実話に基づく不屈の男の物語。

今回ご紹介する映画:『ブリッジ・オブ・スパイ』(原題「BRIDGE OF SPIES」)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『ブリッジ・オブ・スパイ』のあらすじ

世界が緊張を高めるアメリカとソ連の冷戦時代。保険関連で優れた能力を発揮していた凄腕の弁護士ドノヴァンは、FBIに逮捕されたソ連のスパイであるアベルを弁護する事になった。この時代、スパイは死刑になるのが通例。しかし、ドノヴァンは弁護を引き受けたからには、自分に可能な範囲で全力でアベルを弁護する。そのため世間からも敵対の目で見られてしまうドノヴァンとその家族。有罪は確定的である事を悟ったドノヴァンは、判事に、ある提案をする。そして、アベルは死刑を免れ、懲役刑になるのだった。

一方、アメリカが極秘任務でソ連へ飛び立った偵察機が撃墜されてしまい、パイロットであるパワーズが捕虜として捕まってしまう。いわゆる「Uー2撃墜事件」である。突然、ドノヴァンはCIAから呼び出され、ある相談を持ちかけられる。それはアベルとパワーズの交換交渉をおこなって欲しいというものだった。

交渉場所は東ベルリン。誰にも話す事ができないドノヴァンは一人東ベルリンへ向かう。だが、東ベルリンでドノヴァンは、さらなる人質の情報を掴む事になる。




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『ターミナル』でもタッグを組んだスティーブン・スピルバーグ監督と名優トム・ハンクスが描く、1960年東西冷戦下で起きた実際の事件に基づく映画『ブリッジ・オブ・スパイ』。『ファーゴ』『ノーカントリー』のコーエン兄弟が脚本に参加している映画です。

スティーブン・スピルバーグ監督はエンターテインメントを重視する「子供的」な部分と、シリアスな作風を重視する「大人的」な部分を併せ持つ監督です。今回はエンタメ性を極力排除した、大人スピルバーグが作った重い映画でございます。

2時間以上という長い尺の映画。今回は『ブリッジ・オブ・スパイ』の感想を書いていくんだぜ?



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『ブリッジ・オブ・スパイ』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
脚本:マット・シャルマン、イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン
プロデューサー:マーク・プラット、クリスティー・マコスコ・クリーガー
製作総指揮:アダム・ソムナー、ダニエル・ルピ、ジェフ・スコール、ジョナサン・キング
撮影監督:ヤヌス・カミンスキー
プロダクションデザイナー:アダム・ストックハウゼン
衣装デザイナー:カシア・ワリッカ=メイモン
編集:マイケル・カーン
音楽:トーマス・ニューマン

キャスト
ジェームズ・ドノバン:トム・ハンクス
ルドルフ・アベル:マーク・ライランス
ホフマン:スコット・シェパード
メアリー・ドノバン:エイミー・ライアン
ウルフガング・ヴォーゲル:セバスチャン・コッホ
トーマス・ワッターズ:アラン・アルダ
フランシス・ゲイリー・パワーズ:オースティン・ストウェル
イワン・シーシキン:ミハイル・ゴアヴォイ
フレデリック・プライヤー:ウィル・ロジャース



ブリッジ・オブ・スパイ (字幕版)
using あまらく



『ブリッジ・オブ・スパイ』の感想

非常に面白い映画でございました。

140分という長さであるにも関わらず、ラストまで一気に見てしまう良い映画です。映画の世界に引き込まれて、時間を忘れてしまいますね。

非常にシリアスな映画ではありますが、オススメです。



『ブリッジ・オブ・スパイ』の良いところ

重厚な作品ではありますが、思ったより、ものすごい重いという訳でもなく、どちらかというと、ちょっとライトな感じを受けました。こういう類の映画って、わたしはちょっと苦手なんですが、最後まで「一体どうなるんだろう?」って、ハラハラドキドキしっぱなしでございました。この点は事件を知らない、結末を知らないからかもしれません。

ストーリー構成も秀逸で、前半ではソ連スパイを弁護する物語、後半ではソ連スパイとアメリカスパイの交換交渉をおこなう物語と分かれていて、見やすく飽きさせないものになっておりました。

目立って派手なシーンは、ほぼなく、雰囲気とストーリーで見せる映画なので、わたしはこの点は大好きです。またアメリカとソ連を、単純に善悪として描写していないという点も好感が持てます。いつの時代も必然が重なって、形になっているものですからね。



『ブリッジ・オブ・スパイ』の悪いところ

目立つシーンがない、地味なシーンの連続なので、派手めの映画が好みの方や、そういう映画しか鑑賞しない人には、厳しい映画でしょうね。

また、ドノヴァンはなぜソ連スパイを弁護し続けたのか、アベルはどのようなスパイ行為をおこなっていたのかは不明のままなので、この点をスルーできなければ、評価は厳しいものになると思います。



『ブリッジ・オブ・スパイ』のまとめ

ラストも後味の悪いものではないため、実話を基にした映画ではありますが、改めて鑑賞してみても良いと思える良作でした。最近のスピルバーグ監督作品は、わたしにはちょっと合わないものがあったんですが、この作品は好きですね。

上映時間が長く、重たい映画なので、気軽にオススメできる作品ではありませんが、機会があれば、ぜひ一度、鑑賞してみてください。少しだけ冷戦というものに触れる事ができますよ。




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『ブリッジ・オブ・スパイ』ネタバレあり感想

この映画は、登場キャラクターの内面を掘り下げていません。これは、おそらく意図的にそういう脚本にしたのではないかと推測します。というのも、アベルのスパイ行為の内容など、明らかになっていない部分があるため、ドキュメンタリーのような作りにしたのではないかと。そうする事で、アメリカ側でもソ連側でもなく、中立な立場で映画を作る事に成功しています。単純な善悪で事件を描かないというのは、すごく難しい。ドノヴァンの心中も、もしかして、今もわかっていないのではないかな?

さて、ドノヴァンは劇中で、弁護するという仕事を最後まで責任を持って遂行しています。二つの結果のうち、ひとつはソ連スパイの弁護、もうひとつは捕虜の救出。導き出された結末は全く異なるものなのに、ドノヴァンは自分の仕事をしているだけというのもユニークというか、すごいです。信念を貫けるかどうか。今の時代に生きるわたしたちに問いかけられているような気がしました。



『ブリッジ・オブ・スパイ』のレビューや評価

史実をベースにする映画は好きです。だからこそ、ドラマティックな展開がなくとも脚本は評価します。ただ、この作品に関しては、正直盛り上がりとしてはいま一つかな。悪くはないが、残らないなあ。

最初から最後まで目が離せない、極上のサスペンス。
台詞のほとんどが交渉や細かい内情の説明で、一字一句理解しようと、かじりついていました。
ところが画面の切り替わりが早く、理解できないまま進んでしまったという感じでした。
トム・ハンクスが重厚な演技で魅せてくれると思えば、マーク・ライランスがポーカーフェイスで厚い心を表現、ものすごく贅沢なツーショットでした。

実に手堅い映画です。
エンタメ性がないとか、観る人を選ぶとか敷居が高いやら、異国の過去の出来事とかで、敬遠するのは実に勿体ない。
私達の知らない世界を知る。
史実・事実から、新しい世界を見せる。
実に、スピルバーグらしい映画だと思います。


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