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今回感想を書く本も、本屋にもし並んでいたら、手に取る事はなかったかもしれません。

今回は『私的怪談』という本をご紹介します。

著者は、真梨幸子さん。

おっさんは存じておりませんでしたが、過去にメフィスト賞を受賞された経験のある方です。推理作家として紹介される事が多い方のようです。

この方の代表作は『殺人鬼フジコの衝動』という作品。この作品は、『フジコ』というタイトルで映像化され、Hulu にて配信されています。

『私的怪談』は、今までの作品を読んでいなくても、楽しめるような作品なのかしら?

という事で、今回は『私的怪談』の感想を書いていくんだぜ?




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『私的怪談』のおっさん的感想

おっさんが読んだ印象としては、怪談ではなく、どちらかというと、不思議な話が中心ですね。

怪談というのは、稲川淳二さんもおっしゃっておりましたけど、パズルを組み立てるようなもの。ひとつのエピソードを様々な角度からみて、初めて1つの怪談になります。不思議だった話も、別の方向から見ると、原因・因縁などが明らかになったり、さらに不思議さが増したりして、怪談というのは、とても奥深いものです。

本作は、著者の体験のみで綴られているため、一方向からの観測にすぎず、不思議・不気味さはあるものの、それ以上の広がりはありません。そのため、怪談とはいえない感じです。

だからこその『私的怪談』。

怪談を期待するとNGですが、不思議な話や不気味な話などが好きな方には、なかなかに楽しめる作品でした。




読み物として長さも内容もちょうどよく、過度な期待をしなければ、よい時間つぶしになります。また、真梨幸子さんのファンの方には、生み出される作品の源泉に触れる事ができる、貴重な作品でしたね。



まとめ

作家さんには怪異を否定される方と怪異とともに成長した方がいるのですが、真梨幸子さんは不可思議なものとともに時間を過ごしたんですね。こういう方が作家さんになるというのは、また珍しいかもしれません。

真梨幸子さんは、読後感に嫌な後味の残る作品を発表されているので、わたしは読まないと思いますけど、興味のある方は、一度、読んでみてはいかがでしょうか?




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