次はお前だ。

今回ご紹介する映画:『吸血鬼ゴケミドロ』(英題「GOKE」「Body-Snatcher GOKE」「Body Snatcher from Hell」)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画




『吸血鬼ゴケミドロ』のあらすじ

羽田を飛び立ったジェット機に、管制塔から通信が入る。警察にジェット機に爆弾が積載されているという匿名の連絡が入ったというのだ。急ぎ乗客の荷物を確認する副操縦士の杉坂。一方、ジェット機は、まばゆい光を放つ謎の物体と遭遇。接触はしなかったものの、なぜか計器が故障し、とある山中に不時着してしまう。

奇跡的に生き残った乗員と乗客の中には殺し屋である寺岡の姿があった。寺岡は客室乗務員の朝倉を人質にとり、ジェット機の不時着現場から逃走を図る。ところが、その途中、寺岡と朝倉は岩陰にひっそりと着陸しているUFOを発見。なぜか吸い込まれるように、寺岡はふらふらとUFOの中に入っていく。その光景を食い入るように見つめる朝倉は、次の瞬間、信じがたい光景を目の当たりにする。なんとUFOの中から、液状の生命体が現れたのだ。さらに、寺岡の額がひとりでにぱっくりと縦に割れ、その生命体が額の傷から寺岡の中に侵入を果たす。あまりにもおぞましい光景を目撃してしまい、朝倉はその場で気を失うのだった。

寺岡に寄生した生命体は、次々と残りの生存者たちを襲い始める。彼らは無事に生き残る事ができるのだろうか。




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1968年に製作され公開された松竹製作の怪奇映画『吸血鬼ゴケミドロ』。怪奇特撮映画シリーズの第一弾だそうで、わたしは今回初めて観賞しました。この時代の怪奇映画は、前々から見たいと思っていながらも、なかなか観賞する機会がなかったので、新鮮な気持ちで観賞する事ができました。

正直、昔の映画だし、あまり期待しないで観たんですが、いやはや、すごい映画でした。

今回は『吸血鬼ゴケミドロ』の感想を書いていくんだぜ?



今回利用した動画配信サービス

Netflix ネットフリックス


『吸血鬼ゴケミドロ』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:佐藤 肇
脚本:高久 進、小林久三
製作:猪股 堯
撮影:平瀬静雄
照明:青木辰夫
美術:芳野尹孝
録音:中村 寛
調音:松本隆司
編集:寺田昭光
音楽:菊池俊輔

キャスト
杉坂 英:吉田輝雄
朝倉かずみ:佐藤友美
真野剛造:北村英三
佐賀敏夫:高橋昌也
ニール:キャッシイ・ホーラン
寺岡博文:高 英男
百武:加藤和夫
徳安法子:楠 侑子
松宮:山本紀彦
徳安:金子信雄
機長:西本祐行



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『吸血鬼ゴケミドロ』の感想

グロい!気持ち悪い!!面白い!!!1968年に製作されたとは思えないほどのクオリティーの高さ。まさに和製『SF/ボディ・スナッチャー』ともいうべき作品です。

良い意味で、アメリカでいうところのB級映画のようなストーリーで、一体どうなってしまうのか、ハラハラドキドキしながら観賞する事ができました。



『吸血鬼ゴケミドロ』の良いところ

昔の作品なのですが、一周回って、今風の映画になっていてユニークです。というのも、タイトルから考えると吸血鬼が次々と人を襲っていく映画かな?ってなるんですが、実はクリーチャーであるゴケミドロはそれほど登場せず、人のエゴに焦点を当てた人間ドラマとなっています。このエゴの描写がかなりエグい。主人公含めて、登場人物全員にイライラしてしまうほど、この人間ドラマはよく出来ています。本当にエゴむき出しで凄まじいですよ。

また、特撮はチープなものの、チープであるからこそ、すごく気持ち悪い。寺岡の額がぱっくりと唐突に割れてしまうシーンは、予想だにしていなかったので、「ええっ!?」って声をあげてしまいました。かなりグロいですよ、この場面は。

上映時間も84分と非常に見やすい長さになっていて、トータルで非常にハイクオリティーなホラー邦画でした。



『吸血鬼ゴケミドロ』の悪いところ

時代を反映しているためと、短い時間で物語を進行しないといけないため、かなり強引な展開になっている点は否めません。また、今見ると、安易にUFOの存在とストーリーをリンクさせているので、そこを受け入れないと、面白くないでしょうね。

古い映画を観賞するときは、特撮含め、このあたりを頭に入れておかないと、映画を楽しめないので、注意が必要です。



『吸血鬼ゴケミドロ』のまとめ

今リメイクしたら、相当、怖くて気持ち悪い映画になるんじゃないかな?ぜひともリメイクして欲しいです。でも、リメイクしてしまうと『遊星からの物体X ファーストコンタクト』みたいになっちゃうかもしれないですね。それは勘弁でございますが。

邦画に嫌悪感がなければ、ぜひとも、一度観賞してみてください。怪奇映画シリーズ、他の作品も色々視聴してみようと思います。




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『吸血鬼ゴケミドロ』ネタバレあり感想

生き残った杉坂と朝倉が道路に出ると、なんと車の中で血を吸われて息絶えている人の姿が!という、ラストですごい展開を見せる本作。このあたりは、本当に『SF/ボディ・スナッチャー』を彷彿とさせる展開です。この結末を持ってくるなんて、当時の映画製作陣は、どれだけ野心的だったのだろうか。

特撮映画としては松竹はそれほど有名ではありません。東宝の独壇場で、次いで大映や日活、東映と続き、その後に松竹は特撮映画の製作に着手しています。そのため、他の作品にはないアイデアをふんだんに取り入れ、結果、本作はかなり異色の映画に仕上がっています。

古い映画なので、現代の作品ほど、整合性を重視していない作りになっています。そのため、今風の考えだけで観賞すると失敗してしまいます。その点がすごく残念だし、悔しい。ぜひ、当時の精神を引き継ぎ、リメイクして欲しいなぁ。

日本でも、すごいSFホラー映画があるんじゃないか!



『吸血鬼ゴケミドロ』のレビューや評価

「マタンゴ」と並び称されているようだが、映画としての出来は天と地の違いほどある。なんとも言えない安物の特撮技術と怪談のような音響効果は、昭和の真面目に映画を作っていた時代を思い起こさせるが、間延びしたストーリー展開は少々いただけない。

日本の怪談に見るおどろおどろしさをSFに持ってきた感じの作品。CGのない作品ですが、それだけにじわじわ来るものがあります。

日本人の映画製作者達が、こんなもの凄いホラーSFを、マジに製作していたなんて…。
「男はつらいよ」とか撮っていた会社が?しかも、60年代に?
ある意味では、カーペンターの「遊星からの物体X」を遥かに超える恐ろしさを兼ね備えた作品です。


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