今明かされる<アポロ計画>の真実。

今回ご紹介する映画:『アポロ18』(原題「Apollo 18」)
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)


予告編動画




『アポロ18』のあらすじ

1969年。人類が初めて月面に足を踏み入れて以降、6回にも及んだ<アポロ計画>。このプロジェクトの終わりが発表されたのは、あまりにも突然であった。

そして21世紀。インターネット上に、<アポロ計画>に関する極秘映像が、ひっそりとアップされていた。映画製作に携わる人々が集まり、この極秘映像を編集し、映像作品として発表したのが本作『アポロ18』である。

極秘映像には、表向きでは中止されたはずのアポロ18号に関する映像情報が収録されており、さらに、アポロ18号に乗船した宇宙飛行士たちが月面で体験した壮絶な事実が収められていた。




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ムービープラスというチャンネルでラスト近辺だけ鑑賞した事があった『アポロ18』。雰囲気が好みだったので、気になっていたものの、DVDをレンタルするまでには至らずといった感じでした。

今回Netflixで配信されていたので、これ幸いと早速視聴してみました。

Z級映画と思っていた本作は、驚くべき事に、角川が配給していて、割と大きめの規模で映画館で上映していたようです。その割には、わたしは全く知りませんでしたけど。通常なら、単館上映クラスの作品だし、せいぜいハピネットさんあたりじゃないですかね、配給元も。角川クラスが、この類の作品に手を出しちゃダメですぜ。

という訳で、今回は、案の定、評価が低い映画『アポロ18』の感想を書いていくんだぜ?



『アポロ18』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:ゴンサーロ・ロペス=ガイェゴ
脚本:ブライアン・ミラー

出演者
ウォーレン・クリスティー
ロイド・オーウェン
ライアン・ロビンズ




アポロ18 (字幕版)
using あまらく



『アポロ18』の感想

POV形式で撮影されている作品。ポイントオブビュー作品が好きな人であれば、それなりに楽しめる作品となっています。

個人的には、そこはかとなく漂う不気味な雰囲気がツボでした。割と好きな映画です。



『アポロ18』の良いところ

エンディングクレジットまで、ファウンドフッテージを意識して作られている点に好感が持てる作品でした。

不気味な雰囲気だけでストーリーを見せる事に徹底しているので、雰囲気だけで映画を鑑賞できる人なら、楽しめる映画になっています。



『アポロ18』の悪いところ

先ほど、ファウンドフッテージを意識して作っていると書いたのですが、じゃあ、そのあたりが作品に反映しているのかと問われると、「No!」と答えねばなりません。そもそも、この映像自体、誰が何のためにリークしたのか、わからないんですね。リークされた映像を見つけた人は他にもきっといるし、大騒ぎにならないどころか、映像作品である『アポロ18』がちゃんと完成してしまっている。この一番大事な土台が、一番適当というのが、ファウンドフッテージ作品においては致命的なのです。

普通の映画ならスルーできるんですが、リアルとフェイクを混える事で不気味さや恐怖、不安を煽るファウンドフッテージではスルーできません。ちょくちょく「なんで、ここにカメラがあるのか?」と首を傾げてしまうシーンはありますが、それらは、ある程度スルーできちゃうんですよね。それよりも、この「リークした目的」の方が、よっぽど不可思議で気になります。

また、ファウンドフッテージ作品の宿命で、真相は、はっきりしません。ですので、説明プリーズな人には、不向きな映画でございます。



『アポロ18』のまとめ

そうは言っても、それなりに面白いし、ハラハラドキドキできちゃう作品。決して、悪い作品ではありません。けれど、脚本の粗さが目立ってしまうため、評価が極端に分かれてしまうという、勿体無い映画でございました。

SF大好きっ子には物足りない作品ではあるけれど、B級映画・Z級映画好きなら、それなりに楽しめる映画です。




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『アポロ18』ネタバレあり感想

はっきりと登場しないエイリアン。ちゃんと映さないという点はよかったですね。そうする事で、ラストに宇宙飛行士のヘルメットの中で蠢く蜘蛛型のエイリアンの気持ち悪さが強調されているし、ソ連のロケットに乗って脱出を図ろうとする際、宙に浮かんでくる石によって演出される絶望感は、なかなかに素晴らしいものでした。

一方で、この演出に関しては、好き嫌いが分かれてしまう演出法でもあります。評価が低いのは、このあたりに原因があるかもしれません。わたしは好きなんですけどね。観る人の映画の趣味が、思い切り影響してしまう部分です。

さて、映像をリークした目的がわからないと書きましたけど、もう一点、不可解な点があります。それは「この映像をどうやって回収したのか?」。乗組員は全員死亡しているため、実は撮影データを全て受信していた、というのがしっくりくるんですが、それでは説明できないのが、ソ連の件です。ソ連の宇宙船にもカメラが備え付けられており、撮影されているんですね。謎が謎を呼ぶ。。。

そこで、ふと、アメリカとソ連は、月面の生命体に関して共同でなんらかの計画を進めていたのではないか?と思いました。この時代、アメリカとソ連が手を組むなんて事は天地がひっくり返ってもあり得ない事だと思いますが、ソ連の宇宙飛行士たちも、実験体として送り込まれたのではないか?とか、勝手に思いました。ソ連からの送られてきたデータを実証するためにアメリカも宇宙飛行士を実験体として送り込んだとしたら。。。

なんて、勝手な妄想が膨らんできます。ファウンドフッテージの良いところは、鑑賞した人によって、何通りもの解釈が可能であるという点ですね。政府陰謀説みたいなものが好きな人こそ、もしかしたら、この映画、楽しめるかもしれませぬ。



『アポロ18』のレビューや評価

ラストがくぅーーーーってなる宇宙モン。
B級にしてはCG使うの上手いし、個性的な俳優が揃っている。
これの俳優は有名人じゃないけど、全体的に描きがいい。

所詮、フェイクはフェイク。

もう少しエイリアンをはっきり見せてエイリアンとの遭遇を表現してほしかった。


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