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今回ご紹介する映画:『散歩する侵略者』
英題:『BEFORE WE VANISH』
製作:2017年日本
日本公開日:2017年9月9日
上映時間:2時間9分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)



『散歩する侵略者』予告編動画





『散歩する侵略者』のあらすじ

イラストレーターとして、ある会社に雇われている鳴海。ある日、記憶が曖昧な状態で道路を歩いている夫の真治が病院で保護される。

これまでと一変し、明らかに別人となってしまった真治の状態を、しかし、鳴海は浮気を誤魔化すための演技では、と疑うのだった。

一方、町では記憶に一部の欠落が生じ、人格が変貌する症状が発生。さらにある一家の惨殺事件が発生するなど、穏やかな町に、少しつつ闇が忍びつつあった。

ジャーナリストの桜井は、事件唯一の生き残りである立花あきらの家で取材している時に出会った天野から、衝撃的な事実を告げられる。




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黒澤清監督が手掛けたスリラー『散歩する侵略者』。

黒澤清監督のオリジナル作品かと思っていたのですが、原作が存在します。

しかも、小説がでておりますが、本もオリジナルではない。

イキウメという劇団の舞台がオリジナルらしいです。



70回カンヌ映画祭の「ある視点」部門に出品された作品という事で、ちょっと気になっていた映画。

9月9日から劇場公開しておりまして、わたしはおとんと一緒に観に行きましたけど、意外とお客さんが入っておりました。



黒澤清監督といえば、わたしは、ファミコン版のゲームが難しすぎて挫折したスプラッタームービー『ウィートホーム』やハリウッドでもリメイクされた『回路』、謎めいたストーリーが魅力の『Cure』等が好きですが、本作は一体どのように仕上がっているのか。

という訳で、今回は『散歩する侵略者』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した映画館

なんばパークスシネマ



『散歩する侵略者』のスタッフとキャスト

監督:黒沢清
原案・原作:散歩する侵略者(劇団イキウメ。作・演出 前川知大)
脚本:田中幸子、黒沢清

加瀬鳴海:長澤まさみ
加瀬真治:松田龍平
桜井:長谷川博己
天野:高杉真宙
立花あきら:恒松祐里
明日美:前田敦子
丸尾:満島真之介
車田:児嶋一哉
鈴木:光石研
牧師:東出昌大
医者:小泉今日子
品川:笹野高史




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『散歩する侵略者』の感想

非常に地味なのですが、演出と俳優さんの演技で見せる、魅せていくタイプの作品でした。

映画好きであれば、そのストーリーと世界観に引き込まれ、楽しめる映画に仕上がっています。



一方で、ちょっと雑にも感じる事ができる展開や設定などが目立つのも事実。

このあたりは、おそらく舞台作品が原作というところに起因しているのではないかと。

映画化するにあたり、もう少しシェイプアップしていれば、もっと面白い映画になっていたはずで、そのあたりは残念です。

しかし、普通に面白い映画ですし、淡々とした、なんともいえない映像は黒澤清監督にしか作り出せないものであるのも事実。

映画が好きであれば、要チェックな作品です。




『散歩する侵略者』の良いところ

邦画版ボディ・スナッチャー

アメリカの名作に『SFボディー・スナッチャー』という映画があります。

原作は『盗まれた街』という小説で、過去4回映像化されています。

映像作品ではドナルド・サザーランド主演版が一番面白かったです。



海外では似たような作品が時々生み出されている一方で、日本では、このタイプの作品はありませんでした。

本作は、まさに日本版『ボディー・スナッチャー』で、日本を舞台にしても、このアイデアは活かす事ができるという事を示してくれました。

韓国映画『新感染』でも、銃社会でなくてもゾンビ映画を成立させる事ができると証明してくれましたし、本当にアイデア次第で、邦画でも物語を生み出す事ができるのだと認識させてくれました。




ふたつの異なる場面

イラストレーターの鳴海とその夫である真治を描く日常のパート。

ジャーナリストとして侵略者を取材する桜井視点の不気味なパート。

このふたつのパートを交互に観客に見せる事で、飽きさせる事なく、最後まで映画を楽しめるように工夫されます。

このふたつの物語が、ラストに向けて、ひとつに重なっていく様子は、なかなか良かったですね。

役者さんが若手の方含めて、良い仕事をしていますので、一度ハマると、最後まで目が離せない、そんな作品でございます。




『散歩する侵略者』の悪いところ

侵略者っぽくない

もっと静かに穏やかに侵略していくのかと思いきや、意外と派手な振る舞いをしていて、驚きを隠せませんでした。

本気で侵略しようと思うなら、目立たない行動をするはずなんですが、それほどまでに、人類を軽んじていたのか。

いくら自分たちよりも劣っているからといって、もう少し戦略的に行動すると思うのですが、どうなんでしょう?



また先遣部隊であるはずの侵略者たちの数が少ないのも気になりました。

もう少し人数がいた方が、もっと早く侵略を遂行できたはず。

こういった細かい部分が、意外と雑だなぁって感じました。




自衛隊の存在に違和感

これはわたしの父親が指摘していたのですが、もし、本当に侵略者が現れたとして、その存在を国が追跡したり、対策を講じたりする場合、果たして、これほど目立つ行動をするのか?って事が疑問でした。

隠密行動するはずで、このあたりは、ストーリーを展開しやすくするために、もしかしたら、わざとはずした演出を施したのかもしれません。

とすれば、最初から登場させないという選択肢もあったように感じますね。

少し違和感のある展開でございました。




『散歩する侵略者』のまとめ

それでも、普通に楽しめる映画に仕上がっておりますので、地味な映画でも鑑賞する事ができるという人は、ぜひとも、チャレンジしてみてください。

おっさんとしては、大好きなタイプの映画でございました。



という事で、今回は『散歩する侵略者』の感想でした。

それでは、今日はこの辺で。

しーゆー!




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↓原作小説です



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『散歩する侵略者』のネタバレあり感想

概念を奪うその前に

そもそも、肉体を乗っ取った時点で、その肉体の元々の持ち主の意識その他もろもろを吸収しているから、概念を奪う必要はないはずなんですよね。

あらかた人類の事は理解しているはずで、このあたりは、どうなんだろう?

もしかしたら、肉体を乗っ取った時に、劇中では明かされていない、副作用なものがあるのかもしれないですね。

より正確に抽象的な概念を具体化する事が目的であるなら、やはり先遣部隊の数が少ないし、うーむ。。。




CGを使わないという選択肢

ラスト直前、侵略が始まる際に、安っぽいCGを使って描写してしまう場面があるんです。

ここが個人的には一番残念でした。

CGがかなりチープになるのであれば、いっその事、一切使用しないというチョイスもあったはずなんですよね。

けれど、CGを使っちゃった事によって、映画の良さが崩れちゃった感じを受けました。

これは、純粋に演出の失敗です。



という事で、『散歩する侵略者』のネタバレ感想でした。

それでは、しーゆー!!




『散歩する侵略者』のレビューや評価

最初は割と緊迫感のある始まり。だが,途中からだらだら感がぬぐえなくなる。クライマックスへ向かっては,主要地球人の行動が私には理解できない。

予告を見て面白そうだと思ったけど、そうでもなかった。
謎のまま終わる箇所が割と多かったし、ただただ暗い(そういう趣向の映画なんだろうとは思っているけど)。
なによりも、CGや演出が雑すぎる。もうちょっと頑張れたと思う。

最終的には、人類の愛が勝つという映画ですが、なかなか考えさせるシーンが多いので、正直疲れますね。


YAHOO!JAPAN映画『散歩する侵略者』