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映画好きな四十郎のおっさん999でございます。

今回の記事は、2016年1月16日に公開した記事を再編集したものとなっております。



レジェンダリー版『ゴジラ』の監督であるギャレス・エドワーズが監督・脚本・撮影を手掛けた本作。



この作品が認められた事で『ゴジラ』の監督に抜擢された、才能の持ち主。

本作について、ずっと気になっていたのですが、2016年1月9日に続編である『モンスターズ 新種襲来』が公開されたので、これを機にDVDで鑑賞する事にしました。

そんなわけで、今回は、『モンスターズ 地球外生命体』のネタバレなし感想を書いていきたいと思います。




『モンスターズ 地球外生命体』について

原題:『Monsters』

製作:2010年イギリス

日本公開日:2011年7月23日

上映時間:1時間34分

オススメ度:★★★★☆(四つ星!)




予告編動画





簡単なあらすじ

太陽系に地球外生命体の存在を確認したNASAは、探査機でサンプルを採取した。

しかし、探査機は大気圏突入時、メキシコ上空で大破してしまう。

そして6年後……。

謎の生命体が増殖し、面積の半分が危険地帯となってしまったメキシコで、スクープを狙うカメラマンのコールダーは、怪我をして動けない社長令嬢サマンサを、アメリカ国境付近まで送り届けるという命令を受けたのだった。




本作を視聴できる動画配信サービス

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スタッフ

監督・脚本・撮影:ギャレス・エドワーズ

製作:アラン・ニブロ、ジェームズ・リチャードソン

製作総指揮:ナイジェル・ウィリアムズ、ニック・ラヴ、ルパート・プレストン

音楽:ジョン・ホプキンス




キャラクター:キャスト(日本語吹き替え版声優)

アンドリュー・コールダー:スクート・マクネイリー(平田広明)

サマンサ・ワインデン:ホイットニー・エイブル(甲斐田裕子)







おっさんのネタバレなし感想

この映画は、かなり面白かったです。

個人的にツボな作品なのですが、一方で、人を選ぶ作品で、オススメしにくい映画です。

タイトルは『モンスターズ』」となっていますが、モンスターパニックものではありません。

モンスターが派手に襲来したり、モンスターを退治したりする等の見所は皆無。

よって、そのような映画を楽しみたい方は、『スカイライン 征服』『クローバーフィールド HAKAISHA』の鑑賞をオススメします。







本作の世界では、地球外生命体のDNAサンプルを乗せた探査機がメキシコ上空で大破し、メキシコにモンスター独自の生態系が根付いてしまいます。

メキシコには、すでにモンスターが存在しているのが当たり前である世界観で、物語が進行していくんですね。

この作品は、日常となってしまった非日常にフォーカスした映画となっております。




この映画はウィキペディアによると、設備機材費は1万5千ドル・製作費は50万ドルで製作された低予算映画です。

低予算映画といえば『ブレアウィッチ・プロジェクト』『パラノーマルアクティビティ』『SAW』など、アイデア勝負の作品が一般的です。






では、本作はどうかというと、わかりやすい目新しいアイデアはない感じですね。

この映画のレビューを見ると「アイデアがない」と書かれていたりします。

しかし、モンスターがすでに地球内に存在していて、危うい均衡の中で共存している世界観こそが、この映画のアイデアなのでは?と、個人的には思っております。




本作は、細かなセットや小道具、ロケーションにより、その世界観に徹底的に説得力を与えています。

この世界観の中で繰り広げられるロードムービー的な物語は当然、観客にとっては、非日常であり、かなり刺激的で面白い内容です。

また、その中に主人公とヒロインによる微妙な距離で描かれるラブロマンスも中々興味深いです。




激しい起伏がある映画ではないので、ハマらなければ、すごく眠たい映画になると思います。

ですから、淡々とした内容でも楽しめる方にはオススメです。




ただ、わがままを言うと、モンスターをもう少し見てみたい。

低予算映画なのでモンスターの登場シーンがどうしても夜中に集中。

登場しても一瞬だったりして、結局はっきりと登場するのは、ラストシーンだけです。

ですから、せめてもうワンシーンだけモンスターシーンが欲しいなと思いました。




また、ラブロマンスがありますが、恋愛描写があまりにも唐突なのも気になるところ。

約90分という短い時間で恋愛部分の描写が雑になったのであれば、思い切ってラブロマンスは無くした方が、かえって、すっきりしたかなと思います。




本作は、メッセージ性も結構あって、なかなか侮れないなぁと感じました。

劇中でモンスターが登場しないという事は、すでにモンスターが登場した後の街が舞台となります。

モンスター退治と称してアメリカ軍が、空爆をおこなっていて、街は瓦礫になっています。

その中で生きている人がいたり、空爆での死者の方がモンスターの犠牲者より多かったりするなど、緊急時における世界の対応のあり方について、考えさせられます。

この映画の公開当時は、テロとアメリカ軍の戦いについてのメッセージだったかもしれません。




そして、3.11を体験した、今の日本人が見ると、また違う感じ方があります。

どうにも映画の話ではなく、日本の事と重ねてしまうんですよね。

本来、安全であるとされていた原子力発電所は、人為的なミスにより崩壊し、人の手では制御できないものになってしまったモノ。

土地そのものを封印したものの、結局のところ、みんなの日常に侵食していくソレ。

事故を引き起こし、なすべき対処をしなかった人間たちは、それでも幸せに事故とは関係ないところで事を見下ろしている。

驚くほどに、映画の物語は今の日本の状況に合致していると思います。




製作者サイドがどのようなメッセージを込めたのかを探るのはナンセンスだし、映画を観て何を受け取るかは観客次第。

深読みすればするほど、色々なメッセージが込められていると思います。




また、モンスターを通し、生命の神秘を描いているようにも感じました。

これは、他の方は、あまり感じなかったみたいですが、外宇宙からやってきたモンスターが慣れない地球という環境の中で、必死に適応し生きようとする姿に、何か心を動かされてしまいました。

自然……地球という惑星の大きさを改めて感じました。




口コミレビューや評価

下記サイトで『モンスターズ 地球外生命体』レビューや評価をチェック!

Filmarks

映画.com



今回のネタバレなし感想のまとめ

なんか軽い気持ちで鑑賞したのに、色々なものに打ちのめされてしまった。

でも、その疲労感というか、なんともいえない不思議な気持ちが心地よいですね。

これは、ブルーレイを入手せねば!




という事で、今回は『モンスターズ 地球外生命体』のネタバレなし感想でした。

そんな訳で、今日はこの辺で。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

映画好きな四十郎のおっさん999でした。

それでは、しーゆー!




ネタバレあり感想





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