ゴジラ、カムバック。


今回ご紹介する映画:『ゴジラ(1984)』
英題:『The Return of Godzilla』
製作:1984年日本
上映時間:1時間46分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)


予告編動画





『ゴジラ(1984)』のあらすじ

伊豆諸島・大黒島で巨大な噴火が発生。
その噴火から三ヶ月後。
大黒島近海で操業していた漁船・第五八幡丸が嵐によって航行困難に陥る。その最中、乗組員の一人である奥村が巨大な岩のような生物を目撃する。
その後、奥村はヨットで航行していた新聞記者・牧によって救出される。

救出されてから、病院で療養していた奥村の元に、彼の恩師である生物学者の林田が訪れ、ある一枚の写真を見せる。
すると、奥村の表情が一変。それを読み取り、林田は確信する。
奥村が目撃したと主張する生命体。
それは、30年前に東京を火の海にした、あのゴジラであると。




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とある方のツイッターで拝見したのですが、本作では化物虫が登場するんですね。わたしは昔に一回だけ本作を鑑賞したきりで、すっかり忘れていて、その虫が気になったので、Huluで配信されている『ゴジラ 1984』を視聴してみました。

『シン・ゴジラ』を鑑賞してからだと、どうもリアリティに欠けてしまって仕方がありませんが、それでも1984年製作の映画としては頑張っている感じでしたね。いろいろと試行錯誤した頑張りが、チラホラ見え隠れております。

という事で、今回は『ゴジラ(1984)』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス


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『ゴジラ(1984)』のスタッフとキャスト

監督:橋本幸治(本編)、中野昭慶(特撮)
脚本:永原秀一
原案・製作:田中友幸
音楽:小六禮次郎
出演者:小林桂樹、田中健、沢口靖子、宅麻伸、小沢栄太郎、内藤武敏、石坂浩二、武田鉄矢、夏木陽介、他




godzilla1984



『ゴジラ(1984)』の感想

普通の一般映画のように製作されているようですが、残念ながら、怪獣映画の域を出ない作品でした。確かに制作当時の時代背景を鑑みて、シナリオは書かれているのですが、昔のシリーズに引きずられてしまった邦画の悪いお手本のような映画です。『シン・ゴジラ』は東宝側の意向をスルーして日本のゴジラ像を壊したため、大ヒットしました。おそらく本作も、それがしたかったのだろうと思うんですが、東宝の力が勝ってしまって、結果、あまり面白くない映画が完成しました。

個人的には、ゴジラ映画が好きな人、怪獣映画が好みの人は、最後まで鑑賞できる作品ではあります。けど、あまりオススメできない作品ですね。映画としてみると、はっきり言って、アルバトロスさんが持ってくるパニックムービーと大差ありません。




『ゴジラ(1984)』の良いところ

最初に登場する得体の知れない虫に関するエピソードは、怪奇映画としてワクワクさせてくれる、良質のアイデアでした。ここからゴジラへの物語が膨らむのかと期待できるくらいには、怖くて不気味だっただけに、この後、ほったらかし状態だったのが残念でございました。

ウィキペディアによると、この虫はショッキラスという名前らしく、ゴジラに寄生している生物というアイデアは、実は初期のゴジラ作品から、ずっとあったらしいです。結果的にずっと作品に反映されなくて、本作でようやく序盤だけではあるものの、ゴジラに寄生していた生物として登場したとの事。それを見ると、来日した際、ゴジラのフィギュアから着想を得たという『クローバーフィールド』に登場する小型の生物というアイデアも間違いではなかったんですね。あの映画のこの部分がわたしは嫌いだったんですが、優秀なクリエイターは、似たような発想をするのですね。その点が非常に興味深い。

あ、あと、ゴジラ、なんだか可愛いですよ。




『ゴジラ(1984)』の悪いところ

秘密兵器をとりあえず出しとけみたいな雰囲気は駄目ですな。作っているにしても、どうして兵器を日本が製造しているのか。そのあたりの背景をもう少し描写して欲しかったですね。

また巨大なゴジラが現れたにも関わらず、上陸するまで、何ひとつ気づかないなんて事が、果たしてあるのか。子どもの頃から、すごく疑問だったんですよね。この作品でも、怪獣映画にするか、一般映画にするかで、すごく揺れていて、どうすればいいのか悩んだ挙句、中途半端になっている印象が強かった。

一作目の『ゴジラ』にすら、ほとんど恐怖を感じなかった1981年生まれにとっては、ゴジラに対しての怖さは微塵もなく、恐いといえば、冒頭に登場した大きな虫くらい。やはり何を作ればいいのか、制作する人たちがわからないまま、作らされている感じが、ビンビン伝わってきました。映画を作ればいいのか、それともゴジラがメインの怪獣映画が正解なのか。スタッフ陣は頭を抱えたのではないかと思います。

それにしても、映画的な盛り上がりがなく、非常に単調なストーリーが一番の問題です。どこに映画の見所を置くとか、そういった事が全く考えられていないシナリオの功罪が大きい。結局、何をしたかったのか、不明瞭な作品でございました。

また、致命的なのは、伊福部昭氏の音楽が使用されていない事。これは、かなりのマイナスですねぇ。




『ゴジラ(1984)』のまとめ

エンディング曲も、これまたカオスな感じで、全体的になんともまとまっていない印象が強い。いかにこの後に製作された『VSビオランテ』が、まだ映画としてちゃんと製作されていたのかが、わかります。

けど、当時の人も、頭を抱えて大変だったんだろうなぁという事もわかって、なんだか悲しいですね。ゴジラ誕生30周年記念映画でこのクオリティー。東宝の人たちは、この後も何も学ばなかったのかと思うと、本当に腹立たしい限りです。

それにしても、鑑賞したはずなのに覚えてなかった理由がわかりました。単純に面白くない。だから記憶に残らなかったんですなぁ。この後の『ビオランテ』の方だけが記憶にあった事もうなずけます。それがわかっただけでも、よしとするかな?と、わたし個人は思いました。はい。





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『ゴジラ(1984)』ネタバレあり感想

ゴジラを昏倒させるためにカドミウム弾を使用したり、マグマに落としてゴジラに対処しようとしたり、兵器によってゴジラの命を奪うというものではないというのは、非常に良かったですね。一番最初の『ゴジラ』と『シン・ゴジラ』でも、この精神は貫かれていた。人のエゴで生み出した兵器と、それによって生み出された生物の悲劇が上手に描かれています。それだけに、このクオリティーの低さには閉口してしまいます。もっと真剣に映画と向き合って欲しかったですねぇ、東宝のお偉いさん方。



『ゴジラ(1984)』のレビューや評価

特撮と音楽が良く、ゴジラ本来の姿を堪能できる。
脚本の練り込み不足がもったいないが、
これこそゴジラという存在感・世界観を楽しめる作品だと思う。

ゴジラ出生の謎、日本政府の対応、ほぼほぼ納得。


YAHOO!JAPAN映画『ゴジラ(1984)』