映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年11月10日に公開した記事を再編集したものとなっております。



『グリーン・インフェルノ』『ホステル』を世に出した、イーライ・ロス監督の出世作『キャビン・フィーバー』をリブートした本作。

リブート版制作の話は知っていましたけど、いつ公開するんだろうと思っていましたら、いつの間にか、公開していて、2016年11月2日にDVDが発売されておりました。




2016年8月に、新宿シネマカリテで開催されていた「カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」内で上映されたのですが、その後、目立った上映情報はなく、ほぼDVDスルー状態ですね。

レンタル版はゲオ限定で、TSUTAYAではレンタルしておりませんでした。




そんな状況だったので、わたしは鑑賞を諦めていたんですが、2016年の頃は、ディスカスで動画配信していました。(2023年時点で、DISCASの動画配信はサービス終了しています)

DVDレンタルはしていないけど、動画は配信できたんですね、良かった。

という事で、動画にて視聴してみました。




オリジナル版は以前に鑑賞しておりますし、準備万端。

どんな感じに仕上がっているのか。

というわけで、今回は『キャビン・フィーバー(2016)』のネタバレなし&ネタバレあり感想を書いていきたいと思います。




ちなみに2016年8月に公開した際は『キャビン・フィーバー リブート』というタイトルだったのですが、DVD販売に伴い『キャビン・フィーバー』に改めたようです。

ただオリジナル版と全く同じタイトルであるため、このリブート版を指す時は、便宜上、うしろに<2016>とつけるみたいです。




『キャビン・フィーバー(2016)』について

原題:『Cabin Fever (2016)』

製作:2016年アメリカ

日本公開日:2016年8月1日(カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016)

上映時間:1時間38分

オススメ度:★★★☆☆(三つ星)




予告編動画





簡単なあらすじ

絶望は感染する。



夏休みを利用し、山奥の小屋を借りて楽しく過ごそうと考えた5人の若者たち。

途中で立ち寄った雑貨屋で、ちょっとした騒ぎがあったものの、無事、小屋に到着。

若者たちは、それぞれ、思い思いに山で過ごす。




レプリカの銃を改造して狩りをしようと考えた一人の前に、血だらけの男が現れる。

全身が焼けただれており、かなり苦しんでいたものの、若者は男の話を聞かないまま、その場を立ち去る。

夜も更けて、小屋で時間を過ごしていた一行の前に、再び、あの男性が現れる。

昼間よりも酷い状態になっていたが、彼を助けなかった一人が無理やり男性を追い払うのだった。




だが、翌日、若者の一人の身体に異変が生じる。

なんと、あの男性と同じような症状が出始めたのだ。

男性と接触していない者が発症した事もあり、パニックになる若者たち。

彼らは無事に山から脱出する事ができるのだろうか。




本作を視聴できる動画配信サービス

2023年8月時点で、『キャビン・フィーバー(2016)』を鑑賞できるVODサービスを見つけることができませんでした。



スタッフ

監督:トラヴィス・ザルーニー

製作総指揮:イーライ・ロス




キャラクター:キャスト(日本語吹き替え声優)

カレン:ゲイジ・ゴライトリー(舞原ゆめ)

バート:ダスティン・イングラム(福里達典)

マーシー:ナディーン・クロッカー(かとう有花)

ポール:サミュエル・デイヴィス(市橋尚史)

ジェフ:マシュー・ダダリオ(入倉敬介)

ヘンリー:ランディ・シュルマン(真田正隆)







おっさんのネタバレなし感想

全体的な感想

オリジナル版より、見やすくなっていて、まぁまぁ面白いグロテスクホラーといったところ。

イーライ・ロス版はダメだった人でも、映像は綺麗になっていますし、カメラワークも安定しているので、チャレンジしてみても良いかもしれないですね。




ただ、リブートというかリメイクというか、オリジナル版と内容は、ほぼ一緒。

細かい点で変更になっている部分もありますが、ストーリー展開は同じなので、オリジナル版を見ていた場合、はっきりいって、本作は観る必要ナッシングという感じです。




製作にイーライ・ロスが関わっていますが、もしかすると、出来栄えに怒り心頭だった『キャビン・フィーバー2』を自分で作ろうと考えているのかもしれないですね。



『キャビン・フィーバー(2016)』の良いところ

内容をほとんど変えないという潔さは、ある意味すごいですね。

低予算で粗さが目立ったオリジナル版を清書したという印象を受けました。

目新しい部分はありませんが、安心して楽しめるという点では良かったです。




また、オリジナル版に比べて、グロ描写は控えめかな?って感じました。

苦手な人にとっては、似たり寄ったりって感じるかもしれないですけどね。

オリジナル版の時は「うげぇ」ってなりましたけど、本作は、それほど「ウゲェ」とはなりませんでした。




『キャビン・フィーバー(2016)』の悪いところ

オリジナル版をそのまま現代風に書き換えているだけなので、目新しさはありません。

なにか突拍子のないアイデアを欲している人には向いておりませぬ。




また、オリジナル版そのままという事は、当然、登場人物たちが、基本、バカばっかりなんで、感情移入は、まず出来ません。

行動そのものが支離滅裂なんで、どうしても違和感を拭う事はできませんね。




口コミレビューや評価

下記サイトで『キャビン・フィーバー(2016)』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com





今回のネタバレなし感想のまとめ

ぶっちゃけ、なぜ、リブート企画なんぞを立ち上げたのか、首を傾げたくなる映画でした。

面白いんだけど、作る必要があったとは思えない感じ。




当時、入れたくても入れる事ができなかったアイデアを投入するのかなぁ、なんて思っていたのですが、そうではなかったので、残念です。

うーん、企画意図がわからないので、これからの動きが気になるところ。




ややシリアス路線で、おバカ描写も、それなりに落ち着いているので、個人的には、オリジナル版より、見やすくて良かった。

興味はあるけど、オリジナルはちょっと古いし、どうしようと考えている人には、ちょうど良いリブート映画かもしれません。




ちなみに、オリジナル版では続編に『キャビン・フィーバー2』、3作目にあたる『キャビン・フィーバー ペイシェントゼロ』という作品がありますが、この2本は、まぁ見なくて良いクオリティーのお察し映画でございます。



という事で、ここまでは『キャビン・フィーバー(2016)』のネタバレなし感想でした。

ここまでお読み頂きまして、ありがとうございました!




この下にネタバレあり感想を書いております。

本作を鑑賞していらっしゃる方で興味のある方はお読みくださいませ。

まだ本作を観ていないという方は、まずは本作をご覧になってから、ネタバレあり感想をお読み頂けると幸いです。




『キャビン・フィーバー』シリーズの感想















DVD・Blu-ray






この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキング



この記事をお読みのあなたにオススメの記事






ネタバレあり感想

オチもほぼ一緒で、結局5人が全滅エンド。

主人公が森で息絶えるというラストは、オリジナル版のラストよりも良かった。

本作のラストの方が、映画の雰囲気にマッチしていると思います。




ただ、なぜ、雑貨屋の噛みつき少年がいるのかは不明でしたけど。

少年は、そこに出さなくていいじゃん。




クレジット後のちょっとした映像には、SNSによって謎の病原菌の情報が拡散していく事が示唆されています。

この後に壮大なパニックが起きるのかもしれない。




オリジナル版の悪いところも、そのままなぞって作っている点が、最大の謎で、何回も書いていますけど、なんで、こんな企画を考えたのか、そこが、すごくミステリーでございました。



という事で、『キャビン・フィーバー(2016)』のネタバレあり感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさんでした。

それでは、しーゆー!




DVD・Blu-ray