<彼ら>は完璧な生体エネルギーになるはずだった。

今回ご紹介する映画:『第7鉱区』 / 原題:『SECTOR7』 / 製作:2011年韓国 / 上映時間:1時間41分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『第7鉱区』のあらすじ

東シナ海にある<第7鉱区>では、1970年代より、石油ボーリング船による、採掘作業が日韓共同でおこなわれている。そんな<第7鉱区>で、ある悲惨な事故が発生してしまい、命を落とす作業員もいた。

時は流れ、ボーリング船の隊員として現場を仕切っていたへジュンは、一癖も二癖もある同僚たちと石油を求めて、毎日、作業に没頭していた。だが、成果が出ず、今後も明るい結果が出そうにないため、本部から、ついに撤収の命令がくだる。やる気のない隊長に反発するへジュンだったが、本部の命令は覆らない。

そこへ撤収の指揮をとるために、ある人物が派遣される。やってきたのは、へジュンの叔父で、かつて、この船で指揮官を務めていた人物であった。彼は撤収をおこなわず、本部に掛け合い、採掘作業を続行させる。

しかし、この船では、ある<生命体>が密かに産声をあげているのだった。




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予告編をYoutubeで視聴して以来、ちょっと気になっていた映画『第7鉱区』。ただ、その存在をすぐに忘れてしまい、DVDレンタルしていなかった作品です。

今回、Netflixで配信されていたので、早速、視聴してみましたよ。久しぶりに、韓国映画を観たんじゃないかな?

という事で、今回は『第7鉱区』の感想を書いていくんだぜ?



『第7鉱区』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:キム・ジフン
脚本:キム・フィ、チャン・ソンホ

出演者
ハ・ジウォン
アン・ソンギ
オ・ジホ
イ・ハンウィ
パク・チョルミン
ソン・セビョク
チャ・イェリョン
パク・ジョンハク




sector7



『第7鉱区』の感想

非常によくできたクリーチャー映画でございました。1980年代のホラー映画を彷彿とさせるストーリー構成で、面白かったです。

少なくとも、わたし個人としては、映画館上映当時に話題となった割にはイマイチだった『グエムル』より、遥かに面白かったですね。



『第7鉱区』の良いところ

韓国映画独特の映画前半におけるドラマパートは、かなりコミカルで、笑いを挟みながら、登場人物を上手に紹介していました。似たような人物は一人もいないので、ちゃんと見分けがつくし、とてもよく考えられていましたね。「ふふっ」という笑いの連続で、飽きさせない工夫が随所に見られました。

クリーチャーは、初めから登場するのではなく、じょじょに、ゆっくりと姿を現す、オーソドックスな演出を採用していましたけど、この演出が上手に機能しており、不気味な雰囲気を漂わせていました。この空気感、ホラー映画好きには、たまらない。

シリアスなところでも、コミカルさを忘れない韓国映画らしい部分もあって、久しぶりに、面白い韓国映画に当たって嬉しくなりました。

主人公の女性が、男勝りな感じの人ですが、すごく可愛い人ですね。この女優さんのプロモーション映画といえなくもないかな。



『第7鉱区』の悪いところ

終盤、クリーチャーに対して、理由をつけてしまったのは、個人的にはダメだったかな。『ザ・グリード』みたいに、よくわからない生命体って事でも良かったんじゃないかと。

あと、クリーチャーが、無茶苦茶、しぶとい。ラストは、ちょっと食傷気味になってしまいました。うぅ、お腹いっぱいだぜ?



『第7鉱区』のまとめ

CGもすごく頑張っている本作。飛び抜けてすごいアイデアがあるわけではないものの、優等生映画というか、クリーチャー映画のお手本を忠実に守って製作したという印象がありました。ちゃんとハラハラするし、ホラー映画としては、及第点ですよ。

グロ描写なんかは、ほとんどありませんから、気色悪いクリーチャーが大丈夫で、ホラー映画が好きなら、チャレンジしてみては、いかがでしょうか?

個人的には、掘り出し物でした。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『第7鉱区』ネタバレあり感想

まぁ、正直いうと、もう少し脚本をしっかりしていれば、もっともっと面白くなったはずなんですよね。そういう意味では非常に勿体無いとも思いました。

例えば、クリオネみたいな新生物に噛まれてしまった作業員がいて、彼は美人の生態研究員に惚れているんですよね。ところが、彼女が転落死してしまう。真っ先に疑われるその作業員が、実は。。。って、ありきたりではあるのだけど、伏線も回収できるし、擬態する怖さや感染する怖さも出てきて、しかも閉鎖された場所。とにかく、今までのホラー映画のネタを突っ込もうと思えば、いくらでも突っ込める、そんなすごい可能性を秘めていたんですよね。

だから、もっと完成度の高いものができたはずで、普通のB級ホラー映画にしてしまったのは、残念でした。

それにしても、よく燃えるからって、海洋生物を人工的に育てて、成熟したら燃やして石油の代替燃料にしようと考える人の業には、別の恐怖というか、狂気を感じました。「これ、映画だから」とは、簡単に片付けられないですよねぇ。。。



『第7鉱区』のレビューや評価

日本でもハリウッドみたいな映画作れるんだぜ!みたいな意気込みの映画は沢山あったけど、それの韓国版。
そういう映画って役者を知ってるから楽しめるのであって、国外ではヒットしませんよね。
CGやアクションは悪くないが、教科書通りに作られた凡庸な映画。
これならグエムルを観るべき。

最初はなんだ韓国映画かとおもってみてみたけどアクションが面白かった。

1度目見たときはがっかりした
でも、2度3度見るとおもしろい


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