狂った世界から脱出しろ!

今回ご紹介する映画:『デッド・ウォーカー』(原題「ANGER OF THE DEAD」)
オススメ度:★☆☆☆☆(一つ星)


予告編動画



『デッド・ウォーカー』のあらすじ

街で起きたデモ隊鎮圧のため警察が動くという事態。そんな中、デモ隊の一部で死者が出るというニュースが流れるが、その後、信じられない一報が。それは死者がデモを引き起こしているというものだった。仕事に出ている夫から「絶対に外へ出るな。誰も家に入れるな」と電話で連絡があり、その後、夫と連絡を取ることができなくなったアリスは事態を把握できないまま、呆然としていた。その隙に部屋に何者かが侵入。娘が餌食となってしまう。命からがら逃げたアリスはスティーブンという男性と出会い、行動をともにする。

そして4ヶ月の月日が流れた。

途中、ピーターという男性と彼の妹に出会い、合流したアリスたち。安全な場所を作り生活していたが、ゾンビたちが襲いかかってきて避難場所が破壊されてしまう。その時にピーターの妹が感染。ゾンビになる前に、ピーターは妹に引き金を引くのであった。

ある日、道路に置き捨てられていた車のラジオから「安全な島へ向かうフェリーが出港する」という放送が流れる。その放送に希望を見出すアリスだったが、「もし罠だったら?」と信ぴょう性を疑問視するピーターの意見に賛同するスティーブン。結局、港へ向かう選択をしなかった一行であったが、次の日、目を覚ましたスティーブンは、ピーターがいない事に気づくのだった。



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タイトルだけをみてTSUTAYAディスカスの予約リストに放り込んだ映画『デッド・ウォーカー』。なんかタイトルがZ級ではあるものの、ある程度、楽しめるのでは?と密かな期待を胸に、DVDを鑑賞しました。

アメリカ映画だと思っていたのですが、イタリア映画でございます。さらに、悪名高いウーヴェ・ボル監督が製作に参加している本作。もし、事前に、この情報があれば、絶対にレンタルしなかったんですけどね。。。やっちまった。

という事で、今回は『デッド・ウォーカー』の感想を書いていくんだぜ?



『デッド・ウォーカー』のスタッフとキャスト

監督:フランチェスコ・ピコーネ
製作:ウーヴェ・ボル
出演者:ロベルタ・スパルタ、アーロン・スティールストラ、マリウス・ビザウ、マイケル・シーガル、デジレ・ジョルゲッティ、他



デッド・ウォーカー(字幕版)
using あまらく


『デッド・ウォーカー』の感想

もう酷いとしか言いようがない映画。ゾンビ映画って、よほどの事がない限りは、ある程度、鑑賞できる題材なんですが、これは途中で挫折しかけました。

ゾンビが大量に出てくる訳でもないし、人間ドラマを楽しめるほど、登場キャラクターの掘り下げもないので、どこをどう楽しめば良いのか、全くわからない映画。

色々と説明を端折っている割に、展開はスピーディーでもない。ほんと、誰にもオススメできない作品でございました。

ゾンビ映画はとりあえず見ているって人くらいじゃないでしょうか、チェックしてみても良いのは。早送りでの鑑賞になるかもしれないですけどね。


『デッド・ウォーカー』の良いところ

ゾンビが悪魔みたいな顔なのが、まぁ、良かったですかね。この描写に意味があるのかなぁとか思ったんですが、特に意味はないようです。

あと、男性陣には朗報。ポロリがあります。でも、ポロリシーンは多くありませんけどね。


『デッド・ウォーカー』の悪いところ

とにかく説明がなさすぎて、鑑賞していても、全く訳がわからないという状況。ファーストシーンでアリスという長髪の主人公が登場しますが、クレジットの後に4カ月後とテロップが出て、いきなり短髪の女性が現れて、監禁されているんですね。顔が違うけど、てっきりこの女性がアリスだと思ったんですよ。すぐにアリスが出てこないし、あたかも、アリスとこの短髪の女性が同一人物であるかのように物語が進行するし。ところが、いきなり場面転換で、アリスが登場。最初に比べると、ちょっとワイルドになった感じ。じゃあ、さっき、延々と見せられた女性は誰だよ?って話で、ほぼ説明がない状態で、ふたつの物語が同時進行します。

これで、色々な事が明らかになるなら、まだマシなんですが、色々な事が曖昧なまま、生存者の日常が延々と描写されるという、緊張感の欠片もないシーンが続きます。スピード感もないし、全体にぼんやりとしたものになっていて、かなり退屈でした。

これ、監督自身、何をやりたかったのか、わからないまま、脚本を書いて、撮影に入ったんじゃないかと思うんですよね。というのも、すべての要素が結局、最後まで噛み合わないまま、終わっちゃうんです。ゾンビもので何ができるのか、考える時間がないまま、思いつくまま、エピソードをなんとなく繋げたんじゃないのか?っていう印象が残りましたね。


『デッド・ウォーカー』のまとめ

鑑賞することが、もはや罰ゲームであるかのような作品。よほど鑑賞する映画に困っていない限りは、スルーした方が良いですな。これなら正直『悪魔の毒々ゾンビーズ 蘇る死霊伝説』の方が面白いですよ。

ってな訳で、まぁ、オススメは致しませぬ。くれぐれも鑑賞する際はお気をつけくださいまし。



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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『デッド・ウォーカー』ネタバレあり感想

キーとなる監禁されている女性は、結局、なんだったのか。なぜ、説明を放棄したのか、本当に理解できません。これは、着地点を考えないで「ウィルスに耐性のある人物」って設定、面白そうじゃね??みたいなノリで付け加えただけなんでしょうね。連れ帰ったから、てっきり感染したスティーブンが助かるのかと思いきや、スティーブンは、彼女を追跡する避難所のリーダーに首元をかっ切られるという信じられない結末を迎えてしまいます。ゾンビにもならないし、一矢報いる事もなし。なんのために合流したのか。いや、そもそも、どうして登場させた??

一番納得できないのは、ラストです。完全なるバッドエンド。しかも、かなり後味の悪いものです。結局、たった一人で港に到着したけど、船はない。背後にはゾンビがいて、死ぬのを覚悟するアリス。ここで終わっておけば、まだマシだったのに、エンドタイトルが登場した後に、ゾンビが何者かに狙撃され絶命。助かったのかと思いきや、放送を流していたと思われる一団が現れ、アリスは彼らに拉致されるという終わり方。しかも、拉致描写前で、武装していた男がアリスを見て下衆な笑みを浮かべていた事から、これからアリスに対して行われる仕打ちは、かなり過酷なものであると想像できます。

一番怖いのはゾンビではなく人なんだよって事を言いたいなら、ラストに至るまでに、十分描写できたはず。ラストでいきなり訳のわからない生存者集団を登場させ、主人公を誘拐するというエンディングは頂けません。面白くない上に、かなり悪趣味な映画でもあります。

ほんと、なんで製作されたのか、首をかしげまくる映画でございました。


『デッド・ウォーカー』のレビューや評価

あまりにも面白くなくて、途中で切りました。

子供と旦那を失った主人公とその仲間たちの逃避行と何が何やらよくわからない実験をされている女性のお話が平行に進むのだが、終盤それが交わったところで何が産み出されるわけでもない。細かい部分の説明もない。
観ているこちらもよくわからないのでストーリーもまとめられない。

ぱっと思いついたイメージを2~3個に絞り、全くまとめないままそのままスクリーンにグイグイと押し込んだかのよう。
全編通してそのスタイルにブレがないところを見るに、作った側は多分出来栄えに満足しているんじゃないか。