スイッチがある。
押せば人類の半分が死ぬ。
だが押さないと人類は100年で滅ぶ。
全てはお前次第だ。



今回ご紹介する映画:『インフェルノ』(原題「INFERNO」)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『インフェルノ』のあらすじ

悪夢で目が覚めたロバート・ラングドンは、記憶消失状態だった。怪我をして病院に搬送されており、自分の置かれた状況が理解できないラングドン。アメリカにいたはずなのに、なぜか彼はフィレンツェの病院にいた。ラングドンの怪我は拳銃によるものであったため、現地の警察官が病院に現れる。ところが、警官は医者に対し突然発砲。ラングドンを手当していた医師シエナの機転で病院を脱出するラングドンは、シエナの家へ一時的に匿われる。

一息ついたラングドンは自分が着ていた上着に見知らぬ容器が入っている事に気付く。指紋認証式の政府から支給されるウィルスを保存するための容器。怪我による一時的な記憶障害のため、覚えていないラングドン。容器の中から現れたのは、小型のプロジェクター。そのプロジェクターが投影したのは、ダンテの「インフェルノ」をモチーフにして描かれた、ボッティチェリの「地獄の見取り図」であった。さらに、その絵画には、オリジナルにはないものが加筆されている。誰がなんのためにラングドンに、これを託したのか?

ラングドンは自分がフィレンツェに来た目的を探るうちに、アメリカの大富豪で、人口増加に対し危機感を募らせていた、生化学者バートランド・ゾブリストによって仕掛けられた、人類破滅へのシナリオに巻き込まれていく。




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『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く、ダン・ブラウン原作のロバート・ラングドンシリーズを映画化した『インフェルノ』。前2作は正直、思っていた内容と違って、個人的には「まぁまぁ面白いよね」って感じ作品でした。

そのため、今回も『インフェルノ』に対し、それほど期待しないで、「映画のブログやってるから、本作は鑑賞しないといけないよね」って感じで映画館へ足を運びました。毎回、アクションメインの映画ですからね。今回も、きっとバリバリのアクション映画になっているだろうと考えていた訳ですが、今回は、劇場で観て良かったって思いました。ふふ。

ということで、今回は『インフェルノ』の感想を書いていくんだぜ?



『インフェルノ』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:ロン・ハワード
原作・製作:ダン・ブラウン
製作:ブライアン・グレイザー
脚本:デヴィッド・コープ

出演者
ロバート・ラングドン:トム・ハンクス
シエナ・ブルックス:フェリシティ・ジョーンズ
クリストフ・ブシャール:オマール・シー
ハリー・シムズ:イルファン・カーン
バートランド・ゾブリスト:ベン・フォスター
エリザベス・シンスキー:シセ・バベット・クヌッセン




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『インフェルノ』の感想

個人的には、前2作に比べて面白かったです。これだ、これだよ、おれが観たかったのは!

アクションじゃないんだよ、謎解きなんだよ!って感じで、おっさん的には、非常に大満足でございました。

『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に比べ、ミステリー色が強くなっていて面白かったです。アクションはもちろんあるんですが、前二作ほど、激しいアクションではない点が良かったですね。



『インフェルノ』の良いところ

アクションが少なく、その分、謎解きが増えた点が良かった。『ダ・ヴィンチ・コード』を鑑賞した時、「なんでアクションがメインなの?」って疑問でして、さらに原作もアクションがめっちゃ入ってまして、なんか不完全燃焼だったんですよね。当時「すごい謎解き作品」みたいな感じで取り上げられていたり、書かれた感想を読んでいたので、「アクション映画じゃん」って、すごく不満が残りました。

『天使と悪魔』も同様で、個人的にはイマイチだったんです。面白いんですけどね。ただ、もう少しミステリーにしても良かったのではないかって感じていました。本作は、ラングドン教授が記憶障害に陥っているため、前二作の時より、キレがちょいなくなっているんですね。これが割りと良かったのかもしれません。

ミステリー要素が大きくなったためか、今回は、ストーリーが二転三転するという、とてもめまぐるしい展開。わたしは、この点がすごく気に入りました。前二作は、そういう点では、すごく素直な映画でしたね。今回は物語の進行もスピーディーで、あっという間の2時間でございました。



『インフェルノ』の悪いところ

本作では、明確な敵が不在のため、ストーリーがイマイチわからないというか、入り込めないという人がいる可能性が高いです。わたしは、今回はあまり気になりませんでしたけど、この点は評価の分かれるところかもしれませんですね。

また、前二作に満足している人にとって、本作は、それほど面白い映画にはならないかもしれないです。ストーリーの構成の仕方が前2作とは違うため、『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に満足していれば、本作はあまり楽しめない可能性が高い。

さらに、一緒に観に行った父親が言っていましたが、そもそも、ロバート・ラングドンである必然性があったのか?という問題があります。一応の道筋はあったのですが、もう少し、このあたりをしっかり構成していると良かったかな。



『インフェルノ』のまとめ

個人的には満足のいく映画でしたが、評価は、ちょっと厳し目のようです。相性があえば、とても楽しめるのですが、相性が合わないと、辛い2時間かもしれません。

前の2作に不満がある人は、チェックしてみてください。逆に前二作に満足している人は、あまり楽しめないかもしれません。

とはいっても、気軽に芸術と接する事ができるのが本シリーズの魅力です。特にラストの舞台となる場所は、非常に美しく、見ごたえがありますので、そういったものに興味があるけれど、美術館に気軽にいけないなぁという人にはオススメです。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『インフェルノ』ネタバレあり感想

今回のどんでん返しは良かった。まさか今まで助けてくれたシエナが敵だったとは、驚きです。

また、敵が入れ替わり立ち替わりしていくストーリーは、ラングドンが記憶障害に陥っているからこそ、効いてくるアイデアで良かった。本作ならではのアイデアといえるでしょう。

原作を読んではいませんが、かなり映画用に改変しているような気がします。せっかくなので、今度、原作を読んでみようかしら。文庫本で3冊構成で、大ボリュームですけどね。原作は、もう少し緻密な謎解きのような、そんな気がします。



『インフェルノ』のレビューや評価

裏切られた。
スケール感も何もかも過去2作品を下回っていてガッカリ。

毎度毎度、この小説を映画化すると話のテンポが早い早い。ただそれでも面白い作品だが、今回は大どんでん返し感が薄い。

映画自体は、2時間に詰め込むのはちょっと無理があるかなという感じですが、やっぱり、トム・ハンクスの安定感に納得させられちゃいました。面白かったです。

いろんな観光名所や建築物を見れるのも楽しい。地下宮殿は、行って見たい。
地獄の見取り図も興味深いものだね。
スピード感あって、おもしろかったです。


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