この館には、<何か>がいる。

今回ご紹介する映画:『恐怖ノ黒洋館』(THE LAST WILL AND TESTAMENT OF ROSALIND LEIGH)
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)


予告編動画




『恐怖ノ黒洋館』のあらすじ

骨董品コレクターのレオン・リー(アーロン・プール)は、別居中に死別した母(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)から、巨大な屋敷を継承する。屋敷の中を散策するうちに、そこが奇妙なカルト教団の聖地だったことがわかってくる。また、そこには、母の霊魂が居座っており、彼に不可思議なメッセージを送っているという考えに取りつかれる。その後、奇怪な超常現象が起こり始め、レオンは確信する。母の信仰にはもっと恐ろしい真実が宿っていると.....。

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Huluで配信されていた映画『恐怖ノ黒洋館』を視聴しました。なんか似たような映画タイトルがちらちらあって、ややこしいなぁと思っていたんですが、どうも、邦題を勝手に付けただけで、内容は、全くつながっていないようです。ちなみに、あと『恐怖ノ黒電話』『恐怖ノ黒鉄扉』の2作があるようです。どちらもHuluで配信されているので、そのうち、視聴しましょうかね。

今回は『恐怖ノ黒洋館』の感想を書いていきます。



『恐怖ノ黒洋館』映画情報

カナダの新人監督、ロドリゴ・グディノが放つオカルトホラー。ロドリゴ・グディノ監督が体験した恐怖の実体験を忠実に映画化!新人監督とは思えない手腕!「監督の実体験を映画化したという、かつてない斬新な映画だ」(『ヘルレイザー』シリーズ監督、クライブ・バーカー)。世界最古&最大のファンタスティック映画の祭典、シッチェス映画祭公認イベントである「シッチェス映画祭ファンタスティック・セレクション2013」にて全国劇場公開された話題作!アカデミー賞受賞歴を持つヴァネッサ・レッドグレーヴが怪演。


『恐怖ノ黒洋館』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督・脚本:ロドリゴ・グディノ

キャスト
アーロン・プール、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジュリアン・リッチングス



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『恐怖ノ黒洋館』の感想

面白いかどうかでいうと、私は面白くはありませんでした。不思議な吸引力のある映画ではあるんですけどね。

すごく観念的な映画で、観た者に解釈を委ねるような作品になっています。深読みをすればするほど、観た人によって、さまざまな解釈をすることができる映画になっています。そういう映画が好きな人で、妙な雰囲気を楽しめる人になら、まだオススメできるかなぁ。



『恐怖ノ黒洋館』の良いところ

基本的には主人公一人しか登場せず、完全に一人芝居の作品。劇的な事件は、ほとんど起きない、かなり地味な映画です。それ故、雰囲気そのものは悪くありません。ただ不気味な雰囲気というよりは、独特の、ファンタジーチックな空気で、ホラー映画ではありませんでした。人間ドラマですね。

主人公の俳優さんのお芝居によって、ラストまで鑑賞することができました。

また、カメラワークが意外と独特なので、好きな人には好きな映画でしょうね。もう一回観ると、もう少し違う印象なのかもしれません。



『恐怖ノ黒洋館』の悪いところ

とにかく邦題がひどい。「恐怖」な要素もないし、「黒洋館」ってなんやねん? 劇中に登場するのは、普通のおしゃれな洋館です。適当にタイトル付けちゃ駄目だよ。ホラー映画かと思ったんですが、全然違いました。

さて、色々な小道具やセリフがあり、伏線っぽいものがたくさん出てくるんですが、特に回収されることなく、そのままという事が多いです。遠回し過ぎて、1回だけ観ても、ピンとこないのかもしれません。

映画としてのクオリティーは、とても低いです。正直、面白くはありません。あくまで、独特の雰囲気に惹きつけられ、ラストまで鑑賞できてしまうだけ。もう少し映画的なシナリオであれば、もう少し面白くなったはずで、残念です。

ロドリゴ・グディノ監督の次回作に期待したい。



『恐怖ノ黒洋館』のまとめ

ホラー映画を観たくてチョイスしたのに、人間ドラマが展開されていて、ビックリしました。邦題考えた奴、ちょっと出てこい!ぐらいの勢いですよ。ええ。

映画を観て、いろいろと考えたい、という人は、時間に余裕があるのなら、鑑賞してみても良いかなぁってぐらい。基本的には、オススメできません。



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『恐怖ノ黒洋館』ネタバレあり感想

結局、夢の中の話かなぁとか思っていたら、なんか良くわからないクリーチャーのようなものも出てくるし、意味がイマイチ掴めない作品です。

ラストに登場するケモノは、孤独と後悔によって、変貌してしまった、母親の霊魂の成れの果てなんでしょうかね。誰か解説プリーズって言いたくなるほど、劇中では、なにも示されていません。いや、なんとなく示唆はあるんですが、あまりにも遠回り表現。

映画としての出来はイマイチなものの、自分の両親に対する感情が、色々と湧き上がる作品ではありますね。改めて、父親や母親に電話したり、会わないといけないなぁなんて、思ってしまいました。

もし、それを狙っていたのであれば、その狙いは、上手く作用していると思います。



『恐怖ノ黒洋館』のレビューや評価

ヤマなしオチなし見る意味なし
気付いたら四倍速で見てました。
コメントするにも値しない程つまらない映画でした。

正直、80分という短時間映画なのに長いこと長いこと^^;
不気味な骨董品、薄気味悪い静けさと、映像の陰影とで怖さを演出してるんだろうけど確かにお屋敷の雰囲気は良かった。
でも、なかなか進展がなくて退屈…。
残り30分切ったくらいに、ようやく怪しい物体が登場w
悪魔祓いとか、そういうのはなく、彼女?の助言に助けられて終わるみたいなそんな感じでした…。

古い洋館、中には不気味な多くの彫像、開かずの間、恐怖のビデオなど、ホラーの常套パターンが、思わせぶりに紹介される。
これがとても長く、飽きてくると、次に何を出されても難しい。
お化けの出てこないお化け屋敷のような作品。

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