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<彼ら>は、なぜ、わたしたちの前に現れたのだろう?


今回ご紹介する映画:『メッセージ』
原題:『ARRIVAL』
原作:テッド・チャン『あなたの人生の物語』
製作:2016年アメリカ
日本公開日:2017年5月19日
上映時間:1時間56分
オススメ度:★★★★★(五つ星!)



予告編動画




『メッセージ』のあらすじ

ある日、世界各地で突如、巨大な球体型の宇宙船が現れ、人類はパニックに陥る。娘を病気で亡くした言語学者のルイーズの元に、宇宙船に関して指揮をとっているウェバー大佐が訪れる。軍は宇宙船の中にいる<彼ら>と接触しているものの、会話が成立せず、混乱しているのだという。ルイーズは<彼ら>の言葉の解読を依頼され、現地へと赴く。そこには、数学者のイアン・ドネリーも軍に呼ばれていた。

<彼ら>との音による会話は不可能であると早々に判断したルイーズは、自分のやり方を支持してくれるイアンとともに、文字による対話を試みるのだった。




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劇場公開前から話題になっていたSF映画『メッセージ』。監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは、今年公開の『ブレードランナー2049』でもメガホンをとっている、大注目の方ですね。

本作に登場する宇宙船が、お菓子のばかうけに似ているという事で、まさかのコラボレーションも実現した事でも話題になった『メッセージ』。

先日、映画館へ観に行ってきました。という事で、今回は『メッセージ』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した映画館

TOHOシネマズ なんば 別館



『メッセージ』のスタッフとキャスト

監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
脚本:エリック・ハイセラー
原作:テッド・チャン
撮影監督:ブラッドフォード・ヤング
プロダクションデザイン:パトリス・ヴァーメット
音楽:ヨハン・ヨハンソン

出演者
ルイーズ・バンクス:エイミー・アダムス
イアン・ドネリー:ジェレミー・レナー
ウェバー大佐:フォレスト・ウィテカー
ハルペーン:マイケル・スタールバーグ




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『メッセージ』の感想

正直なところ、それほど期待しておりませんでした。それなりに面白いだろうとは思っていたんです。

しかし。

完全に打ちのめされてしまいました。なんなんですか、この映画!?

好き嫌いがはっきりと分かれてしまう映画なので、簡単にオススメできないのが残念なのですが、非常にクオリティーの高い映画でございました。この映画は、シナリオの完成度の高さと演出のセンス、出演者の演技が全てカッチリとハマって、とてつもないものに仕上がっております。

個人的には、大好き。面白かった。もう一度、映画館へ足を運んでもいいくらいです。本当に素晴らしい映画でした。




『メッセージ』の良いところ

対話・会話がメイン
突然、地球に謎の物体が出現。中にはエイリアンも存在している。この事から、よくある侵略ものを想像しそうになりますが、本作は安易にその方向へは向かいません。本作では対話する事が中心となっています。

主人公のルイーズは平和的なファーストコンタクトを望んでいて、だからこそ、言語を理解し、会話を成立させようと奮闘します。それとは対照的なのは、劇中に登場する軍人やCIA。彼らは外宇宙からやってきた存在に対し、人類史という定規でしか、その存在をはかれないんですよね。そのため、ルイーズとは対立してしまいます。そもそも地球の外からやってきた、わたしたちとは違う歴史を歩んでいるはずの知的生命体に対し、自分たちの方が優れているといわんばかりの彼らの態度には呆れてしまいます。彼らの存在のおかげで、本作で描写したかったであろう対話というテーマが、より一層、際立って見えるという効果がありました。

平和。本作では繰り返し、文字の解読を通じて、この主題が観客に提示されていきます。今、この時代に、このようなテーマの作品が発表された事は、なにか、すごい意味のある事のように思います。

ところで、外宇宙からの生命体との対話をおこなおうとする作品に、『劇場版 機動戦士ガンダムOO- A wakening of the Trailblazer-』があります。TVシリーズで繰り返し語られていた「来るべき対話」をテーマにした作品で、正直、ガンダムでやる事ではないだろうという気持ちがある一方、個人的にはSF映画としては、かなりクオリティーの高い映画だと感じました。言葉の通じない相手に戦う事でしか、自分たちを表現できない人類に対し、主人公の刹那は金属生命体との対話をおこなうべく奮闘します。『メッセージ』は、なんだか、この映画と重なる点が多いような気がしました。



音楽が印象的
本作では、音楽が独特でした。すごく神秘的なもので、観客を不安にさせる一方で、なんともいえない不思議な心持ちにしてくれる、そんなBGMが流れてきました。普段、あまりオリジナル・サウンドトラックって興味ないんですが、本作のサントラがあるのであれば、ちょっと入手したいです。特にエンディングテーマがお気に入り。壮大でありながらも、なんだか可愛くて、前向きになれる、そんな音楽になっています。


映像と演出が素晴らしい
さすが『ブレードランナー』の続編に抜擢されるだけの事はあります。映像はとても美しく、ついつい魅入ってしまいます。そして、演出。派手な感じになりがちな題材を、すごく抑えた演出にこだわって、物語を描写しています。本当に地味。物語そのものは、割と起伏の激しいものなのですが、それに反して、映像はとても地味でございます。だからといって、テーマを押し付けようとするような作品ではありません。サラリとテーマを提示して、さらにエンターテインメントとして映画を仕上げております。いやぁ、本当に良い映画です。



『メッセージ』の悪いところ

知っていると面白く感じない映画
何を知っていると面白く感じる事ができないかというと、言語についてです。わたしは、言語に関して、ほとんど知識がなかったので、本作で語られる言語解読に関する手順や、なぜその言葉を相手に聞く必要があるのかなどの解説、すごく面白く鑑賞する事ができました。ルイーズが劇中で、プリントアウトした<彼ら>の文字に定規を使って印を入れていたりするなど、その作業は、遺跡発掘に似ているなぁと感じました。

「あなた方は、なんの目的があってここにきたのか?」という単純な質問をしたいだけなのですが、この質問をするためには、質問する相手の概念や思考を理解する必要があるなんて、言われてみれば、確かにそうなんですが、なるほどって感心しました。「あなた」という概念があるのであれば、「じぶん」という概念が当然あるし、「じぶん」という思考があるのであれば、「なまえ」がある。このあたりは、こういう知識があると、「だからなに?」って感じてしまい、面白くないでしょうね。そういう意味では『インターステラー』という作品と似ているような気がします。



派手さはないよ
派手な演出は全くないため、それこそ『インディペンデンス・デイ』のような作品を期待すると大失敗します。それは本作の意図するストーリーではないからです。<平和>という願いこそが、本作に込められたメッセージのような気がします。地味な映画は苦手な人には、オススメできない作品です。



『メッセージ』のまとめ

心にぐっとくる、素晴らしい映画でした。とはいえ、エンタメ映画ではあるものの、かなりクセのある映画ですので、オススメしにくいというのがあります。抑えめな演出の作品でも十分楽しめるという人であれば、鑑賞してみてはいかがでしょうか。



↓謎のコラボが実現した、「ばかうけ」版『メッセージ』ポスター↓
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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『メッセージ』ネタバレあり感想

「言語を理解すると、その言語を使用している者の思考が身につく」。言葉は違うと思いますが、そのような事が劇中で言及されています。そして、これが、おそらく本作の根底にあるテーマなのだろうと。

<彼ら>―ヘプタポッドたちの文字を理解し始めたルイーズは、時間という概念がなくなりはじめ、未来がまるで、過去のようにとらえる事ができるようになる。こんなどんでん返しがあるなんて、夢にも思いませんでした。そして、同時にルイーズの悲しい物語が、まだ訪れていないという絶望を観客は味わう事になります。

それでも、ヘプタポッドとの平和的な交渉を実現したルイーズは、その未来を受け入れます。ものすごい力強さを感じましたし、とても前向きで素敵な終わり方だとも感じました。人によっては、完全にバッドエンドな訳ですが、未来の家族との思い出は辛いものばかりではないのです。だからこそ、ルイーズは、最後に決断したのだと思います。

トランプ大統領が戦争を起して、自国の利益を作り出そうと考えているような気がしてならない、今日このごろ。世界各地では憎しみの連鎖が果てなく連なる一方。そんなタイミングで、平和を高らかに謳う本作が公開されたのは、やっぱり、何か意味のある事のように思えてなりません。




『メッセージ』のレビューや評価

映像の見せ方と説明の少なさで時間をわかりにくくしているが、実験的な演出としては評価できるが、内容はわりと普通。

訳し方もいつも抄訳されているので、英語のニュアンスとか肝心な内容が抜けている所が良くあるので・残念ながら日本人には難しいかな。だけど良い映画だと思います。かなり今の世界状況・向かっている方向・このままで良いのかと考えさせられました。是非英語の勉強だと思って観てもらいたいです。

謎めいたSF作品の中では とても良かったと思います!個人的には。 少し???みたいな部分もありますが、誠実さが伝わってくる感じです ジワジワと。


YAHOO!JAPAN映画『メッセージ』