脳天直撃!

今回ご紹介する映画:『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』 / 原題:『BRAIN DEAD』 / 製作:2007年アメリカ / 上映時間:91分
オススメ度:★★☆☆☆(二つ星)


予告編動画




『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』のあらすじ

アメリカにある何の変哲もない田舎町。川で釣りを楽しんでいた男性二人。そこに、突然、空から隕石が降ってきた。それは釣り人の一人の頭に打ち込まれ、そのまま倒れ込んでしまった。心配したもう一人の釣り人が様子を見ると、隕石の直撃を受けた男性は謎の生物に変貌。友人の目をつぶし、脳みそを食らうのだった。

その頃、二人の脱走犯、道に迷った女性2人、車が故障した神父とシスターなどが森の中にある古びた釣りロッジにたどり着く。脱走犯の一人による恐怖支配がロッジを包んでいたが、やがてロッジを訪れた女性保安官と死霊により、その状況は一変するのだった。




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1992年に製作されたピーター・ジャクソン監督のクレイジーなカルト映画『ブレインデッド』と間違えて、本作をレンタルしてしまいました。ビデオがレンタルされた当時、副題なんて付いていなかったので、おかしいなぁとは思っていたんですが、かなり昔の映画だし、DVD化にあたり、新しく副題を付けたのかしら?ってくらいしか、考えていませんでした。いやぁ、失敗失敗。

ピーター・ジャクソンのスプラッタ映画『ブレインデッド』は、トラウマ映画なんですが、こういうブログを運営している以上、再戦しないと意味ないぜ!とレンタルして腰を据えて鑑賞スタイルになったのに……。

まぁ、こういう事でもないと、出会えないB級映画、Z級映画があるんで、それはそれで良いんですけどね。

という事で、今回は『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』の感想を書いていくんだぜ?




『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』のスタッフとキャスト

監督:ケヴィン・テニー
脚本:デールジェリノー

出演者
クラレンス・シンガー:ヨシュア・ベントン
シェリー:サラ・グラント・ブレンディク
クラウディア:ミシェル・トムリンソン
ボブ:デイヴィッド・クレーン
レバレンド・エルドン・フランスワース:アンディ・フォレスト
エミー・スムーツ:クリスティーナ・ティベリア




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『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』の感想

ぶっちゃけ、オープニングシーンをみて、ほとんど期待していなかったんですが、予想外のSFホラー作品で、まぁまぁ面白かったです。

B級映画ではなくZ級映画ですし、粗い部分がたくさんあるので大多数の人に褒められるような映画ではないんですが、可能なかぎり、しっかり映画を意識して製作されているという事が伝わってきて、好印象でした。

70年、80年代の古き良きセクシーでグロいホラー映画なので、オススメできるような一品ではありませんが、駄作ではなく、どちらかというと、怪作といった方が良い作品。かなり頑張っていた映画といえるでしょう。



『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』の良いところ

低予算でありながら、特殊効果が頑張っているし、役者さんも頑張っている。暗闇で誤魔化そうとせず、真っ向勝負な映像構成は、とても良かったです。予算をたくさんもらいながら、この映画のようにちゃんと作っている作品って決して多い訳ではありませんからね。

『盗まれた街』と『ゾンビ』を合体させたアイデアは、とても良かったです。似たような作品に『人間まがい』『スナッチャーズ・フィーバー 喰われた町』がありましたが、どちらかというと、本作の方が映画製作に対する情熱を感じる事ができました。

また、登場キャラクターの退場する順番にビックリしてしまった。「え、ここで、あなた消えちゃうの??」って人が結構いらっしゃいまして、セオリーを覆そうと頑張っている感がありましたね。

あと、ポロリが結構あるよ!



『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』の悪いところ

とはいえ、やっぱりZ級映画。非常に無駄なシーンが多く、退屈な場面の連続に疲れてしまいます。このあたりをもっと上手に処理できていれば、もうちょっと評価が高くなったのではないでしょうか。

また、グロ描写に力が入っています。その描写は、自主製作映画で登場するような演出なので、苦手な人は、とことん苦手なはず。グロ描写に耐性がない人は、スルーした方が賢明です。

さらに、ラストはバッドエンドに近いもので、後味が非常に悪い。そういったラストが嫌いな人も、スルーした方が良いですな。



『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』のまとめ

ホラー映画好きであれば、時間があれば……というか、暇であれば鑑賞してみても良いのでは?って感じの映画。話のネタにはなります。

他の方の感想を読んでいると、評価が真っ二つになっていて、それはそれで面白い。

低予算映画でも大丈夫で、グロでも大丈夫、さらに暇でホラー映画が好きな人であれば、チャレンジしてみてください。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』ネタバレあり感想

これは、もう少し予算を組んで、ぜひセルフリメイクして欲しい。というのも、脳みそを食べるゾンビ<ブレイン・イーター>の正体は、宇宙から飛来したアメーバ状の生物。これが脳内に侵入すると<ブレイン・イーター>に変身するんですね。ただ、その特性をあまり活かす事ができなかったのが残念。もう少し費用があれば、もっと<ブレイン・イーター>が登場したはず。そして、ラストには、オリジナルの<ブレイン・イーター>の体から巨大なアメーバが登場!……ってなってしまったら、完全に『ブロブ』ですな。

まぁ、アイデアは良かったんで、ぜひともセルフリメイク、おねがーします。

あと、ラストはもうちょっとどうにかして欲しかった。主人公がシリアルキラーで捕まってしまうというラストは良いんですが、頑張って生き残ったんだから、指名手配されていても、捕まることなく逃げる事に成功したってエンディングにして欲しかったなぁ。もし、絶望的な終わり方にするなら、実は<ブレイン・イーター>が他にもいて、自分たちのいた街がすでに手遅れになっていた……っていうものでも良かったのではないかなぁ。なんか、ラストが一番残念な映画でございました。



『ブレイン・デッド 死霊の晩餐』のレビューや評価

最初のゾンビ誕生の場面でこの作品に期待はできないと思ったが、やはり全体的にC級映画だった。グロテスクなシーンを撮りたかったのかどうかはわからないが、玩具であることはばればれの脳が出てきたりで、これはコメディか(?)と思ったぐらいだ。

破綻は少ないがベタな脚本は安心感があるといえば聞こえはいいけど馬鹿さ加減がイマイチ足りなくてテンション高めの俳優陣がちょっと浮いちゃってるのが悲しい。
後せっかく導入部分ででバシバシキメてくれてたサービスカットをそれ以降はまったく封印してしまうのもちょっと考えモノ。もうちょっと見たかったな。

自分も間違えて借りてしまった一人ですが、他のゾンビ映画とは少し違った雰囲気がよかったのもあり、なんだかんだとそれなりに楽しめました。


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