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それは究極の海の恐怖。




今回ご紹介する映画:『ケージ・ダイブ』
原題:『OPEN WATER 3 CAGE DIVE』
製作:2017年オーストラリア
日本公開日:2017年8月13日
上映時間:1時間20分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)




『ケージ・ダイブ』予告編動画





『ケージ・ダイブ』のあらすじ

あるテレビ番組のオーディション用ビデオを撮影すべく、ジョシュ、メーガン、ジェフの3人は、オーストラリアで「シャーク・ケージ・ダイブ」に参加する。

「シャーク・ケージ・ダイブ」とは、檻に入ったまま海中を潜ってサメを観察するというアクティビティだ。

無事に「シャーク・ケージ・ダイブ」の体験も終わり、檻が海中から引き上げられようとしたその時。

突然発生した高波でクルーザーが転覆。ジョシュ、メーガン、ジェフの3人含め、クルーザーに乗っていた人々が全員海に投げ出されてしまう。

パニックになる人々の周りには、獰猛なサメが悠々と泳いでいた。

彼らは、この海から生きて出る事ができるのだろうか?




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TSUTAYA DISCAS で期間限定・商品限定の鑑賞ポイントがあったので、『ケージ・ダイブ』を鑑賞しました。

邦題や作品には『ケージ・ダイブ』としか書かれていないのですが、シネマトゥデイさんやDISCASのページでは『オープン・ウォーター3』の文字があります。という事は、『オープン・ウォーター』の正式な3作目という事なのでしょうかね。そもそも一発勝負のネタですから、シリーズを続けても仕方がないかと思いますけれど。

この作品は、映画館で上映された作品なのですが、上映館が新宿シネマカリテさんという事で、ほとんど単館上映作品なのですよ。おそらく東京でしか上映していなかったのではないでしょうか。

という訳で、公開から時間はそれほど経過していないにも関わらず、DVD化され、レンタルやセル販売がされています。

『オープン・ウォーター』『オープン・ウォーター2』は、どちらも実話を基にした映画でしたが、本作の場合、情報が少なくて実話をモチーフにしているのかどうかはわかりません。しかし、日本においても、海外のアクティビティが紹介される機会が多くなりましたので、決してありえない話ではないという点が、なかなか興味深いかな?

という訳で、今回は『ケージ・ダイブ』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス

TSUTAYA DISCAS ツタヤ・ディスカス




『ケージ・ダイブ』のスタッフとキャスト

監督・脚本・製作・撮影:ジェラルド・ラシオナート
製作:アントワーヌ・ムアワッド、チャールズ・M・バーサミアン、ラナ・ジョイ・グリックマン
撮影:アンドリュー・バンバック
音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ

出演者:ジョエル・ホーガン、ミーガン・ペータ・ヒル、ジョシュ・ポトホフ、ピート・ヴァリー、マーク・フェル、クリストファー・カレン、タラ・ウライス、ティーガン・バージャー




ケージ・ダイブ(字幕版)



『ケージ・ダイブ』の感想

POV 作品とB級Z級映画を多く嗜んでいる人にとっては、最後まで鑑賞する事ができる映画ではありますが、ではオススメできるかというと、なかなか難しいところがあります。

サメ映画であるにも関わらず、サメさんはさほど登場しないし、展開も単調。ある程度は楽しめるのですが、途中から、状況が変わらない事へ苛立ち始めてしまいました。

『オープン・ウォーター』という一発ネタを違う切り口で見せようとしたアイデアは良かったものの、それを最後まで活かしきる事ができず、またフェイク・ドキュメンタリーの体裁で製作していたにも関わらず、エンドクレジットは普通の映画と同じで、いまひとつパッとしない映画でございました。

そこそこ面白いけど、チャレンジする際は、ご覚悟を。




『ケージ・ダイブ』の良いところ

撮影する理由がある

POV=ポイント・オブ・ビューというのは主観的な撮影方法の事です。『ブレアウィッチ・プロジェクト』でその手法が見直され、今や色んな作品で見る事ができます。

しかし、POV作品において、一番重要なのは、撮影している理由です。

主人公たちの誰かがビデオカメラを回し、撮影しているのですから、当然カメラを回している本人にとって、撮影する理由があるはずなんです。ところが、ここのところを考えていない作品が、あまりにも多い。

また、カメラだけ見つかりカメラの中には撮影された映像が残されていた、というファウンド・フッテージ系の作品は、その映像が何故公開されたのかという理由も必要なのです。しかし、この点においても軽んじている製作者たちはたくさんいらっしゃいます。

別に理由がないのが悪い訳ではないのですが、リアリティをウリにしているのであれば、徹底的にリアルを追求した方が面白い訳で、制作の段階で本当にPOVやファウンド・フッテージでいいのかを吟味して欲しい。

そこにきて、本作はPOV作品であることを、ちゃんと意識して作られているんですね。

撮影する理由もちゃんとあるし、残された映像を動画サイトに投稿する理由も、劇中では、きちんと示されています。

POV作品、ファウンド・フッテージものを比較的多く鑑賞しているおっさんとしては、この点は評価したい。

またユニークなのは、ドキュメンタリーとして作ろうと頑張ったところですかね。

ニュースの映像や残された主人公のいとこが登場してインタビューを受けたり、このあたりは、個人的には好印象でした。

欲をいうなら、主人公兄弟の母親などのインタビュー映像があれば、もっと良かったかな。




ビデオカメラの意外な活躍

本作に登場するビデオカメラは、防水仕様の、結構いいやつです。

そりゃ、水中にいるサメを撮影しようとしているんだから、そりゃ防水機能が付いている訳で。

このビデオカメラが、意外と活躍するのがユニークです。

ナイトモードはもちろん、水中にカメラを入れる事で、水中の映像が鮮明に映るんですよね。これにより、「一体なにが起きているの?」というイライラが起きないという点は評価されるべきです。

ただ残念なのは、このせっかくのアイデアが上手く活かされなかった事。

一番必要で重要な場面で、カメラを持つジョシュは、なぜか水中にカメラを入れないのです。なんでやねん!

予算の影響なのかもしれないのですが、もっと面白くなる要素はあった訳で、とても勿体無いと感じる作品でした。




『ケージ・ダイブ』の悪いところ

変な人間ドラマは不要

サメがいる海のど真ん中に放り出されパニックになるだけの映画ですから、そりゃドラマ部分を入れないと尺が稼げないのはわかります。

けど、三角関係でストーリーを展開させるのは、いくらなんでも安直すぎると感じます。



メインキャラクターをざっと紹介すると、

ジョシュ:兄弟の兄。責任感はあるけど、ちょっとお馬鹿な部分もあり。弟の恋人であるメーガンとの関係あり。
ジェフ:兄弟の弟。この中で一番まともな人物。恋人はメーガン。結婚も視野に入れて付き合っている。
メーガン:ジェフと付き合っているが、実はジョシュが好き。本作で一番の人格破綻者。



こんな感じで、ストーリー展開が頭に思い浮かぶ浮かぶ。しかも、観客の想像の範囲内でしか展開しないので、楽しくなく、どうしてこんな要素を放り込んだのか。全く謎でございました。




メーガンが酷すぎる

サマー・インフェルノ』でも、残虐非道なヒロインがいましたが、本作のメーガンも、なかなか凄いですよ。

ビックリしたのは、泳げないのにシャークケージに参加した事。企画立案者のジョシュが確かに悪いですけど、泳げないなら、断固として断れば良かったはず。

なのに、断れきれなかったのは、テレビ番組の賞金もさることながら、おそらくジョシュと二人きりになって、きゃっきゃっウフフしようとしたのではないかと。

とにかく本作の後半は彼女の存在が悪目立ちしてしまって、サメ映画であるにも関わらず、メーガンが一番のホラー要素という形になって、残念な作品となってしまいました。




なぜBGMを入れた?

POV作品であるにも関わらず、なぜかBGMが挿入されている箇所があります。もう違和感全開です。

確かにドキュメンタリー番組という形であるのなら、音楽を入れる事もあるでしょう。しかし、本作で音楽が入っている箇所は、インタビュー部分ではなく、ジョシュが撮影した部分だったんですよね。

細かいところではあるんですが、POV作品、フェイクドキュメンタリー作品として鑑賞している以上、やはりそこは徹底してドキュメンタリーとして作り込んで欲しかったですな。




『ケージ・ダイブ』のまとめ

アイデアは個人的には良かったのですが、結局、「フェイクドキュメンタリー、ファウンド・フッテージの皮を被ったB級Z級映画」といったところです。

後半のストーリー展開はほとんど予想できるし、メーガンの酷さが際立つため、サメもそれほど登場しませんし、あまり楽しい映画ではありません。

ですので、オススメできない作品ではあります。けれど、アイデアだけは良かったので、話のネタとしてチャレンジしてみては、いかがでしょうか?




という事で、今回は『ケージ・ダイブ』のネタバレなし感想でした。

それでは、今日はこの辺で。

しーゆー!




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