奴は雨の日に現れる。


今回ご紹介する映画:『ミュージアム』 / 製作:2016年日本 / 上映時間:2時間12分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『ミュージアム』のあらすじ

家庭を顧みず仕事に明け暮れていた沢村刑事は、妻と子供に出て行かれ、荒れた生活を送っていた。そんな沢村の元に呼び出しの電話が入る。

現場に到着した沢村を待ち受けていたのは、想像を絶するような異様な殺人現場であった。何かが引っかかる沢村。その後、謎のメモが発見され、さらに別の猟奇殺人が発生。雨の日の犯行。現場で目撃されている雨合羽の怪人物。小さなパーツは集まるものの、なかなか、それらのパーツは上手く整合しない。

進展しない状況にイラつく捜査陣の元に、ついに、吉報が入ってくる。一見すると無関係であった被害者たちに共通項が発見されたのだ。だが、それは同時に、沢村の妻子が狙われている事を示唆していた。

次々と発生する猟奇事件。そして、沢村の前に、雨合羽を着た犯人<カエル男>が現れる。




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予告編を観て、すごく楽しみにしていたスリラー映画『ミュージアム』。漫画原作を実写映画化した本作ですが、わたしは原作を読まずに、なんばパークスシネマという映画館で鑑賞しました。原作の絵が受け付けないので、わたしは読みませんけど、そんな映画好きには『ミュージアム』という映画はどのように映ったのか。

今回は『ミュージアム』の感想を書いていくんだぜ?



『ミュージアム』のスタッフとキャスト

スタッフ
原作:巴亮介
監督・脚本:大友啓史
脚本:高橋泉、藤井清美
音楽:岩代太郎
製作:ミラード・エル・オゥクス、大村英治、井上肇、古川公平、下田淳行、牧田英之、荒波修、高橋誠、江守徹
エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦、青木竹彦
プロデューサー:下田淳行、下枝奨
撮影:山本英夫
Bキャメラ:佐藤有
照明:小野晃
録音:益子宏明
美術:磯見俊裕
セットデザイナー:将多
装飾:渡辺大智
衣装デザイン・キャラクターデザイン:澤田石和寛
ヘアメイクデザイン:ShinYa
特殊メイク・造形デザイン:百武朋
編集:今井剛
VFXスーパーバイザー:小坂一順
スーパーヴァイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
スクリプター:生田透子
助監督:稲葉博文
制作担当:高瀬大樹
制作管理:鈴木嘉弘
ラインプロデューサー:鎌田賢一
主題歌:ONE OK ROCK「Taking Off」

出演者
沢村久志:小栗旬
沢村遥:尾野真千子
西野純一:野村周平
菅原剛:丸山智己
岡部利夫:伊武雅刀
秋山佳代:田畑智子
橘幹絵:市川実日子
沢村の父:大森南朋
関端浩三:松重豊




museum



『ミュージアム』の感想

面白い!むっちゃおもろいよ、この映画!!

『セブン』ミーツ『SAW』のような作品。日本映画において、このタイプの作品群では、トップクラスのクオリティー。もう一回、映画館に足を運んでみてもいいな!

かなり期待していたのですが、その期待を十分上回ってくれた、とても素晴らしい映画でございました。



『ミュージアム』の良いところ

役者さんの演技がとにかく素晴らしい。良かった。彼らの演技に引き込まれて、ラストまで、あっという間。2時間以上の映画とは思えないくらい、映画の世界に入り込んでしまいました。

猟奇事件を扱っているんですが、グロ描写はあまりなく、キャラクターたちと映像で提示される情報と、その情報を元に観客が想起するイマジネーションによって、不気味な雰囲気と恐怖を上手く演出していましたね。

CGを使用せず、特殊効果による演出のおかげで、映画は、リアリティーがあり、かつ説得力のある映像に仕上がっています。



『ミュージアム』の悪いところ

思わぬところで回想シーンが挿入されたりするなど、途中での失速感は、どうしても否めません。終盤で中だるみが出てしまったのは、残念ですね。

また、一部、謎が解き明かされていないなど、しっくりこない部分も残されています。わたしは、思い返すと「あれ、どうしてだろう?」ってくらいしか思わなかったのですが、気になる人にとっては、ちょっと気持ち悪い感じが残るかもしれないですね。

あと、グロ描写を思っ切り期待すると、大失敗しますので、ご注意を。



『ミュージアム』のまとめ

配給会社の宣伝方法に首を傾げざるおえない本作。意味不明な宣伝文句をしないで、素直に宣伝しておけば良かったのに、なんで、かなり重要な<カエル男>の正体を早々に発表しちゃうのか、不思議ですな。

あと、ラストはそれほどショッキングではありませんので、期待しないように、ね。




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『ミュージアム』ネタバレあり感想

主人公の沢村刑事を演じていた小栗旬さんの演技は素晴らしい。結婚して、子供が生まれた事により、今回のキャラクターに対して、すごく入り込んでいたんじゃないかな?じょじょに壊れていく沢村に、すごく不安が募りました。

そして、そんな小栗くんを最後まで圧倒し続けていた妻夫木聡さん!容姿はもちろん、声も今まで聞いた事のないような、それでいて奥底には妻夫木くんの声が残っているという、凄まじい役作りでした。妻夫木くんを見るだけでも一見の価値あり!

ストーリーそのものは、それほど目新しいものではないんですが、これを日本で製作した事に大きな意味がありました。個人的には面白かったけれど、こういう暗い映画に対して、抵抗がなければ、鑑賞してみてくださいまし。



『ミュージアム』のレビューや評価

このミュージアムは、何が伝えたいのか。

ストーリーは原作に忠実なのに映画は全然面白くない。
小栗旬の演技がとにかく最悪。ただ叫んでるばかりでオーバー過ぎる演技も興醒めでした。
叫んでばかりなせいで不気味さが薄れてしまっていてこの話が台無しです。ガッカリでした。

原作読んで、観に行きました。
原作好きな方には色々、思うことがあるかもしれませんが、別物と思って、俳優さん達の演技を観る分には良いと思います。

きたない雨を上手く使い、雨にも負けず真剣に猟奇殺人現場を巧く撮っている。
観ている側にも真剣さ・怖さが伝わってくるストーリー展開!
小栗旬の真剣な演技は久々、私は過去の作品と比べても最高に近い出来だと思う。
また、妻夫木聡巧い。そして、何と言っても松重豊この人で場・映画がまとまる。凄い名優だと思う!

演技が本物、雨もアクションも上手く仕上がっている。
そして、難病を取り上げ真に迫る撮影。
小栗・妻夫木・松重・尾野そして子役巧い!
細かい事いうと少々雑な場面もあるが、恐怖感・連接感・一体感が味わえる素晴らしい映画である。最後場面での子供が首を掻いているのが気になるが・・・


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