容疑者リザ30歳。
独身。
歌うユーレイと同棲中。


今回ご紹介する映画:『リザとキツネと恋する死者たち』(LIZA, A ROKATUNDER / LIZA THE FOX-FAIRY)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『リザとキツネと恋する死者たち』のあらすじ

1970年代のブダペストで、リザ(モーニカ・ヴァルシャイ)は日本大使未亡人宅で住み込みの看護人として働いていた。その家には彼女にしか見えないゴーストのトミー谷(デヴィッド・サクライ)がいて、お得意の昭和歌謡でリザを励ましてくれるのだった。30歳の誕生日にリザは外出し、いそいそとハンバーガー店に向かうが……。

シネマトゥデイ『リザとキツネと恋する死者たち』


『リザとキツネと恋する死者たち』公式ホームページ


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2014年に製作され、2015年12月に日本公開されたハンガリー映画『リザとキツネと恋する死者たち』。大阪の難波では上映している劇場がなくて、DVDレンタルを待っておりました。6月にレンタルがスタートしたので、ようやく借りてきて鑑賞しましたよ。今回は『リザとキツネと恋する死者たち』の感想を書いていきます。


『リザとキツネと恋する死者たち』映画情報

ハンガリーの人気CMディレクター、ウッイ・メーサーロシュ・カーロイが初長編作品として生み出した異色ファンタジー。日本の恋愛小説が生きがいのシャイなヒロインの周りで、立て続けに起きる殺人事件の行方を追い掛ける。浮世離れした主人公を、ハンガリーのテレビを中心に活躍するモーニカ・ヴァルシャイが好演。奇想天外なストーリー展開と、随所に日本へのオマージュを盛り込んだ不思議ワールドに吸い寄せられる。

シネマトゥデイ『リザとキツネと恋する死者たち』


『リザとキツネと恋する死者たち』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督・脚本:ウッイ・メーサーロシュ・カーロイ
脚本:バーリント・ヘゲドゥーシュ
撮影:ペーテル・サトマーリ
音楽:アンブルシュ・テヴィシュハージ

キャスト
リザ:モーニカ・ヴァルシャイ
トミー谷:デヴィッド・サクライ
ヘンリク:ゾルターン・シュミエド
ゾルタン:サボルチ・ベデ・ファゼカシュ
ゾルタンの上司:ガーボル・レヴィツキ



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『リザとキツネと恋する死者たち』の感想

とても楽しくて、面白い映画でした。

想像していたストーリーとは異なっていて、一体どうなってしまうのか、ハラハラしながら続きが気になる、上手に作られた作品。

登場するキャラクターが主人公含め、クセのあるキャラクターばかりで、なんとも可愛らしい映画でしたよ。



『リザとキツネと恋する死者たち』の良いところ


ダンスダンス★ハバグッタイム

基本的にはコメディーなんですけど、急に歌い出すミュージカルであったり、人間ドラマ、ミステリーそして少しのホラー要素があって、中だるみする事なく楽しめる、非常に良く出来た映画です。

最後まで地味なシーンと物語展開しかありませんが、それを役者さんのお芝居と音楽によって、ラストまで見せる作品なっています。日本をリスペクトしつつも、変なものをわざと混ぜている、妙に耳に残る音楽が、とても良いですね。

アメリカ映画にはない、演出と物語構成で、すごく新鮮。

全体的にすごく楽しそうに製作されているという雰囲気が伝わってくる作品で、また丁寧に作られている映画です。



『リザとキツネと恋する死者たち』の悪いところ

地味な映画で、ミュージカル、さらにコメディーということで、好きと嫌いがはっきり分かれてしまう作品。世界観やキャラクター造詣も、地味な映画であるにも関わらず、かなりぶっ飛んでいるので、ハマることができなければ、全く楽しめないですね。すごく真面目な映画が好きな人にはオススメしません。

また説明があまりありませんから、「はっきりしてよね!!」っていう人には不向きです。



『リザとキツネと恋する死者たち』のまとめ


はばたけ、リザ

思っていたストーリーとは違っていましたけど、すごく楽しい映画でした。期待していた以上のクオリティーで、大満足。ぜひ、ブルーレイを購入したい作品です。玄人向けの映画でしたよ。一風変わった映画を鑑賞したいのであれば、ぜひ、オススメします。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『リザとキツネと恋する死者たち』ネタバレあり感想


永久(とわ)に~あなたへの愛~

幽霊となったトミー谷と一緒に犯人を探すのかと思っていたら、一連の事件の犯人がトミー谷であることが最初に提示されていて、リザに気のある男性を次々と血祭りにあげていく事に、すごくハラハラする作品になっていました。リザがすごくピュアである一方、トミー谷の邪悪さが対照的に描かれているのが印象に残りますね。

キツネの呪いなんて、そもそも存在しないのに、それが転じて、トミー谷からの呪いをどうやって解くのかという話に変化していくストーリーは、独特で楽しめました。

トミー谷は結局、本当に日本人歌手のトミー谷の幽霊だったのか、明示されていないため、正体がすごく気になるし、リザが死ぬその日まで、ずっとリザに付いて回るというオチは、すごく印象的です。アメリカ映画や日本映画にはない、不思議なラスト。けれど、実にこの映画らしい、この作品にとても似合っている作品です。



『リザとキツネと恋する死者たち』のレビューや評価

楽しくて、シュール
へんてこりんな、トミー谷と、純真なリザ
桃源郷のような日本描写…
小説の中の登場人物名は、スンガチとタナエ…
中国語のような、漢字…
桜というより、梅…
突っ込み所満載なのに、ものすごく楽しくて、感動してしまった(^-^;
エンディングに流れる、リザの歌(日本語)が、本当に可愛くて、頭の中、エンドレスで流れている
困った(^-^;

あうかあわないかのいちかばちか映画。
わたしにはあったので、2016年の上位映画です。
出会えてしあわせです。

おもしれー!
随所にある日本語のセリフ、ところどころにある香港映画っぽいノリ、「九尾のキツネ」が原案らしいストーリー、そして何と言ってもトミー谷が歌う歌謡曲の数々!バックコーラスから”ハラキリ〜アァ〜”とか聞こえてくるし!
とは書きましたがひと頃の間違った日本なんかより全然マシで腹立たしさなど微塵も感じません。日本人ならちょっとしたボタンの掛け違えをこそ楽しむ映画だと思います。

YAHOO!JAPAN映画『リザとキツネと恋する死者たち』