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子供が消える町に、"それ"は現れる。



今回ご紹介する映画:『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
原題:『IT』
製作:2017年アメリカ
日本公開日:2017年11月3日
上映時間:2時間15分
オススメ度:★★★☆☆(三ツ星)




『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』予告編動画





『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のあらすじ

ある田舎町で奇妙な事件が続発していた。それは児童が行方不明になるというものであった。

吃音の少年ビルの弟は、雨の日に出かけて、そのまま行方知れずとなってしまった。ビルの心には深い後悔が刻まれてしまう。

ほどなくして、ビルとビルの仲間たちは、神出鬼没に現れる謎の存在ペニー・ワイズと遭遇。ペニー・ワイズこそが、子供を誘拐している犯人だと察知したビルは、ペニー・ワイズに戦いを挑むのだった。







遂に11月に公開された『IT』。

わたしは、1990年に映像化されたものを鑑賞した事がありまして、色々と思い出があります。

当時は『IT』をレンタルするために、朝から晩まで、ずっとレンタルビデオショップで待っていました。

おっさんの近所のレンタルショップには、前後編セットがひとつしかなくて、なかなかレンタルできませんでした。

1990年に製作された『IT』は、いわゆるテレビ映画で、日本では、今でいうところのDVDスルー扱いでした。

だからこそ、映画好きしか知らない隠れた傑作として、昨今、紹介されますね。



その1990年版『IT』は、はっきりいって、パーフェクトな出来栄えだったんですよ。

だからこそ、最近まで再映像化の話すらなかったくらい。

しかし、満を持して、ついに映画化する!という事で、オリジナルを越えるアイデアがあるのかな?って、かなり期待しておりました。

一体、どのような感じに仕上げたのか。

今回は『IT』のネタバレなし感想を書いていくんだぜ?

それにしても、なぜ、変な副題を付けたのかしら?




今回利用した映画館

TOHOシネマズなんば



『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のスタッフとキャスト

監督・脚本:アンディ・ムスキエティ
製作:ロイ・リー、ダン・リン、セス・グレアム=スミス、デヴィッド・カッツェンバーグ、バルバラ・ムスキエティ
脚本:チェイス・パーマー、キャリー・フクナガ、ゲイリー・ドーベルマン
原作:スティーヴン・キング
撮影:チョン・ジョンフン
美術:クロード・パレ
編集:ジェイソン・バランタイン
衣装:ジェイニー・ブライアント
音楽:ベンジャミン・ウォルフィッシュ


キャラクター:出演者
ビル・デンブロウ:ジェイデン・リーバハー
ペニーワイズ:ビル・スカルスガルド
リッチー・トージア:フィン・ウォルフハード
ベバリー・マーシュ:ソフィア・リリス
ベン・ハンスコム:ジェレミー・レイ・テイラー
スタンリー・ユーリス:ワイアット・オレフ
マイク・ハンロン:チョーズン・ジェイコブズ
ヘンリー・バワーズ:ニコラス・ハミルトン
ジョージー・デンブロウ:ジャクソン・ロバート・スコット






『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の感想

オリジナル版に比べ、ビジュアル的な怖さのレベルが、グッとあがり、なかなかに怖い映像が楽しめます。

しかしながら、オリジナル版に比べ、心理的なホラー要素がなくなってしまい、結果的に恐怖の度合いは弱くなってしまいました。



おっさんは、スティーブン・キングの本は読みにくくて、本作も読んでいないのですが、オリジナル版はとても良くできていたのに対し、今回の映画はオリジナル版の良かった部分がほぼ消えてしまい、とても残念です。



オリジナル版には及ばないですけど、まぁまぁ面白い作品。

ホラー映画好きなら、チェックしてみても良いのでは?って感じですかね。




『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の良いところ

最初にビックリしたのが、アメリカ映画では割りとタブーになっているはずの子どもに対する残虐なシーンがあるという点。

主人公の弟が襲われるファーストシーンでは、非常にドキドキしました。

かなりぶっこんできたなって印象。



このシーンがあることにより、ペニー・ワイズというキャラクターに対する憎悪が映画の最初であるにも関わらず、MAX状態になったのは、作品としては良かった。

この恐怖の度合いはオリジナル版よりも上ですね。



また、オリジナル版同様に、ジュブナイル的要素もちゃんと存在していて、ちゃんとティーンズ映画としてもきちんと成立しておりました。

『IT』の前編では、この要素がないとお話にならないため、ほっと胸を撫で下ろしました。



『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の悪いところ

オリジナル版が非常に上手くアレンジしていたために、今回の『IT』はストレートに映像化しすぎという印象。

そのため、オリジナル版に比べて面白さが減り、またとても助長に感じてしまった感がどうしても拭えません。

オリジナル版とは違う事をしようとした心意気は良かったですが、若干、空回り気味という感じでしょうか。



また、心理的な恐怖をメインに据えたオリジナル版とは異なり、本作はビジュアル的なホラーをメインに据えているんですね。

確かに視覚的恐怖はオリジナル版よりも上ですし、わかりやすい恐怖ではあります。



しかし、オリジナル版が持っていた独特の不気味さや心地悪さみたいな、ねっとりした嫌な感じが本作では消えてしまったのは残念。

この部分は好みによりますけどね。



『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のまとめ

先ほども書きましたが、ホラー映画が好きであれば、鑑賞しても損はないかなって感じの映画です。

話のネタには、十分できますから。



一方で、おっさんのように、オリジナル版を知っている人には、強くオススメできない作品です。

あまり期待しないで鑑賞した方がいいですね。



という事で、今回は『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』のネタバレなし感想でした。

それでは、今日はこの辺で。

しーゆー!




『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』ネタバレあり感想

オリジナル版には勝てなかった。無念!




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★1990年に映像化された名作にして傑作。


★原作本。全4巻。




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