囲気もバシバシ伝わってくる良作でございます。もうね、ふふって感じで、笑いが止まりませんでしたよ。映画や演劇とか、そういうのが本当に好きなんだなぁって感じがあって、わたしは、すごく大好きですね。

かなりエッジの効いた映画なんで、いろんな人にオススメできないですけど、自主製作映画でも大丈夫!って人には、オススメしたい映画でございました。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『電柱小僧の冒険』ネタバレあり感想

短編映画なので、ネタバレを含む感想というのはないんですけどね。

最後の最後に電柱小僧が覚醒して、どえらい眼力メイクで吸血鬼たちを圧倒するのは良かったですねぇ。

それにしても、<アダム・スペシャル>という暗黒雲を永遠に放出する女性型の有機物兵器は、かなりインパクト大でした。なんだか、すごいグロテスクなものでしたな。

いろんな意味で、観客を攻撃し続ける挙句に、観客を完全に置いていくという痛快スタイル。ぜひとも、鑑賞して欲しい映画です。




『電柱小僧の冒険』のレビューや評価

全編チープなSFXとコマ撮りを多用して作り上げた本作は、おバカで恥ずかしくて観るに堪えがたいものがあったが、なにか常識を覆される可笑しさもあって、観終わる頃になると電柱小僧にピュアーなノスタルジックな感慨も沸いてきて、映画って何でもあり~だなと思わせる異色の作品だった。

電柱小僧の見たことない冒険、鉄男前の塚本ワールド大放出のおかしくて、楽しくて、無謀な力にあふれているすばらしい作品でした。


YAHOO!JAPAN映画『電柱小僧の冒険』