この結末は誰にも予測できない。


今回ご紹介する映画:『ある優しき殺人者の記録』
英題:『A RECORD OF SWEET MURDER』
製作:2014年日本・韓国
上映時間:1時間26分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)



予告編動画



『ある優しき殺人者の記録』のあらすじ

某日。ジャーナリストのキム・ソヨンは、友人である日本人カメラマンの田代とともに、ある廃屋マンションの近くにやってきていた。実は、数日前に施設から逃げ出し、殺戮をおこなったパク・サンジュンから、ソヨンの元に電話がかかってきたのだ。ソヨンとサンジュンは幼馴染で、サンジュンは偶然ある雑誌の記事を見て、ソヨンへコンタクトをおこなったのだった。

彼の真意を探るため、ソヨンと田代は警察へ通報せず、サンジュンに指定された場所を訪れたのだった。サンジュンから再び連絡が入り、二人は廃屋マンションへ侵入。ある一室の前にやってくると、サンジュンが現れ、彼らに「これから起こる全ての出来事を記録して欲しい」と頼む。一体、サンジュンは、何をしようというのだろうか?




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気になっていたのですが、なかなか視聴しなかった映画が、この『ある優しき殺人者の記録』です。白石晃士の本を読んで、かなり気になっていたんですが、ようやく重い腰をあげて、鑑賞してみましたよ。

日本と韓国の合作で、全編韓国ロケを敢行した本作。韓国で撮影しているため、なんともいえない空気感がでていて、ただならぬ雰囲気に包まれている映画です。

という事で、今回は『ある優しき殺人者の記録』の感想を書いていくんだぜ?




今回利用した動画配信サービス





『ある優しき殺人者の記録』のスタッフとキャスト

監督・脚本・撮影・出演:白石晃士
製作総指揮:杉原晃史、イ・ウンギョン
撮影:キム・ムンピョ

出演者
パク・サンジュン:ヨン・ジェウク
キム・ソヨン:キム・コッビ
田代正嗣:白石晃士
凌太:米村亮太
ツカサ:葵つかさ




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『ある優しき殺人者の記録』の感想

まぁ、なんといえばいいのか、感想を書くのに困る映画ですね。個人的には、とても面白かったのですが、内容が内容であるだけに、ちょいオススメしにくい作品ではあります。

全編POV方式で撮影され、モキュメンタリーとして製作されているため、説明などが必要最低限しか観客に提示されていません。そのため、本作は、いくらでも深読みする事ができる映画に仕上がっています。映画の趣味がマッチしている友達同士で、それぞれの解釈をはなしても面白いかな。

ホラーというよりは、人間ドラマという方がしっくりくる作品で、ホラー映画を期待すると、かなり肩透かし食らいます。




『ある優しき殺人者の記録』の良いところ

ワンシチュエーションで目まぐるしくストーリーが展開する、日本では珍しく、クオリティーの高いモキュメンタリー作品です。アメリカ映画でなら発表されてもおかしくない内容なんですが、それが日本と韓国合作で製作されたというのは、とてもユニークに感じました。本作の発表後、モキュメンタリー映画のクオリティーがあがってもおかしくないのに、依然として、面白くもない作品が量産されている事に、ガッカリもしましたね。

白石晃士監督作品ならではの展開で、モキュメンタリーであるにも関わらず、映画のような展開が畳み掛けられ、観客を飽きさせないように工夫されています。白石監督の映画が風変わりなのは、この点でしょうね。モキュメンタリーであれば、できるだけリアルに拘るのですが、白石監督は、そのあたり、結構あいまいなんですよね。だから、クセがあって、一度ハマってしまうと逃げられないという魅力があります。

わたしは知らなかったのですが、葵つかさという女優さん、セクシー女優さんなんですね。そのため、お色気シーンも用意されています。くれぐれも女性や家族と一緒に見ないようにね!ストーリーが皆で見るような内容ではないから心配いらないかもだけどね!




『ある優しき殺人者の記録』の悪いところ

本編は、サンジュンが行うバイオレンスや彼の言動だけで構成されています、基本的に。ですので、バイオレンス描写が苦手な人には不向きです。人によっては、理由なき暴力に映る訳で、ここをスルーして映画を鑑賞できるか否かで、本作の評価が分かれてしまうのではないでしょうか。

ホラー映画といっても、どちらかというと、スラッシャームービーのような作り方になっているので、視覚的に痛い描写がNGの人は要注意の映画です。




『ある優しき殺人者の記録』のまとめ

最後まで見終えた時、この作品の伝えたかったのは、一体なんだったのか、考え込んでしまいました。なんとも心に妙に残る映画。最後の最後でタイトルの「優しき殺人者」の言葉に重みが付随されたようで、秀逸な映画でございましたな。

ストーリー展開と映像描写が独特なので、見る人を選ぶ映画。そのため、おすすめ度を三ツ星にしていますが、ほぼ四つ星です。白石晃士作品が好きであれば、一度、チャレンジしてみてください。




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↓ここからネタバレあり。注意!↓





『ある優しき殺人者の記録』ネタバレあり感想

ラストにどのようになるのか、かなりビクビクしながら鑑賞しておりましたが、最後に邪神のような黒い触手が登場し、「あ、これはバッドエンドか??」と思いきや、世界がリセットされたのか、それとも新しい平行世界が誕生したのか、わからないですが、幼いころに亡くなってしまった幼馴染の女の子が生きる世界に変換されるエンディングは、とても良かった。サンジュンが、あれだけ頑張ったのに、だれも救われないエンディングはあり得ないです。ですので、このラストはとても良かった。最後の3人の幸せそうな表情を見て、すごく安心しましたね。

ひとつだけ気になったのは、日本人3人は、ちゃんと生きているのかな?って事。このあたりも最後に登場しておけば、もっと良かったんですけどねぇ。

なにはともあれ、意外と面白かった映画でした。




『ある優しき殺人者の記録』のレビューや評価

最初はものすごく引き込まれましたが、日本人登場からグダグダ。
ラストは自分は面白いと思いましたが…
後もう少しで良作になりそうな、そんな感じがしました。
オススメはしません。

良くも悪くも白石監督節は健在。前半最高、後半ぶっ飛びすぎ。

タイトルの『ある優しき殺人者の記録』の、特に『優しき』という言葉が秀逸な作品で十分見応えがあったとしておこう。


YAHOO!JAPAN映画『ある優しき殺人者の記録