シャークトパス [DVD]
using あまらく


今回ご紹介する映画:『シャークトパス』(SHARKTOPUS)
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)


予告編動画




『シャークトパス』のあらすじ

海水浴を楽しんでいる人々で賑わうサンタモニカのビーチに、突然、1匹の巨大なホオジロザメが姿を現す。一人の女性にターゲットを定めて、ホオジロザメが襲いかかろうとした瞬間、海底から謎の触手が現れ、ホオジロザメを飲み込む。女性は無事に助かり、触手を持つ謎の生物は、その後、人々を襲うことなく、姿を消すのだった。

この生物S11は、海軍の要請により科学者であるネイサンにより作られたハイブリッドモンスター。サメとタコの遺伝子を組み合わせた生物兵器なのであった。ブルーウォーター社のチームがS11をコントロールしており、試験運用をしていたところに、ホオジロザメが現れたため、テストとしてホオジロザメ「だけ」を襲えるか、試したのだった。この成果に満足した中佐は調子にのって、付近でボートに乗って遊んでいた一般人を麻薬密売人に見立てて追跡するよう、チームに命令する。チームのリーダーであるネイサンは娘のニコールに指示をおこない、ボートの追跡を開始する。しかし、不意にボートが進路を変更。そのボートを避けきれず、ボートに接触してしまったS11。その時、S11に付いていた制御装置が故障。ブルーウォーター社の制御から離れ、S11は、シャークトパスとして、海に解き放たれてしまうのだった。

責任をブルーウォーター社に押し付けて姿を消す中佐。ネイサンは、かつての部下でS11にも詳しいアンディにS11捕獲を依頼するのだった。



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今回は、ニコニコ動画の生放送であるサメコレ2016でオンエアされていた映画『シャークトパス』の感想を書いていきます。実はまだ鑑賞しておらず、レンタルするかしないか迷っていた映画だったんですが、これ幸いということで、タイムシフト視聴ではありますが、鑑賞することができました。

それにしても先日鑑賞した『ジュラシック・シャーク』のおかげで、Z級映画に近いB級映画も面白く感じてしまいます。



『シャークトパス』映画情報

2010年にアメリカ合衆国のケーブルテレビ・Syfyで放送されたテレビ映画。 あまり知られていませんが、『シャークトパス』は1984年のイタリアの映画『死神ジョーズ・戦慄の血しぶき』のリメイクなんです。ちなみに、『死神ジョーズ・戦慄の血しぶき』は、現在『ジョーズ・アタック2』というタイトルに変更になっています。私も、実は『シャークトパス』がリメイク作品だと知りませんでして、メタルマンの人にインタビューした記事を拝見した時に知りました。

この『シャークトパス』は好評だったようで、この後『シャークトパスVSプテラクーダ』、未体験ゾーンの映画たち2016で上映された最新作『シャークトパスVS狼鯨』と続編があります。ちなみに最新作はどう読むんだろうと思っていたんですが原題が『シャークトパスVSホエールウルフ』ということで、まんま「おおかみくじら」のようです。製作はB級映画でおなじみのロジャー・コーマンとなっており、脇役にはジュリア・ロバーツのお兄さんであるエリック・ロバーツが出演しています。ちなみに、『シャークトパス』は、2013年の「マツコ&有吉の怒り新党」にて紹介されたサメ映画のひとつです。(上映時間89分)



『シャークトパス』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:デクラン・オブライエン
脚本:マイク・マクリーン
製作:ロジャー・コーマン、ジュリー・コーマン
音楽:トム・ヒール

キャスト
アンディ・リン:ケレム・バーシン
ニコール・サンズ:サラ・マラクル・レイン
ネイサン・サンズ:エリック・ロバーツ
ステイシー・エヴァーハート:リブ・バウン
ボーンズ:エクトル・ヒメネス
サントス:ゴンザレス・エスパーザ
ペズ:ブレイク・リンゼー
コックス中佐:ピーター・ネルソン
マリア:ブランカ・ポンセ
母親:アン・マリー・ラウリータ



『シャークトパス』の感想

製作にロジャー・コーマンが携わっているため、テンポが割りと早く、またシャークトパスが定期的に人を襲うため、基本的には飽きることなく楽しめる映画になっています。

シャークトパスの造詣も、なんか格好良い感じになっていて、適度にツッコミどころもある、全体的に普通に面白いB級映画です。



『シャークトパス』の良いところ

サメとタコの遺伝子を組み合わせて誕生した、一発芸のような生物シャークトパス。なぜか陸地でも活動ができるようになっている謎仕様のおかげで、通常のサメ映画に比べて、独特の恐怖があるのが良いですね。

また物語は、あってないようなものなので、頭を空っぽにして鑑賞することができます。



『シャークトパス』の悪いところ

今回は、クリーチャーがシャークトパスしかいないため、シャークトパスが人を襲うシーンと、シャークトパスを追跡するパート、さらにスクープをモノにしようとしている撮影クルーという、3つの視点から構成されています。

その中でも、撮影クルーの方は、なんというか、すごく退屈でした。これは、今回ニコ生でオンエアされていたのが吹き替え版だからかもしれません。キャスターの声を担当している声優さんが、新人なんでしょうね、感情の起伏もなく、セリフの抑揚もない、単調な演技なので、映画の内容以前に、なんだかイライラしてしまいます。

ニコールの声優さんも酷いのですが、追跡チームは話が進んでいるので、特に気にならないんですけどね。撮影クルーの人たち、本当に必要だったのかしら?それだったら、まるごと削いで、シャークトパスとの戦いに予算を投入した方が良かったのでは?



『シャークトパス』のまとめ

後半に進むにつれ、なんだかシャークトパスが可愛く見えてくるので、不思議なものです。水族館にぬいぐるみが置かれていたら、もしかしたら、買ってしまうかもしれません。

そんな訳で、B級映画にしては、可もなく不可もなくという印象の映画。シャークトパスの姿は、ちょっと斬新ですし、陸地を歩行するサメというのは、なかなかユニーク。話のネタにはちょうどよい映画です。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『シャークトパス』ネタバレあり感想

といっても、ネタバレできるようなネタは、もはやありませんけどね、この映画には。

個人的に気になったのは、科学者が外道なのと、メインの女性二人が外道という点。シャークトパスを作ったネイサンは生け捕りにこだわり、そのためなら人の命は軽いと考えており、娘のニコールも、この考え方なんですね。同じ思考回路で、スクープのためなら何人犠牲になっても構わないとするキャスター。彼らのおかげで、命を落としてしまった人々が割りといます。

おまけに娘の方は、「人の命をなんだと思ってる」とアンディに問いつめられた時、「シャークトパスの方が大切だから関係ない」みたいな発言をした割に、その後、目の前で人が襲われるのを目撃し、次の手を考えようとしているアンディに「人が死んだのに、お気楽でいいわね。人の命を何だと思ってるの」と糾弾する始末。本当に身勝手な人間です。

ネイサンもキャスターもシャークトパスに食べられたりして命を落としていますが、このニコールだけは生き延びます。最後に自分の考えを翻してアンディ側につきますが、それまでの外道的行動が頭から離れません。いっその事、ニコールも食べられていれば、まだ良かったんですけどね。

シャークトパスの存在やストーリー展開よりも、ネイサン、キャスター、ニコールの鬼畜ぶりに、ツッコミを入れたくなりました。いい人はアンディだけっていうね。



『シャークトパス』のレビューや評価

真剣に見たり、レンタルで借りてまで見る映画ではない!午後のロードショーにぴったり(笑)

サメとタコの合体。
この時点でシリアスなジョーズ的な事は期待してませんでしたのでダメージは軽かったです。
むしろ面白かったです。
見た目もなかなかカッコイイ出来の良い怪獣でした(怪獣と言い切らせて頂きます)


CGの出来具合といい、役者の大根具合といい、C級感がたまらない。
“私でも撮れるだろ”シリーズの一本。
ただ、この映画はあまりにも平坦過ぎて、ちょっと退屈だった。
似たようなC級シャークものなら、最近観た『ダブルヘッド・ジョーズ』の方が数倍おもしろかったなあ。


by YAHOO!JAPAN映画『シャークトパス』