準備はいいか?
今回ご紹介する映画:『ハードコア』
原題:『HARDCORE HENRY』
製作:2016年ロシア・アメリカ
日本公開日:2017年4月1日
上映時間:1時間36分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
目の前には知らない女性。
どうやら自分はヘンリーという名前らしい。記憶がなく、手足もない。
義手がはめ込まれ、女性から説明を受ける。女性は自分の妻であり、事故で自分は瀕死であったところ、一命をとりとめたようだ。そして、どうやら、ここは特別な施設らしい。
これから記憶を取り戻そうとした時、何者かの襲撃を受ける。
ヘンリーはその女性とともに施設を脱出。だが、妻と名乗った女性は組織に連れ去られてしまうのだった。
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映画館では鑑賞できなかった新感覚アクションシーン映画『ハードコア』をDVDでレンタルし、鑑賞しました。
全編POVで描かれるアクション映画なんですが、いやはや凄いですな。
POV形式でアクションというのは、誰でも思いつくアイデアですけど、それを形にすることは、とても難しい訳です。
『ケージ・ダイブ』という映画の記事でも書きましたけど、POV映画で難しいのは、撮影する理由です。理由がなければ撮影する必要性はない訳で、これがフェイクドキュメンタリーの体であると、重要度がもう一段高くなってしまいます。
そのため、フェイクドキュメンタリーやPOV作品というのはホラー映画やパニック映画向けといえるでしょう。
さて、本作はPOV形式ではありますが、フェイクドキュメンタリーではありません。なので、ハードルは他のフェイクドキュメンタリー作品に比べ低くなります。
が、ではどうやって観客を楽しませるのか?という点がとても難しい。そういう意味では、フェイクドキュメンタリーの方が、まだ優しいかもしれません。
と、わかりやすく書きましたけど、本作、正確にはPOVではなくて、FPS=ファースト・パーソン・シューター(一人称視点)映画となります。
という事で、今回は『ハードコア』のネタバレなし感想を書いていくんだぜ?
製作総指揮:ワン・チョンジュン、ワン・チョンレイ、ジェリー・イェ、ドナルド・タン、ロバート・シモンズ、アダム・フォーゲルソン、オーレン・アヴィヴ
製作:エカテリーナ・コノネンコ、インガ・ワインシテイン・スミス、イリヤ・ナイシュラー、ティムール・ベクマンベトフ
撮影監督:セーヴァ・カプター、ヒョードル・リアス、パーシャ・カピノス
撮影:セルゲイ・ヴァルヤエフ、アンドレイ・デメンティエフ、イリヤ・ナイシュラー
編集:スティーヴン・ミルコヴィッチ、ウラド ・カプター
音楽:ダーシャ・チャルーシャ
音楽スーパーバイザー:メアリー・ラモス
プロダクションデザイン:マルガリータ・アブレヴァ
キャスティング:ジョン・マカラリー、ジョン・マカラリー、エラ・スコボロジーナ、サンド
特殊効果:ペーター・ゴルシェニン
スタント振付:アレクサンドル・ステチェンコ、オレーク・ポドゥブニー
衣装デザイン:アンナ・クデヴィッチ
役名:出演者(日本語吹き替え版声優)
ジミー:シャールト・コプリー(野島裕史)
エイカン:ダニーラ・コズロフスキー
エステル:ヘイリー・ベネット(中原麻衣)
ヘンリーの父:ティム・ロス(安原義人)
POV形式でしか味わえない没入感。まさに映画以上ゲーム未満という、新しいスタイルの映画でしたね。
これは映画館で観たかった!家で鑑賞する時は、大きなモニターで堪能したいところ。
映像揺れが激しいので、苦手な人は注意してね!
普通のアクション映画に飽きた方へオススメしたい、野心作でございます。
面白くするアイデアを散りばめ、それらを成立させるために逆算して設定を考え出しているような印象もあるのですが、それが一見すると、破綻しているように見えないので凄い。
確かに、ひとつひとつの設定を見てみると、すごく粗いですよ。けどね、映画を鑑賞している最中は気にならないんですよ。それだけ映像に説得力があるって事なんですよね。
映像の撮り方も、映画よりもゲームを意識しているように感じます。これは、おそらく観客を映画の中に引き込ませるための演出なのかもしれないですが、これが上手に作用していて、とにかく作品の中に惹きこまれてしまいました。
映画全体がとにかく楽しい雰囲気に包まれていて、なんとも清々しい気分になる作品でした。
という事は、必然的に、敵方が説明してくれないと訳がわからない訳です。そして、一応説明してくれたりするんです。
けど、さらっと流すところもありまして。
「えっ??」「そこのところを、もっと詳しく!」って反射的に突っ込んでしまいました。
という事で、設定や世界観などを大切にする方には、ちょっとオススメできない。というか、全く楽しめないタイプの作品ではないかと。
そういう部分をスルーできるのであれば、存分に楽しめる作品なんですけどね。
このタイプの映画は、数多くでないかもしれません。
しかし、アイデア次第では、ファウンドフッテージやフェイクドキュメンタリーとは違った、第三の主観型映画として、その存在を確立できるかもしれないですね。
とりあえず、『SIREN』をこのアイデアで映像化してくれませんかね??
という事で、今回は『ハードコア』のネタバレなし感想でした。
それでは、今日はこの辺で。
しーゆー!
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『ゴースト・イン・ザ・シェル』2回目の感想/MX4D 3D 吹き替え版で観ましたよ!
今回ご紹介する映画:『ハードコア』
原題:『HARDCORE HENRY』
製作:2016年ロシア・アメリカ
日本公開日:2017年4月1日
上映時間:1時間36分
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)
『ハードコア』予告編動画
『ハードコア』のあらすじ
目がさめると、そこは見知らぬ部屋。目の前には知らない女性。
どうやら自分はヘンリーという名前らしい。記憶がなく、手足もない。
義手がはめ込まれ、女性から説明を受ける。女性は自分の妻であり、事故で自分は瀕死であったところ、一命をとりとめたようだ。そして、どうやら、ここは特別な施設らしい。
これから記憶を取り戻そうとした時、何者かの襲撃を受ける。
ヘンリーはその女性とともに施設を脱出。だが、妻と名乗った女性は組織に連れ去られてしまうのだった。
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映画館では鑑賞できなかった新感覚アクションシーン映画『ハードコア』をDVDでレンタルし、鑑賞しました。
全編POVで描かれるアクション映画なんですが、いやはや凄いですな。
POV形式でアクションというのは、誰でも思いつくアイデアですけど、それを形にすることは、とても難しい訳です。
『ケージ・ダイブ』という映画の記事でも書きましたけど、POV映画で難しいのは、撮影する理由です。理由がなければ撮影する必要性はない訳で、これがフェイクドキュメンタリーの体であると、重要度がもう一段高くなってしまいます。
そのため、フェイクドキュメンタリーやPOV作品というのはホラー映画やパニック映画向けといえるでしょう。
さて、本作はPOV形式ではありますが、フェイクドキュメンタリーではありません。なので、ハードルは他のフェイクドキュメンタリー作品に比べ低くなります。
が、ではどうやって観客を楽しませるのか?という点がとても難しい。そういう意味では、フェイクドキュメンタリーの方が、まだ優しいかもしれません。
と、わかりやすく書きましたけど、本作、正確にはPOVではなくて、FPS=ファースト・パーソン・シューター(一人称視点)映画となります。
という事で、今回は『ハードコア』のネタバレなし感想を書いていくんだぜ?
『ハードコア』のスタッフとキャスト・吹き替え版声優
監督・脚本:イリヤ・ナイシュラー製作総指揮:ワン・チョンジュン、ワン・チョンレイ、ジェリー・イェ、ドナルド・タン、ロバート・シモンズ、アダム・フォーゲルソン、オーレン・アヴィヴ
製作:エカテリーナ・コノネンコ、インガ・ワインシテイン・スミス、イリヤ・ナイシュラー、ティムール・ベクマンベトフ
撮影監督:セーヴァ・カプター、ヒョードル・リアス、パーシャ・カピノス
撮影:セルゲイ・ヴァルヤエフ、アンドレイ・デメンティエフ、イリヤ・ナイシュラー
編集:スティーヴン・ミルコヴィッチ、ウラド ・カプター
音楽:ダーシャ・チャルーシャ
音楽スーパーバイザー:メアリー・ラモス
プロダクションデザイン:マルガリータ・アブレヴァ
キャスティング:ジョン・マカラリー、ジョン・マカラリー、エラ・スコボロジーナ、サンド
特殊効果:ペーター・ゴルシェニン
スタント振付:アレクサンドル・ステチェンコ、オレーク・ポドゥブニー
衣装デザイン:アンナ・クデヴィッチ
役名:出演者(日本語吹き替え版声優)
ジミー:シャールト・コプリー(野島裕史)
エイカン:ダニーラ・コズロフスキー
エステル:ヘイリー・ベネット(中原麻衣)
ヘンリーの父:ティム・ロス(安原義人)
『ハードコア』の感想
いやぁ、凄まじい作品でした。整合性やら世界観やら、そんなものはどうでもよくて、ただ面白ければ、それでいいんだ!という情熱がヒシヒシと伝わってくる良作でございました。POV形式でしか味わえない没入感。まさに映画以上ゲーム未満という、新しいスタイルの映画でしたね。
これは映画館で観たかった!家で鑑賞する時は、大きなモニターで堪能したいところ。
映像揺れが激しいので、苦手な人は注意してね!
普通のアクション映画に飽きた方へオススメしたい、野心作でございます。
『ハードコア』の良いところ
アイデアを詰め放題
映画を観たらわかるんですが、ストーリー構成が、まず映画的ではありません。どちらかというと、ゲームに近いストーリー構成なんですよね。面白くするアイデアを散りばめ、それらを成立させるために逆算して設定を考え出しているような印象もあるのですが、それが一見すると、破綻しているように見えないので凄い。
確かに、ひとつひとつの設定を見てみると、すごく粗いですよ。けどね、映画を鑑賞している最中は気にならないんですよ。それだけ映像に説得力があるって事なんですよね。
映像の撮り方も、映画よりもゲームを意識しているように感じます。これは、おそらく観客を映画の中に引き込ませるための演出なのかもしれないですが、これが上手に作用していて、とにかく作品の中に惹きこまれてしまいました。
映画全体がとにかく楽しい雰囲気に包まれていて、なんとも清々しい気分になる作品でした。
『ハードコア』の悪いところ
説明はほぼなし
POV形式という事は、主人公が聞かされていない事や自力で調べていない部分については、観客にも知らされないのですよ。という事は、必然的に、敵方が説明してくれないと訳がわからない訳です。そして、一応説明してくれたりするんです。
けど、さらっと流すところもありまして。
「えっ??」「そこのところを、もっと詳しく!」って反射的に突っ込んでしまいました。
という事で、設定や世界観などを大切にする方には、ちょっとオススメできない。というか、全く楽しめないタイプの作品ではないかと。
そういう部分をスルーできるのであれば、存分に楽しめる作品なんですけどね。
『ハードコア』のまとめ
予想外の展開があったりして、終始ハイテンションな映画で、わたしのお気に入りでございます。このタイプの映画は、数多くでないかもしれません。
しかし、アイデア次第では、ファウンドフッテージやフェイクドキュメンタリーとは違った、第三の主観型映画として、その存在を確立できるかもしれないですね。
とりあえず、『SIREN』をこのアイデアで映像化してくれませんかね??
という事で、今回は『ハードコア』のネタバレなし感想でした。
それでは、今日はこの辺で。
しーゆー!
『ハードコア』のネタバレあり感想
『ハードコア』のネタバレあり感想:新感覚!凄い没入感!そして酔う!この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆
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