女子の知らない、男子の本音。

今回ご紹介する映画:『ドロメ 男子篇』
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)


予告編動画




『ドロメ 男子篇』のあらすじ

ちかく共学統合される事になった男子校の泥打高校。泥打高校の演劇部は、女子校である紫蘭高校の演劇部と禁断の合同合宿をおこなうことになる。場所は泥打高校。合宿の準備をしながら、女子高生と合宿ができると浮き出し立つ男子たち。そんな中、高校2年生の颯汰は一人だけ浮かない顔をしている。誰かに見られている。颯汰は視線を感じながら、正門に到着した女子部員たちを出迎える。その時、颯汰は女子部員たちの中にいた小春の姿を見て目を見開いた。

準備をしている最中に、JKと合宿している後輩を羨む一個上の元演劇部の先輩も合流し、和気藹々と合宿がスタート。だが、じょじょに不穏な空気が校内を包み込むのだった。




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何かのニュースで記事を見ていて、存在は知っていたものの、特にチェックしようとは思っていなかった『ドロメ』。「女子篇」と「男子篇」のふたつに分かれている本作は、2つでひとつの映画が出来上がるという、ユニークな構成になっています。

今回は「男子篇」だけがディスカスで届いたので、「男子篇」だけを鑑賞する事に。じ「女子篇」は後日ディスカスから到着予定なので、そちらは改めて。

という事で、『ドロメ 男子篇』の感想を書いていくんだぜ?




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『ドロメ 男子篇』のスタッフとキャスト

スタッフ
製作:小松賢志、小玉滋彦、余田光隆、鈴木香織、鈴木仁行
プロデューサー:田坂公章、鈴木仁行
ラインプロデューサー:原田耕治
キャスティングプロデューサー:増田悟司
監督・脚本:内藤瑛亮
脚本:松久育紀
音楽:有田尚史
美術:安宅紀史、平野拓
録音:根本飛鳥
特殊造形:百武朋
ヘアメイク:池田真希
サウンドデザイン・整音:スズキマサヒロ
VFX Producer:石澤智郁
助監督:星秀樹
撮影:四宮秀俊
照明:金子康博
アクションコーディネート:舟山弘一
スタイリスト:馬場恭子
編集:大永昌弘
VFX Supervisor:Campillosman
Chief Compositer:呉岳
制作主任:水野祐汰

キャスト
星野颯汰:小関裕太
川那小春:森川葵
本橋龍成:中山龍也
杉原実夏:三浦透子
峰崎陸:大和田健介
坂下栞菜:遊馬萌弥
津田光輝:岡山天音
熊谷絢:比嘉梨乃
持永:菊池明明
?:長宗我部陽子
山岸響子:木下美咲
桐越:東根作寿英



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『ドロメ 男子篇』の感想

あまり期待していなかったのですが、意外と面白いホラーコメディーでした。

期待していなかった分、しっかりと構成されたストーリーと設定、キャラクターたちが魅力的で、さらにひとつのストーリーを分割する事により、潔さも相まって、とても見やすい映画に仕上がっています。

これほどのクオリティーのホラーコメディーって、日本ではあまりお目にかかれないので、良い拾い物をしたという感じです。

かなり軽めのホラーなので、本気のホラーを期待すると、絶対に失敗します。いうなれば、ジュブナイルホラーですね、本作は。



『ドロメ 男子篇』の良いところ

最初から不気味なシーンがあって、後半では、しっかりとしたホラーになっているし、大人が見ても、それなりに面白く感じる映画です。また、その中にコメディー要素がバランスよく散りばめられているため、ホラー好きよりはホラーが好きな若者に見ても欲しい映画という感じです。

はじめの男子のノリは、おっさんにとっては非常に疲れるものではありましたけど、「まぁ、男子高校生って、こんなんだよなぁ」って懐かしい気分で見れましたし、中盤以降は、しっかりホラー映画になっているので、なかなかグッドでした。

最初に登場する男子高校生3人は、真面目な部分もあるので空回りして、見ているこちらが恥ずかしい気持ちになるんですが、ここにひとつのうえのニートの先輩が登場すると、がっつり面白くなります。先輩なのに、後輩に親しまれているんだけど、なんか敬われていないというユニークな先輩で、完全にお笑い担当。時々イラっとしますが、彼のおかげで、この映画は面白くなっているといっても過言ではないです。

ちょっと気持ち悪いシーンはあるものの、残酷シーンはないので、そういうのが苦手な人でも楽しめる作風です。

また、主人公の友達に心霊オタクがいるんですが、彼の存在が、後半のストーリーをスピーディーにしている点は見逃せません。他の人は「これは一体?!」ってテンパっているのに、ひとりだけわかりやすいように、具体的な映画名を言って説明しようとしているなど、ちょっと親近感が湧きました。



『ドロメ 男子篇』の悪いところ

良くも悪くもライトホラーなので、大人向けホラー映画を見慣れていて、それを期待すると、がっかりしてしまいます。

また主人公の背景が終盤まで説明ナッシングなので、ぐずぐずしている主人公にすごくイラつきます。早く動けよ!ってなっちゃいましたね。そういう主人公だからこそ、友人の心霊オタクが活きてくるんですけどね。もうちょっと主人公にしっかりして欲しかったところ。まぁ、ラストはちゃんと主人公してるんですけどね!



『ドロメ 男子篇』のまとめ

よくまとまっている、クオリティーの高いライトホラー。笑えるところもあるし、怖いところも、不気味なところも、ちゃんとあって、上映時間もそれほど長くない。さらに残酷描写もないし、なんか、ほっこりとする、個人的にはオススメの映画です。

殺伐とした映画ばかりではなく、たまには、こういった作品も良いのではないでしょうか?




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↓ここからネタバレあり。注意!↓






『ドロメ 男子篇』ネタバレあり感想

すぐに真相を見抜ける申し訳程度のミステリーもあるんですが、誰も死なないというストーリーにおいて、そのミステリーの本当の役割は、観客の「こいつ、許せん!」というエネルギーを受け取る皿です。ドロメも、人の負の願いが積み重なって誕生した可哀想な妖怪であり、ドロメ本人は悪くないんですよね。だからこそ、今回の騒動を招いた事件の犯人だけが悪いという構造は、なかなか良かった。

ドロメの仲間にされた高校生も、泥を吐き出せば元に戻るという設定は、なんか、すごくホッとしました。なんか、この映画に出てくる高校生には、幸せになって欲しいって気持ちがあるんですよね。ちゃんと戻ってこれるという設定は大好きです。

ラストの「俺たちの戦いはこれからだ!」という展開は、この映画らしい終わり方で、グッド。後半は、すごくテンションの高い作品だったし、妙に納得してしまった。

あと、ドロメが可愛いです。ラスト、みんなに袋叩きにされるシーンは、ちょっと可哀想です。エンディングでドロメたちが踊っているところは、キモカワ。ぜひ見てみてください。



『ドロメ 男子篇』のレビューや評価

とある理由から、女子と距離を置くようになってしまった主人公が、初恋の人と意外な形で再会し、ドロメというバケモノに遭遇しながらも、自分の気持ちに素直になって立ち向かっていく姿が、爽やかかつコミカルに描かれていきます。エロ画像のシーンなんかは、ホラーなのに思わず笑ってしまいます(笑)

男子は、こんな状況でもお気楽感があって楽しいね。
主人公も女子編では陰気な感じがしたけど、男子編ではそんなこともなかった。
一つの話を別アングルで見るのは好きなので、おもしろかった

怖くない笑えるホラーで面白かったです


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