この衝撃、もうこれは戦争!

今回ご紹介する映画:『ミートボールマシン オリジン』
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)



『ミートボールマシン オリジン』のあらすじ

恋人サトミはある日、ゴミ置き場にあった謎の物体に取り憑かれてしまう。そしてその直後に現れた謎の男は強力なパワー・ミートボールマシンによりサトミを惨殺する。主人公のマサヤは謎の男との死闘の末、マカオ博士に助けられるが・・・今、更なる壮烈で残酷な最後の闘いの火蓋は切って落とされた。(Amazon『ミートボールマシンオリジン』


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ついにTSUTAYAディスカスでレンタルしましたよ、『ミートボールマシン オリジン』。以前、感想を書いた『MEATBALL MACHINE ミートボールマシン』のオリジナル版となります。完全なる自主制作映画なんですが、はてさて、どんな作品であったのか。感想を書いていきます。


『ミートボールマシン オリジン』映画情報

監督は「ブタカリ。」や「口裂け女 リターンズ 」「武蔵野線の姉妹 」等で知られる山本淳一。彼が1999年に制作し話題を呼び、後に山口雄大氏との共同監督でリメイクされたオリジナル版。その残酷描写と奇妙なストーリーが公開時からも話題だった。公開当時よりさらに手を加えたディレクターズカットによる世界初登場の完全ノーカット版。。山本淳一監督の原点で短編映画『リンガマニア』(30分)も同時収録。その血みどろで残酷、衝撃的な描写とストップモーションを駆使したSFXは今観ても斬新。(Amazon『ミートボールマシンオリジン』


『ミートボールマシン オリジン』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:山本淳一

キャスト
渡辺稔久、佐々木聡子、相馬里乃、内屋敷保、黒沢ヒロオキ、他



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『ミートボールマシン オリジン』の感想

セルフリメイク版は、かなり退屈な作品でありましたが、本作はかなりわかりやすいです。というか、ストーリーは、あって無いようなものなんですけどね。

寄生する機械が登場して人間に寄生して、サイボーグっぽいサムシングに変身して戦うって、簡単にいうと、それだけです。主人公はなぜか寄生されても自我を保ち、復讐のため、恋人を亡き者にした輩を追跡するというストーリー。非常にわかりやすい。

で、面白いのかというと、これはもう好みの問題なんですが、私はあまり面白くありませんでした。映画的な盛り上がりがないのは、日本の自主制作映画に求めても仕方がないんで期待していないんですが、それでも、すごく小綺麗にしている印象です。

『鉄男』のようなインパクト、というか魂の叫びのようなものが、全然足りないため、あまり面白くありませんでしたね。映画であろうと中途半端にしたところが、かえって失敗したのかもしれません。監督のやりたいことをやる!!って事だけにフォーカスすれば、もっと面白い作品になったかもしれないです。

ただ、セルフリメイク版よりは、面白いです。このオリジナル版が存在して、どうして、あんな変な映画が出来上がったのか、不思議で仕方がないですね。

ものすごく人を選ぶ映画なので、あまりオススメはしませんが、セルフリメイク版とともに、興味のある方はチャレンジしてみても良いかも。70分程度の作品ですから、空いた時間にサクサクっと鑑賞できちゃいます。



『ミートボールマシン オリジン』の良いところ

理由がないのは良かった。セルフリメイク版では、世界観を変に説明しようとしてしまったために大失敗した印象が拭えなかったのですが、この作品では「こんなヤツがいるんだよ、悪いか!」って開き直っています。本作では、その存在理由が重要であるわけではなく、バイオレンスをただ描写したいって部分が大切なんですね。私は理由なき暴力は大嫌いですが、クリーチャーを配置することにより、自分の描きたい戦いを作ったというアイデアは素敵だと感じました。

音質も画質も悪いですが、自主制作作品が評価され、新規のクリエーターたちが業界に進める状況を示してくれた良い作品です。日本でも、こういった作品が続々出て来れば良いんですけどね。



『ミートボールマシン オリジン』の悪いところ

もっと、こう情熱が欲しかったです。妙に優等生っぽく製作されているような印象があって残念です。

自主製作映画の宿命なんですが、役者さんが下手すぎて、70分の映画なんだけど、すごく疲れます。棒読みは当たり前だし、そもそも聞き取りにくいセリフのオンパレード。主人公にいたっては「ああー」「ううー」「うけけけけけっ」としか言ってないくらい。それも味といえば味なんですけどね。

あと、ラストに戦う敵が、なんか仮面ライダーの怪人っぽくなっちゃったのが残念。変な特撮ヒーローものにしかみえませんでした。



『ミートボールマシン オリジン』のまとめ

自分の好みにハマれば、きっと楽しい映画だと思います。私は、ちょっと受け入れることはできませんでした。鑑賞する際は、本作とセルフリメイク版をセットで鑑賞すると、楽しいんじゃないでしょうか。メジャー作品の方が、見応えないという奇妙なものを見ることができますぜ。



2016年9月18日追記
なんと田中要次さん主演、西村喜廣監督というタッグで『蠱毒 ミートボールマシン』という最新作が製作され2017年に公開される事に……。


続編とかリブートとかしなくていいんじゃね?『ミートボールマシン』『デスフォレスト』について思う


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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ミートボールマシン オリジン』ネタバレあり感想

ネタバレも何も、特にないんですが、書かなければいけないことは、ただひとつ。それはこの映画の結末は、すこぶる良いということ。

セルフリメイク版はラストにエイリアンが登場して、新しいゲーム機、名づけて「ミートボールマシン」って作りましたよ、先生!という衝撃的なオチでした。しかし、本作はうまく作動していなかった、半寄生状態だった主人公の機械生命体が最後に覚醒して主人公を完全に乗っ取るところで終わるんですね。

この映画のラストとしては、まさに最高で、「ぎゃぁぁぁぁ」という絶叫で幕を閉じるのは、とても良い演出でした。波にのれなかった私ですら、このラストの余韻に引っ張られてしまい、面白いと感じなかったにもかかわらず、もう一回DVDを見ようかどうしようか、迷っています。

山本淳一監督は、おそらく、万人受けするような作品は作れないんじゃないかな? 個人的には、自分の会社を立ち上げて、奇妙奇天烈な映画を発表し続けて欲しいですねぇ。