バルゴンの吐く冷凍液に気をつけろ、ガメラ!

今回ご紹介する映画:『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』(英題「Gamera vs. Barugon」)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』のあらすじ

Zプランのロケットによって宇宙へ運ばれたガメラ。だが、ロケットは隕石により破壊され、ガメラは再び地球へ降り立つ。黒部ダムに現れたガメラはエネルギーを吸収しながら、ダムを破壊。その後、ガメラは、その姿を消す。

戦時中、ニューギニアで発見したオパールを日本に持ち込もうと目論む日本人4人。無事オパールを発見するが、その内の一人が裏切り、オパールを持ち去るのだった。だが、オパールだと思っていた石は、古代怪獣バルゴンの卵であった。神戸で孵化したバルゴンは神戸の街を破壊し、大阪へ進行を始める。バルゴンは遠くまで伸びる舌と、その舌先から噴出する冷凍液、さらに危険を察知すると背中から虹色の光線を放出する恐ろしい怪獣だ。

大阪で暴れるバルゴンの前に、その強力なエネルギーを吸収すべくガメラが現れる。大阪城を背に、二大怪獣の戦いが始まるが、バルゴンの強力な冷凍液によりガメラは凍結してしまう。

ガメラを倒したバルゴンは京都へ進行を始める。その進行を阻止すべく、自衛隊は様々な作戦を展開して、バルゴンと戦うのだった。




スポンサーリンク



最近『ゴケミドロ』『マタンゴ』と古めの邦画を見ているため、昭和ガメラにも興味が出てまいりました。意外と面白かった昭和ガメラ第1作目。続編となる本作は、子供の頃に観たはずなんですが、あまり印象が残っていません。この後の『ギャオス』やイカやらギロチン野郎のイメージが強すぎたんでしょうね。

という事で、今回は『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』の感想を書いていくんだぜ?



今回利用した動画配信サービス


月額933円(税別)で映画やアニメ、ドラマが見放題。


『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』のスタッフとキャスト

監督:田中重雄
脚本:高橋二三
音楽:木下忠司
特撮監督:湯浅憲明

出演者:本郷功次郎、江波杏子、早川雄三、藤岡琢也、藤山浩二、夏木章、他






大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン  デジタル・リマスター版 [DVD]
using あまらく


『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』の感想

怪獣映画というよりは、人間ドラマと言った方が良い映画ですね。正直なところ、第1作目のガメラより面白かったです。

前作は、唐突に子供に優しいという謎設定の発動と、空気を読めない子供が大人に迷惑をかけまくるという、ちょっと感情移入しにくい部分がありましたけど、本作では子供が登場しないので、シンプルでありながら、大人が観ても、ちゃんと面白い作品に仕上がっています。



『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』の良いところ

ガメラとバルゴン。怪獣同士の戦いはちゃんとあるんですが、中盤と終盤だけ。あとは、人間がメインの物語となっています。

人のエゴと欲望、身勝手さや驕りを描写し、それがトリガーとなって、バルゴンという未曾有の敵を生み出すという展開は、今でも十分通用するストーリーです。

バルゴンは怪獣でありながら、ちゃんと野生生物であるという設定なので、学習能力が高い。失敗を重ねれば重ねるほど、バルゴンは学習し強くなるので、最後まで気の抜けない、緊張感のある作品に仕上がっています。

そんなバルゴンをどうにか倒そうとする人々のドラマを主軸に据えているため、見応えは十分あります。

さて、本作にもニューギニアからバルゴンを止めるために美女ヒロインが登場しますが、そのヒロイン以上に可愛いのが、ガメラとバルゴン。ぺったんこのガメラは愛嬌があり、火を吐く時には両手をピーンと伸ばしています。すごくキュート。バルゴンは目がクリクリしているし、時々シパシパと瞬きします。なんかヨチヨチ歩く姿も可愛い。見ていると、この怪獣たちのファンになります。ゴジラにはない動物の可愛さが残っていて、癒しの怪獣といったところでしょうか。



『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』の悪いところ

公開当時も指摘されていたらしいのですが、バルゴンが登場するまでのドラマが長い点と怪獣たちの登場シーンが短い点で、当時の評価は低かったようです。それがあって、次作の『ギャオス』では子供人気を目指して制作され、結果、子供向けの映画になっていったようです。人々が困難に立ち向かう姿を中心に描いているため、基本的には子供向けではありませんね。

また、怪獣映画をしっかり見たいという大人にも不向きな映画となっています。

昭和の映画なので、良くも悪くも、設定を大切にしていません。ですので、細かい部分が気になる人にはオススメできないです。



『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』のまとめ

昭和ガメラで、人間中心のストーリーが観れるとは意外でした。意外と地味な映画ですが、カラーである事を意識してか、虹色の光線を出すバルゴンは、なかなか良かったです。

前作同様、製作陣の意欲が感じられる映画。公開当時はあまり評価されませんでしたけど、今なら、きっと良い評価が得られる、そんなガメラでございました。




この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ






【関連記事】

大怪獣ガメラ 人類の敵として登場するガメラの映画をご存じですか?






↓ここからネタバレあり。注意!↓





『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』ネタバレあり感想

今鑑賞すると、「ザ・昭和!」という臭いがプンプンする粗いプロットではあるんですけどね。だが、それが良い。

主人公も実は良い人間ではないんですが、それでも自分の犯した罪を後悔する素直さがあって、共感が持てるし、感情移入できます。自分のしでかした事が原因で怪獣がでてきたら、そりゃなんとしても怪獣をなんとかしたいですな。

それとは対照的に、人を殺した挙句、自分のエゴを隠さず犯罪を繰り返す小野寺というキャラクターがエグい。ここまで徹底的に悪い人が怪獣映画に出てくるなんて事あるかしら? このひと『ゴケミドロ』や『マタンゴ』に登場してもおかしくないくらいの悪人ですからね。

そんな二人とは、また違った神秘的な存在として、ニューギニアのヒロインがいるわけですが、彼女は疑う事をしらない天真爛漫な女性。この3人の特徴が上手にでていて、よりこの映画を面白くしていましたね。

ガメラ映画に興味があるなら、前作とワンセットで、ぜひ鑑賞してみてください。



『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』のレビューや評価

「ガメラ対ギャオス」と並んで、昭和ガメラの傑作だ。ストーリーも大人向けである。

配役・物語・音楽・特撮、いずれも大映が本気出した作品。
子供の冒険がないから、良い子たちは退屈かもしれない。
その分、特撮は派手。
前作の設定は踏まえているのはもちろん、舞台がゼイタク三昧。
黒部ダムはぶちかます、ポートタワーは押し倒す、通天閣と大阪城は凍結させる。挙句に、琵琶湖大橋もぶち壊す。
対戦相手の設定も動物の本能をうまくアレンジして、東宝との差別化に成功している。


YAHOO!JAPAN映画