火を吹いて空を飛ぶ大怪獣!

大怪獣ガメラ デジタル・リマスター版 [DVD]
using あまらく


大怪獣ガメラ(Gammera the Invincible)

予告編動画


『大怪獣ガメラ』のあらすじ

アトランティス時代に存在していたとされる謎の巨大亀を調査していた日高教授一行は、北極のエスキモー集落を訪れていた。そんな一行の前に、突如、国籍不明機が現れる。アメリカ軍の呼びかけに応えない不明機に対し、アメリカ軍は攻撃を仕掛け撃墜させる。国籍不明機は氷山に墜落し、なんと原爆が爆発する。国籍不明機には原爆が積まれていたのだ。その爆発により、長い間、氷山に閉じ込められていた伝説の怪獣「ガメラ」が蘇ってしまう。ほどなくガメラは姿を消すが、同時に世界各地で謎の飛行物体が、頻繁に目撃される事になる。

ガメラの目撃情報がなく、日高教授たちは、ガメラはもう、その命を落としたのだろうと考える。放射能を帯びたガメラは、海底で絶命したはずなのだ。しかし、人々の予想は裏切られる事に。なんと、ガメラが北海道に、その姿を現したのだ。破壊を開始するガメラに対し、手も足もでない自衛隊と日高教授たち。そんな状況に対し、ついに人類は、奥の手である「Zプラン」なる計画の始動を決定するのだった。


スポンサーリンク



2月末ころにネタバレなし感想を書いたきりだったので、改めて、『大怪獣ガメラ』の<ネタバレあり>感想を書いていきます。未見の人はスルーでお願いします。

↓ネタバレなし感想↓

『大怪獣ガメラ』の概要

特撮を使用した怪獣映画は東宝の独壇場だったのですが、そこに殴りこみをかけたのが、大映が製作した『大怪獣ガメラ』でした。当時、大映社長の永田雅一氏の鶴の一声で製作が決まった巨大怪獣映画の企画でしたが、製作に至るまでの道のりが、かなり大変だったようです。そのあたりは、ウィキペディアに詳しく書かれています。

昭和版ガメラシリーズが、なぜ最後までゴジラに勝てなかったのか。それは大映という映画会社に問題があったようです。大映は、権限を持っている人が、誰一人として真面目にガメラを製作しようとしなかったようで、この後、続編が製作されますが、現場に対して、予算を筆頭に、かなり無茶苦茶な要望を示していたようです。

その証拠に、平成ガメラシリーズは、それなりの予算が組まれ、きちんとした脚本が用意され、昭和版とは比べ物にならないほど、クオリティーの高い映画になりました。

きちんと映画として製作されていれば、今のような状況にはならなかったのではないか?と、残念に思う次第です。


『大怪獣ガメラ』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:湯浅憲明
脚本:高橋二三
製作:永田秀雅
製作総指揮:永田雅一

キャスト
船越英二
霧立はるみ
山下洵一郎
内田喜郎
浜村純 他


『大怪獣ガメラ』のみどころ

ゴジラに比べて、特撮がしょぼいしょぼいと言われるガメラ。しかし『大怪獣ガメラ』での特撮は、今みても、意外と迫力があるんです。

一つ目は、ガメラが吐く火炎放射。この火炎放射のシーン、実は合成ではなく、実際にガメラの口の中に火炎放射器がセットされていて、実際に火を吐いています。一見して合成ではないことがわかるので、しょぼいのだけれど、すごく印象に残る演出になっています。撮影はすごく大変だったはずですが、そのおかげで、『大怪獣ガメラ』を製作した現場の人たちのこだわりや意気込みを読み取る事ができるようになっています。

ふたつ目は、ガメラの飛行シーン。ほとんどの飛行シーンはアニメーションで描写されていますが、あの回転しながら飛行するというデザインは、かなり秀逸です。昭和版ガメラでもかっこ良いんですからね。ゴジラは、ヘドラの時に飛びましたけど、かなり間抜けな姿で、子供ながらに「それはないわ~」って、白けましたもの。

特撮の部分では、全てがコジラに勝っているわけではないけれど、全てが負けているわけでもない。ちゃんと迫力のあるところは、迫力がある場面になっているんですよね。


『大怪獣ガメラ』は脚本が致命的

特撮は頑張りました。出演者の人も頑張っています。しかし、脚本がダメすぎました。

ガメラが結局、ゴジラに勝てなかった要因のひとつともいえる、脚本の悪さ。これは、はっきり言って致命的です。ガメラの飛行シーンは素晴らしかったものの、途中から登場する子供が、ガメラに対応しようとしている大人に対し、意味のない抗議をしたり、邪魔をしたりするなど、とにかく気分を害する行動をします。研究者だけで進行しておけば、怪獣を使ったディザスタームービーになったはず。

もし、子供をどうしても登場させるなら、もっと子供とガメラの交流を描かないといけないはず。それも中途半端で、ガメラ自身が子供を危険にさらしておきながら、何故か、子供を助けるという謎行動をとります。子供もそれを受け「やっぱりガメラは悪いやつじゃない!」ってなるんですが、うーん。。。


さらに、突然登場する、Zプラン。なんじゃ、そりゃ。劇中では、さも当時は実際にあった計画かのように描写されているんですが、ラストまで説明なく。一体、何の目的で進められていた計画なのか。なんか、不気味です。

破壊者としても中途半端。子供の味方としても中途半端。一体、ガメラは何をしたかったのか、よくわからないうちに映画が終わってしまいます。

いろいろと制約や考えがあったのかと思いますが、もう少し考えて脚本を作っていれば、ガメラも不遇な人生を送らずにすんだのにって思います。


『大怪獣ガメラ』のレビューや評価 by YAHOO!JAPAN映画

全般的にもっさりとした感じがするものの、少年と亀の奇譚と見ればなかなか面白い。

東宝がゴジラなら対抗して、大映はガメラを送り込んできた。しかし設定があまり出来ずに送り出したのか、いまいちな感じに落ち着いた。何といっても特撮の迫力が物足りない。10年以上も前にゴジラの1作目で素晴らしい特撮を見ているだけに、このチープさは頂けない。

突っ込みどころ満載の映画でした。特撮云々よりも、脇を固める脚本がなっていません。


『大怪獣ガメラ』のまとめ

脚本の粗さはある一方で、子供は楽しめる一本かもしれません。劇中に登場する子供を真似ると大変危険ではありますが。。。設定が何も考えられていないということは、裏返せば、頭からっぽで楽しめるというメリットがありますからね。小難しい事を脇に置いといて、「ガメラ怖い!」「ガメラかっこいい!」って楽しむ事が、一番良いかもしれません。

なんやかんや書きましたけど、おっさんは、結構楽しめたし、好きな映画でした。


この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ