今回ご紹介する映画:インシディアス(原題:INSIDIOUS)
オススメ度:★★★★★(五つ星!)

予告編動画


『インシディアス』のあらすじ

ジョシュ(パトリック・ウィルソン)と妻のルネ(ローズ・バーン)は、3人の子どもと一緒に新しい家に移り住む。彼らは、多少老朽化してはいるものの、広い家で子育てと仕事に専念するはずだった。だが、引っ越し直後から屋根裏で奇妙な物音が聞こえたり、勝手に物が移動したりする現象が起こり始め、一家は不安に陥る。by シネマトゥデイ

公式ホームページ:http://www.presidio.co.jp/archive/insidious/

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先日、ツタヤで『インシディアス 第2章』『インシディアス 序章』をレンタルして鑑賞しました。という事で、シリーズの感想を今日から書いていこうかと考えています。今回はシリーズ記念すべき1作目『インシディアス』の感想を<ネタバレなし>で書いていきます。


『インシディアス』の概要

日本でも大ヒットし、のちにシリーズになった低予算映画『ソウ』の第1作目でコンビを組んだジェームズ・ワン監督と俳優兼脚本家のリー・ワネルが再びタッグを組み、そこに同じく低予算で製作してメガヒットした映画『パラノーマル・アクティビティ』の監督であるオーレン・ペリが製作に加わった、とんでもないホラー映画、それがこの『インシディアス』。

<INSIDIOUS>の意味は、「こうかつな」「油断ならない」など。なるほど、映画を観終わった後、改めてタイトルを確認すると、これほどぴったりなタイトルはありません。しかし<INSIDIOUS>という単語は、日本人にはなじみのない単語なので、できれば「インシディアス」の後に何か付けた方が良かったかもしれませんね。

もうホラー映画好きによる、ホラー映画好きのための、ホラー映画です。ですので、ホラー映画が苦手な人やホラー映画が嫌いな人には、何ひとつ刺さらない映画です。

ちなみに製作にジェイソン・ブラムという人もクレジットされています。彼も、今では低予算映画にはなくてはならない人になりました。このブログだと『フッテージ』の製作に携わっていましたね。


『インシディアス』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:ジェームズ・ワン 『ソウ』『デッド・サイレンス』『狼の死刑宣告』『死霊館』『アナベル 死霊館の人形』『ワイルド・スピード SKY MISSION』
脚本:リー・ワネル 『ソウ』『デッド・サイレンス』『インシディアス』シリーズ
製作:オーレン・ペリ 『パラノーマル・アクティビティ』、ジェイソン・ブラム 『パラノーマル・アクティビティ』『フッテージ』『ヴィジット』、スティーヴン・シュナイダー  『ゾンビスクール!』

キャスト
パトリック・ウィルソン 『プロメテウス』『死霊館』
ローズ・バーン 『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』『28週後...』『X-MEN: ファースト・ジェネレーション』
タイ・シンプキンス 『アイアンマン3』『ジュラシック・ワールド』
バーバラ・ハーシー 『フォーリング・ダウン』『ブラック・スワン』
リン・シェイ 『クリッター』『ヒドゥン』『エルム街の悪夢』『私の中のあなた』
リー・ワネル 『ソウ』『マトリックス・リローデッド』



『インシディアス』の感想

ホラー映画の押さえるべき点をきちんと押さえた上で、雰囲気を重視する東洋的ホラーとビジュアルを重視する西洋的ホラーの両方を楽しむ事ができる、お化け屋敷のようなホラー映画です。私はとても面白かったです。

amazonでの評価・レビューも、概ね好評ですね。私は面白く、また、そこそこ怖かったのですが、それは私が映画に入りこんで感情移入するタイプの鑑賞スタイルだからでしょうね。客観的に鑑賞してしまうと完全に『呪怨』状態で、コメディーになっちゃいますからね。

感情移入できるかどうか、不安な人は、予告編の動画を見て、感情移入できそうかどうか、判断してから、レンタルをオススメします。「映画に入りこんでみるなんてできない。分析しながら映画を観るんだ!」っていう人は、どうぞ、お帰りくださいって映画です。


『インシディアス』の良いところ

前半は、雰囲気を重要視する東洋的なホラー映画になっています。幽霊は、はっきりと登場するのですが、生者とは、ほんの少しだけ、何かが違う。だから、一見すると生者かなと思うけれど、違和感があり、おかしいと首をひねる。そんな感じの登場だったりします。もちろん「ばばぁーん!!」と登場しちゃったりしますけどね。「なんか嫌だなぁー怖いなー」という稲川怪談みたいな雰囲気、『インシディアス』の前半は、そんな感じの作品です。

後半になると、霊能力者やリー・ワネル演じる幽霊バスターみたいな人が登場します。このあたりも個人的には、良かったところ。すごい科学重視という訳ではなく、霊能力者が必要なのか、それとも医者が必要なのかを切り分けるためのサイエンスというのは好印象です。

降霊術のシーンは、小道具などは、今までにあまりない演出なので、私は大好きです。ただ、この部分は、そこまでする必要があるのか?って、評価の分かれるところでしょうね。

ネットでは「ダースモール」とか言われている輩も登場しますが、私はあまり気になりませんでした。むしろ、この記事を書く時になって、初めて「あ、そういや、似てるな」くらいにしか思いませんでした。それだけ映画に集中してるって事ですかね。ふふ。


『インシディアス』の悪いところ

個人的には、いきなり音を出して、観客を怖がらせるのはNG。そんなことをしなくても、演出できちんと怖がらせることができているので、ジェームズ・ワン監督は、今後の作品では、ぜひ演出のみで怖がらせるというホラー映画にチャレンジして欲しいです。あ、脚本はリー・ワネルで。


『インシディアス』のまとめ

ホラー映画が嫌いな人や苦手な人は、まず面白くもなんともないんで、観ないほうが良いです。まして、映画を分析しながら鑑賞する批評家スタイルの人には、もってのほか。そんな人とは、すこぶる相性が悪い作品。

純粋にB級のホラー映画や怪談などが大好きな人であれば、楽しめる映画に仕上がっています。ラストもホラー映画のお約束を踏んでいて、イイネっ!


↓ネタバレあり感想↓


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