今回ご紹介する映画:オデッセイ(原題:THE MARTIAN)
オススメ度:IMAXシアターが行動範囲内にあるのなら、ぜひ映画館での鑑賞をオススメ! 
予告編動画


<あらすじ>
火星での有人探査中に嵐に巻き込まれた宇宙飛行士のマーク・ワトニー(マット・デイモン)。
乗組員はワトニーが死亡したと思い、火星を去るが、彼は生きて いた。
空気も水も通信手段もなく、わずかな食料しかない危機的状況で、ワトニーは生き延びようとする。
一方、NASAは世界中から科学者を結集し救出を企 て、仲間たちもまた大胆な救出ミッションを敢行しようとしていた。

公式ホームページ:http://www.foxmovies-jp.com/odyssey/

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109シネマズ大阪エキスポシティにてIMAX次世代レーザーで、映画「オデッセイ」の3Dバージョンを鑑賞しました。
オデッセイといっても、HONDAのハイブリッド車でも、ゴルフのパターでもありませんよ。
リドリー・スコット監督最新作の映画「オデッセイ」です。

4DX版も公開されていますが、この映画は4DXじゃなくて、IMAXの大きなスクリーンで楽しんだ方が良いかなと思い、今回は4DXを選択しませんでした。
ザ・ウォーク」の時もそうでしたが、平日の16時前であるにも関わらず、人がとても多かったです。

今回は「オデッセイ」の感想を<ネタバレなし>で書いていきます。宜しくお願い致します。


2016年2月16日追記:
シネマトゥデイさんによると、2月5日公開から、わずか10日間で観客を101万人動員したそうです。すげぇ!
2016年公開の洋画で観客動員数が100万人を超えたのは「オデッセイ」が初との事。面白い映画が公開されると、やっぱり映画館へ足を運ぶよね。


映画「オデッセイ」について


原作はアンディ・ウィアー著の「火星の人」。監督は「ブレードランナー」「エイリアン」の巨匠、リドリー・スコット。主演は「ボーンシリーズ」のマット・デイモンという強力コンビです。
本作の音楽は、ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズでも音楽を手掛けているハリー・グレッグソン=ウィリアムズが担当。

共演には「インターステラ―」「ゼロ・ダーク・サーティー」のジェシカ・チャステイン、「アントマン」のマイケル・ペーニャ、「トランセンデンス」「ファンタスティック・フォー」のケイト・マーラ、マーベルシネマティックユニバース「キャプテン・アメリカシリーズ」のセバスチャン・スタン、「スピード」 「LOOPER/ルーパー」のジェフ・ダニエルズ、「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ」「ピクセル」のショーン・ビーンなど、他の映画では見る事ができ ない顔ぶれです。

「オデッセイ」という言葉の意味は、<長期の放浪、長い冒険、長い旅>というもの。原題の「MARTIAN」は<火星人>というニュアンスのものなので、邦題の方が本作の内容を抽象的ではありますが、好奇心を刺激する優れたタイトルになっていますね。

興行収入的には、2015年10月2日~10月4日の全米ボックスオフィスランキングによると、興行収入5,430万8,575ドル(約65億1,702万9,000円)を稼ぎ出し初登場1位に!
10月の歴代オープニング興収では、2013年公開のアルフォンソ・キュアロン監督のSF映画「ゼロ・グラビティ」(オープニング興収5,578万5,112ドル・約66億9,421万3,440円)に次いで2位となる結果でスタートしました。(参照元:シネマトゥデイ
アメリカでも、すごく期待されていた映画だったんですね。いやはや、リドリー・スコット監督、さすがっす!


「オデッセイ」の感想

いやぁ、面白い!面白かったですよ!
正直、あまり期待していなかったのですが、上映時間の144分があっという間に過ぎてしまいました。これは面白い映画だ!

火 星に取り残された主人公の物語ですが、普通であれば、すごく暗い話になるはずです。しかし、この映画の主人公であるマーク・ワトニーは、基本的にかなりポ ジティブな人格なんです。落ち込んでなんかいられるか!俺は生き残るんだ!って奮起して、火星でひとり、生き残りをかけたサバイバル生活を始めます。

ネットでの評価を見てみると、この主人公のあまりにも前向きな姿勢に共感できないといったレビューもちらほらありました。
確かに、火星にひとりで、次の有人探査機がくるのは4年後と絶望的な状況の中だと、ここまでポジティブになれるのか?って疑問が残ります。
しかし、あまりにも想像とはかけ離れた状況、つまり笑ってしまうくらい絶望的な状況なので、かえって、ここまで前向きになれたと考えると、何の違和感もないんですよね。

テンポが非常に早く、主人公のポジティブシンキングのおかげで、映画全編を通して、緊張感はあるものの、一級品のエンターテイメント作品として、完成度の高い作品になっています。



「オデッセイ」の良いところ

この映画は、主人公のマット・デイモンの一人芝居な訳ですが、マーク・ワトニーはもともと明るい性格の持ち主なんですよね。
絶望的な状況の中で生き残るために必死に考えながら、時にユーモラスにしながら、火星での生活を送っています。
そのため、映画を見ている側としては、あまり暗く落ち込みながら映画を鑑賞する事はなく「がんばれ!」と彼を応援する気持ちが芽生えてきます。
反対に、地球側では、かなり悲壮感が漂う場面が多い。けれども、その対比がかえって映画にメリハリをつける結果になりました。
ポジティブだけでもダメだし、ネガティブだけもダメ。
そのバランスが非常に良くできた作品です。

また、登場人物に悪い人が出てこないというのも素晴らしい。登場人物は、それぞれ自分の立場を考えながら行動しているので、救出計画に反対する人物であったとしても、「そりゃそうだよね」と悪者にはならないというところが良かったです。

予告編で流れているのは、割と派手めなシーンを集めていて、物語の緩急が激しい作品かと思いきや、ストーリーの激しい起伏はあまりない映画です。
要所要所では、もちろん大きく物語は動くのですが、人によっては、ちょっと退屈するかもしれないです。
けれど、次々と問題が発生する事なく、すぅーと静かにストーリーが進む構成が、かえって、観客にハラハラ感を与えています。

「このまま何の問題もなくすごしてくれ……」

そんな風に祈りながら、映画を鑑賞する事ができるようになっていました。

また、監督がリドリー・スコットなので、映像美も素晴らしい。スクリーンに映し出される火星の光景は、とても綺麗です。ぜひ、大きなスクリーンで火星の世界に浸って欲しいですね。


「オデッセイ」の悪いところ

先にも書きましたが、マーク・ワトニーはあまりにも前向きなので、ここが許容できるかが、この映画最大のポイントとなります。
許容できれば最後まで「オデッセイ」を楽しめますし、許容できなければ、ご都合主義が鼻につく退屈な映画になるでしょう。
この映画が楽しめるか否かは、この一点に尽きます。
こればかりは、映画館で観始めてからわかる事なので、なかなか難しいところです。


映画「オデッセイ」のまとめ

私は字幕版をIMAXで鑑賞しましたが、もし、お子さんと一緒に鑑賞するのであれば、吹き替え版を上映している映画館もありますので、そちらがオススメです。吹き替えだと字幕を気にせず、映像に没入できますから。

新宿や大阪なんばなど、TOHOシネマズではMX4Dでの上映もありますが、あまりMX4Dの機能を十分に発揮できるような映画ではありません。個人的には3D版、できればIMAX版での鑑賞をオススメします。

ちなみに「オデッセイ」を上映する映画館では、漫画「宇宙兄弟」の作者・小山宙哉さん描き下ろしのポスターが貼られています。
画像はシネマトゥデイさんで見る事ができますので、もし劇場ですでに撤去されている場合は、下記のシネマトゥデイさんのリンクでご覧ください。良い感じのポスターに仕上がっていますよ。

【シネマトゥデイ】「宇宙兄弟」作者・小山宙哉描き下ろし『オデッセイ』ビジュアル公開!

「宇宙兄弟」とのコラボ予告もあります。


ちなみに、リドリー・スコット監督の次回作は「エイリアン:コヴナント」。
「エイリアン」の前日譚「プロメテウス」の続編であり、「プロメテウス」に登場した、マイケル・ファスベンダー演じるアンドロイドのデヴィッドが再び登場するそうです。

↓ネタバレあり感想↓


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