今回ご紹介する映画:『フィフス・ウェイブ』(原題:THE 5TH WAVE)
オススメ度:★★★★☆(四つ星!)


予告編動画



『フィフス・ウェイブ』のあらすじ

人知を超えた知能を誇る生命体アザーズが、地球を4度にわたって攻撃し世界人口の99パーセントが死滅。そんな荒廃した世界で、女子高生キャシー(クロエ・グレース・モレッツ)は離れ離れになった弟の行方を追っていた。アザーズが人間の内部に侵入できるために他人を一切信用できないという状況下で、彼女は一人の男性と出くわす。彼をアザーズではないかと疑いながらも惹(ひ)かれるキャシー。弟が連れ去られた可能性のある基地に二人で向かうが、アザーズによる第5の攻撃が始まろうとしていた。by シネマトゥデイ


公式ホームページ:http://www.5thwave.jp/site/


スポンサーリンク



映画館で大きなポスターを見て「お、面白そうやな」と思っていて気になっていた映画『フィフス・ウェイブ』。日本でいうところのライトノベルが原作になっている軽めのSF映画ですね。予告編ではスケールが大きいわりには、上映館がちょっと少ない上に3Dや4DX、IMAX上映がなく、中高生でも鑑賞できる内容なのに、吹き替え版はなく、字幕版しかないという、ちょっと不思議な形態で4月23日より公開しています。

鑑賞してから、なるほど、あまり映画会社は冒険できなかったんだなという印象を抱きました。でも映画は結構3Dを意識して撮影されているので、3D上映だけでもすればよかったのにとも思いましたけれど。

今日は『フィフス・ウェイブ』の感想を<ネタバレなし>で書いていきますよっと。ちなみに『フィフス・ウェイブ』の製作にサム・ライミ版『スパイダーマン』でおなじみのトビー・マグワイアが参加しているのが驚きです。それと「フィフス・ウェーブ」「フィフス・ウエーブ」ではなく『フィフス・ウェイブ』です。


『フィフス・ウェイブ』の概要

リック・ヤンシーのヒット小説を実写化したSFミステリー。知的生命体の襲撃で荒廃した地球で、一人の少女が離れ離れになった弟を捜し出そうとする。監督は、『アリス・クリードの失踪』などのJ・ブレイクソン。『キック・アス』シリーズなどのクロエ・グレース・モレッツがヒロインにふんし、『ジュラシック・ワールド』などのニック・ロビンソン、『完全なるチェックメイト』などのリーヴ・シュレイバーが共演。地球侵略の描写に加え、人間の内側に侵入した知的生命体たちとの心理戦にも手に汗握る。by シネマトゥデイ


『フィフス・ウェイブ』のスタッフとキャスト

スタッフ
監督:J・ブレイクソン
脚本:スザンナ・グラント、アキヴァ・ゴールズマン、ジェフ・ピンクナー
原作:リック・ヤンシー
製作:トビー・マグワイア、グレアム・キング、マシュー・プルーフ、リン・ハリス
製作総指揮:デニス・オサリヴァン、リチャード・ミドルトン、ベン・ワイスブレン
撮影:エンリケ・シャディアック
プロダクションデザイナー:ジョン・ビリントン
編集:ポール・ルベル

キャスト
キャシー・サリヴァン:クロエ・グレース・モレッツ
ベン・パリッシュ:ニック・ロビンソン
エヴァン・ウォーカー:アレックス・ローリンガー:マイカ・モンロー
サム:ザカリー・アーサー
ヴォーシュ陸軍大佐:リーヴ・シュレイバー

ロン・リヴィングストン
マギー・シフ
マリア・ベロ




『フィフス・ウェイブ』のネタバレなし感想

5THwave-01

ネットでの評価は著しく悪いですが、私は普通に楽しめました。見ていると、映画の世界に入り込んだ人は、おそらく楽しめたのではないかなと思います。私は主観的に映画を楽しむタイプなので、最初から最後まで面白かったです。逆に、映画を評価してやろうと、楽しむのではなく分析するタイプ、つまり客観的に鑑賞するタイプには、全くもって不向きな映画となります。

また、これは仕方がないことなんですが、原作がティーンズノベルなんですね。そのため、物語そのものは普通のひねり方はされているものの、予想の範囲内で、途中でオチがわかってしまいます。本格的なSF映画を期待して観に行くと、おそらくがっかり感が半端ではありません。SF好きというよりは、感覚で好き嫌いを分ける生粋の映画好きにしか、ハマらない映画になっています。

個人的には、DVDが発売したら、購入しても良いくらいには楽しめたんですけどね。


『フィフス・ウェイブ』の良いところ

5THwave-03

物語がわかりやすいところ。この映画は、かなり馬鹿正直なストーリー展開をします。その上で、奇をてらう事をしなかったのが、かえって良かったように思います。SF映画だと、変にひねってしまうと、失敗するケースが多いので、冒険をせず、素直な映画にしたのは良かったのではないでしょうか。物語を単純化する事により、ターゲット層を絞り込んだのではないかな?

序盤と終盤はCGをこれでもかっというくらい使い込んで、かなり派手なシーンを見せつけられます。ところが、その他の部分は、キャシーが弟のいる基地へ行くまでのサバイバルになっているわけですね。世界中で「アザーズ」からの侵略が始まっているはずなのに、映画で描かれているのは、ある一人の女の子を通した、ミニマムな非日常です。かなりこじんまりとした作りになっているのですが、なんか懐かしい感じ。昔のSF映画によくあるような、物語展開と演出です。変に風呂敷を広げ続けるのではなく、潔く描写しないという姿勢は良かったです。

あとは、他の人も書いているので、私もあえて触れておきますと。クロエ・グレース・モレッツが良かった。可愛かった。格好良かった。クロエたんを堪能する映画とも言えます。後半に登場する女の子もクールで好きなんですけどね。他のキャスト陣も、若い人も脇の大人たちも、良い味と雰囲気を出していて、とても良かったです。物語は、ありきたりなものではありますが、クロエたんをはじめ、登場する俳優さんの力で、ラストまでグイグイ引っ張っていった映画でした。


『フィフス・ウェイブ』の悪いところ

5THwave-02

予告編が割りと派手な映画なので、アクションメインの映画を期待するとNG。また本格的なSF映画でもありませんから、そういう類の作品だと思って観に行くと失敗しますね。低い評価をつけている人は、そういう映画だと思って観に行った人だったんじゃないかな。全体的には地味な映画です。

世界観や設定に重きを置いている人にも優しくない映画です。『フィフス・ウェイブ』では、謎が説明されていない部分が多く、そのまま終わってしまうのです。提示されていた謎が解明されると思っていたら何もなくてジ・エンドなので、そのあたりを気にする人にも評判は悪そうです。


『フィフス・ウェイブ』のまとめ

一人の女子高生の視点を通して描かれる、エイリアンによる地球侵略ものですので、どちらかというと、クセのある映画になっており、過度な期待は禁物です。ご注意を。

個人的には、三部作の第一章といった印象です。ぜひ続編と完結編を製作して欲しいです。早く続きが観たいよ!原作の小説では、ちゃんと完結しているのかな。原作小説はシリーズものなのか。小説を読んでみたいと思った、クセのある映画が大好物な人には、オススメの映画です。


↓ネタバレあり感想↓

この記事がイイネ!と思ったら下のブログランキングボタンをクリックして頂けると嬉しいです☆

人気ブログランキングへ